将来のル・マン24時間とF1の日程重複を回避へ「非常に協力的」とFIAスポーツ部門副議長

 FIA国際自動車連盟のスポーツ部門副議長を務めるロバート・リードは、ル・マン24時間レースとF1のスケジュール衝突を緩和するために、とくに2023年に迎えるエンデュランス・クラシックレースの100周年に向けて、「非常に協力的」であると語った。

 2019年以来、3年ぶりに伝統的な6月中旬の日程に戻る今年のル・マンは、バクーで開催されるF1アゼルバイジャンGPとのバッティングを起こす。この日程衝突は2016年に続き2度目だ。

コルベット、GTEプロの存続が困難な2023年の活動について「あらゆる道を模索」/WEC

 ゼネラルモーターズ(GM)のスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、コルベット・レーシングは2023年のWEC世界耐久選手権に参加する可能性について「あらゆる道を模索している」という。

 シボレーのファクトリーチームは来年もWECのグリッドに残ることに興味を持っているが、何かにコミットする以前にACOフランス西部自動車クラブからLMGTEプロクラスの延長計画についてさらに話を聞きたいと考えている。その間、同ブランドはLMGTEアマでの取り組みのために、チームをどのように進化させることができるかを“模索”している。

インディアナポリスでの将来のレース開催に向け、WECとペンスキーが予備会談を実施

 ロジャー・ペンスキーとWEC世界耐久選手権は、インディアナポリス・モータースポーツ・スピードウェイ(IMS)でのスポーツカーレース開催の可能性について、予備的な話し合いを行った。

 IMSのオーナーであるペンスキーとWECのフレデリック・ルキアンCEOは先週末、WEC第2戦の舞台となったスパ・フランコルシャンを訪れ、将来のレース開催が確定したわけではないものの、初期段階の協議が行われたことを認めた。

薄氷の勝利だったフェラーリ。FCYが燃料切れの危機を「救った」とカラド/WEC第2戦スパ

 5月7日(土)に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースで、LMGTEプロクラスを制したAFコルセのジェームス・カラドは、最終スティントでのフルコースイエロー(FCY)が51号車フェラーリ488 GTE Evo(カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)のクラス優勝に貢献したと述べた。

 カラドとピエール・グイディのフェラーリはレース終盤、クラス3番手から2番手に順位を上げてきた、ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)に背後につかれたが、この追撃を振りきり世界タイトル防衛のための初勝利を得た。

可夢偉組トヨタ、“アウディ3人衆”に並ぶ。豪雨の直後に壊れたワイパーetc.【WEC第2戦・決勝日Topics】

 いわゆる“スパ・ウェザー”に翻弄され、3回の赤旗が提示されるなど、荒れた展開となったWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース。トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドが今季初優勝を飾ったレース後、スパのパドックで集めたトピックスをお届けしよう。

■久々に見る満員のスタンド。シリーズCEOも渋滞にハマる

トヨタを上回る一時総合首位。「ちょっと驚いたが、最終的には“別クラス”だった」とLMP2優勝のフラインス/WEC第2戦

 WEC世界耐久選手権第2戦、“スパ・ウェザー”に翻弄された6時間レースの中盤、LMP2クラスのチームWRT31号車オレカ07・ギブソンが、本来“格上”であるハイパーカークラスのトヨタやグリッケンハウスを従え、レース中盤に総合トップを走った。

 このとき、31号車をドライブしていたロビン・フラインスは、背後のハイパーカークラスの車両がギャップを詰めて来なかったことについて「少し驚いた」と語っている。

『スリック→カットスリック→スリック』終盤のタイヤ選択ミスで表彰台を失ったグリッケンハウス/WEC第2戦スパ

 5月7日にベルギーのスパ・フランコルシャンで決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レース。初のポールポジションからスタートしたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH。レース終盤に入るまではいいレースができていたが、無線のミスコミュニケーションによって「悪夢と化した」と、チーム代表は語っている。

【ポイントランキング】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン終了時点

 5月7日、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン第2戦スパ6時間レースがベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、ハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が今季初優勝を飾った。気まぐれな“スパ・ウェザー”に翻弄され3度の赤旗提示に加え、度重なるセーフティカーとフルコースイエローが導入されることになった、波乱のWECスパを終えた時点の各選手権ランキングは以下のとおりになっている。

■2022年ハイパーカー世界耐久ドライバー選手権(トップ5)

トヨタ8号車をリタイアに追い込んだ「絶望的な」ハイブリッドトラブル。赤旗中に発見も解決できず/WEC第2戦スパ

 5月7日に行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースの決勝序盤、8号車トヨタGR010ハイブリッドに発生したハイブリッドシステムのトラブルについて、トヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンがレース直後に状況を説明。チームは赤旗中断中のグリッド上で不具合を認識し対応にあたったが、最終的にはそれを解決することができず、リタイアに追い込まれたという。

赤旗3回、スパ・ウェザーに翻弄され大荒れのレースに【動画】2022年WEC第2戦スパ 決勝ハイライト

 5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ6時間レースが行われ、3回の赤旗中断に加え、セーフティカー(SC)、フルコースイエロー(FCY)が度々導入される悪天候の難コンディションのなか、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が今季初優勝を飾った。度重なるクラッシュや8号車トヨタのリタイアなど、数多くのドラマが起きた今レースのハイライト動画がシリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。