新型M4 GT3のニュル24時間デビュー戦で“惨敗”のBMW「自滅は痛恨の極み。もっといいレースができたはず」

 BMWのチームとマネージメントは、ニュルブルクリンク24時間レースの結果に失望しており、BMW M社のCEOは表彰台に上がるスピードをマシンは持ち合わせていたものの、その速さを“ふさわしい結果”に結びつけることができなかった、と語った。

ニュル24時間、決勝当日朝にBoP変更。フロントロウに並んだフェラーリとBMWが重量増

 ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に、丸1日にわたって長く厳しい戦いが繰り広げられるADACトタルエナジーズ24時間レース。“ニュルブルクリンク24時間”としてよく知られている耐久レースは、今年50回目の節目の大会として現地5月28日(土)16時にスタートが切られた。

 この日の朝にBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)がアップデートされ、予選上位につけたフェラーリとBMWのGT3カーの最低重量が変更された。

ニュル24時間:ローヴェのBMW M4が夜間走行でトップタイム。2度の予選で最速に

 ローヴェ・レーシングが走らせる98号車BMW M4 GT3が、5月26日(木)に行われたADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)の予選セッション1に続き、同日夜に実施されたセッション2でもトップタイムをマーク。シェルドン・ファン・デル・リンデが8分15秒867をマークし、“ノルドシュライフェ”を含むニュルブルクリンクの夜間走行で最速となった。

 BMWのワークスドライバーであるファン・デル・リンデは、木曜午後にチームメイトのニッキー・キャツバーグが総合トップタイムを記録した後、3時間におよんだ夜のセッションをリードした。

【GT300マシンフォーカス】耐久レースの新基準。足回りとターボ制御の進化で弱点を補うBMW M4 GT3

 スーパーGT300クラスに参戦する注目車種をピックアップし、そのキャラクターと魅力をエンジニアや関係者に聞くGT300マシンフォーカス。2022年シーズンの第3回は、BMW Team Studieが今季から投入したFIA-GT3マシン『BMW M4 GT3』が登場。先代『BMW M6 GT3』でもチーフエンジニアを務めた高根裕一郎氏にニューマシンの素性を聞いた。

新型BMW M4 GT3がDTM初勝利。シェルドン・ファン・デル・リンデ、連勝で首位浮上/第2戦ラウジッツリンク

 5月21〜22日、ドイツのラウジッツリンクで2022年DTMドイツ・ツーリングカー選手権第2戦が行われ、土曜日のレース1、日曜日のレース2ともに、シェルドン・ファン・デル・リンデ(シューベルト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)が優勝を飾った。

 ポルトガルで開幕した2022年シーズンは、いよいよドイツ本国へ。今回のラウジッツリンク戦は昨年同様、オーバルのターン1を使用し、その後バックストレッチからインフィールドに入るコースレイアウトで争われた。

“アキュラ不敗”のミド・オハイオ、キャデラックがポール獲得もWTR10号車が逆転勝利/IMSA第5戦

 アメリカ・オハイオ州のミド・オハイオ・スポーツカーコースで5月14~15日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2022年シーズン第5戦が行われ、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が運営するコニカミノルタ・アキュラARX-05の10号車アキュラ(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組)が優勝した。

 近年、ホンダの北米ブランドであるアキュラがタイトルスポンサーを務めてきたイベントは、2022年からサポートブランドがレクサスに替わり、新たに『レクサス・グランプリ・アット・ミド・オハイオ』として開催されることになった。

世界に先駆けて先行スペック投入も。GT300クラス復帰を果たしたミシュランの新たな供給スタンス

 2022年シーズンのスーパーGT GT500クラスに参戦する2台のニッサンZ GT500へのタイヤ供給に加え、日本初上陸となったBMW M4 GT3(7号車Studie BMW M4)へのタイヤ供給開始にともない、2年ぶりにGT300クラスに復帰を果たしたミシュラン。1台体制でGT300復帰となったミシュランの、2022年シーズンのGT300クラスへのタイヤ供給に関する新たな取り組みや、2020年シーズンとの違いについて、日本ミシュランタイヤのモータースポーツダイレクターを務める小田島広明氏に聞いた。

2022年DTMが29台を集めポルティマオで開幕。メルセデスのアウアーとアウディのミューラーが勝利を分け合う

 DTMドイツツーリングカー選手権の2022年開幕ラウンドが4月30〜5月1日、ポルトガル南部のポルティマオに位置するアウトドロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(アルガルベ国際サーキット)で行われ、土曜日のレース1ではルーカス・アウアー(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード/メルセデスAMG GT3)が、日曜日のレース2ではニコ・ミューラー(チーム・ロズベルグ/アウディR8 LMS)が、それぞれ優勝を飾った。