トヨタ小林可夢偉、ル・マンのポール獲得タイ記録を逃す「こういったことが起きるのも予選」

 6月9日、フランス、ル・マンのサルト・サーキットにおいて、WEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間レースの決勝スターティンググリッド上位を決める“ハイパーポール”のセッションが行われ、最高峰ハイパーカークラスに2台のGR010ハイブリッドを送り込むトヨタGAZOO Racing(TGR)は、8号車がポールポジションを獲得。7号車が2番手に続き、フロントロウから決勝スタートを迎えることとなった。

BoP変更後のアルピーヌの劇的なタイム向上に「物理学の再発明だ」とトヨタ技術首脳/ル・マン24時間

 トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッドをドライブし、2022年ル・マン24時間レースのポールポジションを獲得したブレンドン・ハートレーは、最後のアタックラップに「すべてを賭けていた」と明かした。

予選最速のトヨタ小林可夢偉「アタックは1周だけ。あとはテストに集中した」/ル・マン24時間

 6月8日、フランス、ル・マンのサルト・サーキットにおいて、WEC世界耐久選手権2022年第3戦/第90回るマン24時間レースの公式走行セッションがスタートした。初日は2回の練習走行と、翌日の『ハイパーポール』進出をかけた予選のセッションが行われ、トヨタGAZOO Racing(TGR)の7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が最速タイムをマークし暫定ポールを獲得した。

トヨタ7号車が最速。小林可夢偉、赤旗と降雨に見舞われた予選で暫定ポール獲得/ル・マン24時間

 6月8日、“世界三大レース”のひとつでWEC世界耐久選手権のシーズンハイライトでもあるル・マン24時間レースの予選がフランス、サルト・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が暫定ポールポジションを獲得した。

 現地9日(木)に実施される“ハイパーポール”に進む各クラス6台のマシンを選出するこの予選セッションは、8日(水)19時から実施された。気温20度/路面温度33度、陽が傾きつつある空に厚めの雲が広がるなか、グリーンライトの点灯と同時に多くのマシンがピットレーンを後にしていく。

【2022ル・マン24時間の直前】高橋二朗さんの見どころはトラブルに悩まされるトヨタの新チーム代表、小林可夢偉の采配

 F1モナコGP、インディアナポリス500マイルレースと並び『世界三大レース』のひとつに数えられる耐久レースの祭典、ル・マン24時間レースの2022年大会が6月11~12日、フランスのル・マンで開催される。過去2年を含む数回のイレギュラーを除けば、例年6月の夏至にもっとも近い週末に実施されるこのレースの歴史は長く、今大会で第90回を数える。そんなル・マン24時間を長年にわたって追いかけ、現地で取材を行ってきたJ SPORTSの解説者でもあり、日本モータースポーツ記者会会長の高橋二朗さんに今大会の見どころを聞いた。

「リスクを冒すか、否か」。5年ぶりのル・マンに挑むトヨタ平川亮が感じる“難しさ”と、初体験の“驚き”

 ル・マン24時間テストデーの8時間を、大きなトラブルなく終えたトヨタGAZOO Racing。テストから2日経ち、レースウイークの走行開始を翌日に控えた現地時間の7日昼、チーム代表兼7号車ドライバーの小林可夢偉、8号車ドライバーの平川亮が、リモート形式の会見で日本メディアの質疑に応えた。

■トラブル原因のコンバータは「マレリに持ち込んでチェックした」

プジョーLMHドライバーも参加。ル・マン24時間テストデーのエントリーリスト発表

 ル・マン24時間レースをオーガナイズするACOフランス西部自動車クラブは、6月5日に行われる第90回ル・マン24時間レースのテストデーのセッションに参加する全62台のチームとドライバーを、6月1日付で発表した。

 同じく1日付で本戦向けのエントリーリストもアップデートされており、この本戦向けエントリーに第4・第5のドライバーを追加したものが、テストデーへのエントリーリストとなっている。

トヨタ、5連覇目指しル・マンに挑む。中嶋一貴TGR-E副会長が“父のクルマ”でトロフィーを返還へ

 トヨタGAZOO Racing(以下TGR)は、6月11日(土)から12日(日)にかけて開催される伝統の耐久レース、第90回ル・マン24時間レースで、チーム5連覇に挑む。

 2019年以来、3年ぶりに6月開催へと戻るル・マン24時間レースは、WEC世界耐久選手権の2022年第3戦として行われる。TGRはル・マン24時間レースで2018年に初勝利を飾って以来、決勝レース中の最速ラップタイムや予選でのコースレコードといった記録を塗り替えながら無敗記録を続けており、昨年はGR010ハイブリッドで、ハイパーカー時代を迎えて初めての優勝を勝ち取った。

可夢偉組トヨタ、“アウディ3人衆”に並ぶ。豪雨の直後に壊れたワイパーetc.【WEC第2戦・決勝日Topics】

 いわゆる“スパ・ウェザー”に翻弄され、3回の赤旗が提示されるなど、荒れた展開となったWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース。トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドが今季初優勝を飾ったレース後、スパのパドックで集めたトピックスをお届けしよう。

■久々に見る満員のスタンド。シリーズCEOも渋滞にハマる

トヨタ、得意のWECスパで可夢偉組7号車が今季初優勝。8号車に発生の問題は「徹底的に精査し解決する」

 5月7日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースがベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、ハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が今季初優勝を挙げた。一方、もう1台のトヨタGR010ハイブリッドである8号車(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)はハイブリッドシステムのトラブルに見舞われ、当時首位を走りながらリタイアとなっている。

 シリーズのハイライトであるル・マン24時間レースの“前哨戦”に位置づけられているWECスパは、サーキットがチームの拠点であるドイツ・ケルンから近いことから、トヨタにとっては“第2のホームレース”とされているイベントだ。