早くも2023年暫定カレンダーを発表。ドニントンパークGPレイアウトが実に20年ぶりの復活/BTCC

 例年、前年度のサマーブレイク前にいち早く来季カレンダーをアナウンスしてきたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権が、今年も恒例の時期に2023年の暫定カレンダーを発表。シリーズを運営するTOCAはドニントンパークが年間2戦になることを決めると同時に、通称“グランプリ・レイアウト”と呼ばれるグランプリ・サーキットを約20年ぶりに復活させることも表明した。

 そのドニントンは来季4月下旬の開幕戦で“ナショナル・レイアウト”と呼ばれるショート版で開催されたのち、GPサーキットは8月下旬の第8戦としてスケジュールに組み込まれた。この完全版レイアウトがBTCCで最後に使用されたのは2002年にまで遡り、現行のNGTC規定ツーリングカーでレースが争われるのは初となる。

STCCが2023年から世界初のフル電動国内選手権に変貌。テスラ『モデル3』で市街地戦も開催へ

 2017年よりTCR規定を導入し、TCRスカンジナビア・シリーズとして開催されてきたSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権は、来季2023年よりシリーズの大変革プロジェクトを実施するとアナウンス。TCRスカンジナビアと並行し、STCCは世界初のフル電動ツーリングカーによる国内選手権へと変貌し、スウェーデンのEPWR社による新型競技車両を導入すると発表した。

 現在STCCに参戦するPWRレーシングのBEV開発プロジェクト“PWR002”が発展し、新たに設立されたEPWR社を介して供給される電動ツーリングカーは、市販車をベースに大幅な変更が加えられ、その最初の1台として『テスラ・モデル3』が公開された。

王者ロバート・ダールグレンがタイトル防衛に向けポール・トゥ・ウイン発進/STCC開幕戦

 2022年のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権開幕戦が、6月4~5日の週末にスウェーデンのユンビヘッド・パークで開催され、王者ロバート・ダールグレン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が予選“スーパーポール”形式の1発勝負と、シングルレースの決勝をポール・トゥ・ウインで制し、タイトル防衛と3度目の戴冠に向け好発進を決めている。

 昨季より増加の全16台が集ったSTCC開幕戦は、2021年に全18ヒート中11勝を挙げ、表彰台を逃したのはわずか3回という記録的な強さで戴冠を決めたダールグレンに対し、ライバル勢がどこまで喰い下がれるかが焦点となった。

インディカー、2023年から100パーセント再生可能な燃料を採用

 第106回インディアナポリス500マイルレースの決勝を2日後に控えた5月27日金曜日、インディカーは2023年から採用する新しい燃料に関する発表を行った。

NTTインディカー・シリーズは北米のモータースポーツシリーズとして初めて、2023年からのレースすべてで100%再生可能な燃料を使用する。

フォーミュラE参入のマクラーレン、チーム体制はメルセデスEQを引き継いだものになるとCEO

 メルセデスEQフォーミュラEチームを買収し、来季からABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するマクラーレンについて、同チームのザク・ブラウンCEOはチャンピオンチームを引き継ぐかたちでの参戦にはメリットがあり、「迷いはなかった」と語った。

 マクラーレンは5月14日、今季限りで撤退を表明していたメルセデスEQフォーミュラEチームを買収し、2022/2023年“シーズン9”から電動フォーミュラーマシンで争われるフォーミュラEに参戦することを発表した。

伝説の男、ラウンズ&ウインカップ。若手指南役で『バサースト1000』ワイルドカード参戦へ/RSC

 オーストラリア大陸を代表するツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで数々の成功を収め、シリーズが誇る“伝説の男”として知られるクレイグ・ラウンズと、昨季フルタイムからの引退を表明したばかりのジェイミー・ウインカップのふたりが、RSC最大の1戦である2022年『バサースト1000』へのワイルドカード参戦を表明。経験豊富、百戦錬磨のドライバーはそれぞれ“指南役”として、若手有望株とのタッグで出場することを決めている。

予選2番手も決勝は厳しい結果に佐藤琢磨も落胆「思っていた以上にレッドタイヤが持たなかった」

 インディ500という年に一度の大イベントが先週終えたばかりだというのに、NTTインディカー・シリーズはミシガン州のデトロイトに移り第7戦を迎えた。

 デトロイトは毎年ベルアイルというダウンタウンの外れの島で行われて来たが、来年から1980年代のF1のようにダウンタウンでレースが復活することが決定。今年がベルアイルでの最後の開催となる。

フォーミュラE第9戦ジャカルタを制したのはジャガーのエバンス。今季3勝目を飾る

 6月4~5日、2021/2022年ABB FIAフォーミュラE世界選手権“シーズン8”第9戦ジャカルタE-Prixがインドネシア・ジャカルタで開催され、ミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)が優勝を飾った。

 フォーミュラE初開催となったインドネシアラウンド。首都ジャカルタに設営された特設サーキットには、インドネシア大統領ジョコ・ウィドドとジャカルタ知事アニス・バスウェダンも訪れ、6万人以上のファンとともに観戦を行った。