日本で慣れ親しんだゼッケン『37』でDTMへ。「残念だった」ニック・キャシディの2022年初陣

 2022年はABB FIAフォーミュラE世界選手権の活動をメインにしながらも、WEC世界耐久選手権、およびDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも出場するニック・キャシディ。DTMでは、アルファタウリカラーに塗られたAFコルセのフェラーリ488 GT3を駆り、フル参戦する予定だ。

 ただし、ポルトガルのポルティマオで開催された開幕ラウンドはフォーミュラEのモナコ戦へ参戦のために欠場。シーズン第2ラウンドとなるラウジッツリンク戦が、キャシディの2022年DTM初戦となった。

新型BMW M4 GT3がDTM初勝利。シェルドン・ファン・デル・リンデ、連勝で首位浮上/第2戦ラウジッツリンク

 5月21〜22日、ドイツのラウジッツリンクで2022年DTMドイツ・ツーリングカー選手権第2戦が行われ、土曜日のレース1、日曜日のレース2ともに、シェルドン・ファン・デル・リンデ(シューベルト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)が優勝を飾った。

 ポルトガルで開幕した2022年シーズンは、いよいよドイツ本国へ。今回のラウジッツリンク戦は昨年同様、オーバルのターン1を使用し、その後バックストレッチからインフィールドに入るコースレイアウトで争われた。

メルセデスAMGの新型GT3車両は2025年登場か。現行車に“2度目のEvo”投入予定はなし

 メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者が、2025年に登場する可能性があるニューモデルを含めた、この先のGT3レースの見通しを説明した。

 ステファン・ヴェンドルは先週末にオーストラリアのバサーストで行われたIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの12時間レースの際、現行のメルセデスAMG GT3 Evoが、2024年の終わりまで主力のGTレース車両として継続される予定であると語っている。

 さらにヴェンドルは、2024年シーズンをもって現行Evoモデルのホモロゲーション期間が終了することについて、メルセデスAMGにとって後継車両を投入する「いいチャンスになるかもしれない」と新型車の導入を示唆した。

アストンマーティンのDTM復帰を後押しする2世ドライバーの夢「ゲルハルト・ベルガーも喜ぶと思う」

 アストンマーティンのファクトリードライバーであるニッキー・ティームは、同メーカーがDTMドイツ・ツーリングカー選手権に復帰すれば「夢がかなう」とし、モータースポーツ担当マネージングディレクターであるジョン・ガウを「後押し」し、カムバックを画策していると語った。

ラルフの息子、ダービッド・シューマッハーがDTMデビュー戦で直面した“フォーミュラとの違い”

 ポルトガルのアルガルベ(ポルティマオ)で開幕した、2022年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権。ここで元F1ドライバー、ラルフを父に持つダービッド・シューマッハー(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード)が、同シリーズへデビューを果たした。

ポルシェを加え大世帯に。電動化も見据えるシリーズのいま/DTM代表ゲルハルト・ベルガーインタビュー

 4月30日~5月1日、ポルトガルのアウトドロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベ(アルガルベ・インターナショナル・サーキット)で、2022年のオープニング・ラウンドが開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権。同シリーズを運営するITR e.V代表のゲルハルト・ベルガー氏に、GT3レースとなって2年目を迎えたDTMのいまをきいた。

■“観客が集まらない”からこその選択

DTMデビュー戦を終えた元WRC王者ローブ、結果に満足せずも「非常にエンジョイできた」

 4月29日~5月1日にポルトガルのアウトドロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(アルガルベ国際サーキット)で行われたDTMドイツツーリングカー選手権の2022年開幕戦に、イタリアの名門AFコルセからアルファタウリカラーのフェラーリ488 GT3 EvoをドライブしてDTM初参戦となったWRC世界ラリー選手権元王者のセバスチャン・ローブ。

 本来ならばニック・キャシディがレッドブル・アルファタウリ・AFコルセのフェラーリをドライブするのだが、今季はエンビジョンレーシングのABB FIAフォーミュラE世界選手権の活動と、WEC世界耐久選手権に参戦するAFコルセのフェラーリGTEの活動をメインに置いているキャシディは、DTMの開幕戦とバッティングしたフォーミュラEモナコ戦へ参戦するためにDTMを欠場し、その代走でローブがフェラーリのステアリングを担うこととなった。

ブルーノ・シュペングラーがシリーズデビューへ。ロメオ・フェラーリ加入でジュリアETCRをドライブ/ETCR

 今季より新たに『FIA eツーリングカー・ワールドカップ』へと進化を果たすTCR規定派生の電動ツーリングカー選手権に向け、すでにルカ・フィリピの残留と元DTMドイツ・ツーリングカー選手権ドライバーであるマキシム・マルタンの起用をアナウンスしていたロメオ・フェラーリが、残る2台のシートを確定。同じく2012年のDTMチャンピオンであるブルーノ・シュペングラーを招聘し、最後の1台にはGT経験豊富な30歳、ジョバンニ・ヴェントゥリーニの抜擢を決めている。

2022年DTMが29台を集めポルティマオで開幕。メルセデスのアウアーとアウディのミューラーが勝利を分け合う

 DTMドイツツーリングカー選手権の2022年開幕ラウンドが4月30〜5月1日、ポルトガル南部のポルティマオに位置するアウトドロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ(アルガルベ国際サーキット)で行われ、土曜日のレース1ではルーカス・アウアー(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード/メルセデスAMG GT3)が、日曜日のレース2ではニコ・ミューラー(チーム・ロズベルグ/アウディR8 LMS)が、それぞれ優勝を飾った。

DTM開幕直前テストが終了。初日はアウディ、最終日はポルシェのオルセンが最速マーク

 4月26日から27日にかけて、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の第2回プレシーズンテストが開幕戦の舞台であるポルトガル、アルガルベ・サーキットで行われ、初日はアプト・スポーツラインのリカルド・フェラー(アウディR8 LMS)が、最終日はSSRパフォーマンスのデニス・オルセン(ポルシェ911 GT3 R)がトップタイムをマークした。2日間の総合ベストタイムはオルセンの1分41秒378だ。

 今週末の4月30日(土)と5月1日(日)に開催される2022年シーズン開幕戦ポルティマオを直前に控えた26日、今季2度目のDTM公式テストがシーズン開幕の地で行われた。このテストには30台のGT3マシンと31人のドライバー集結。ABBフォーミュラE世界選手権との日程重複により、第1戦を欠場するニック・キャシディもレッドブル・アルファタウリ・AFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをドライブしている。