“グリーン・レッドブル”と呼ばれるアストンマーティンAMR22。FIAは合法と明言も、レッドブルは知的財産流出を疑う

 アストンマーティンがF1第6戦スペインGPに持ち込んだアップデート版AMR22が、レッドブルRB18と似た形状の部分があることが注目を集めているが、FIAは、類似性について調査済みであり、アストンマーティンはレギュレーション違反を犯してはいないと明言した。しかし、レッドブル側は納得しておらず、「深刻な懸念」を示している。

 2022年に苦しいスタートを切ったアストンマーティンは、第5戦までに6点しか獲得していない。しかしスペインには“Bスペック”と言えるほど異なる形状のマシンを走らせる予定であることは事前に判明しており、スペイン初日からアストンマーティンには注目が集まっていた。

将来のル・マン24時間とF1の日程重複を回避へ「非常に協力的」とFIAスポーツ部門副議長

 FIA国際自動車連盟のスポーツ部門副議長を務めるロバート・リードは、ル・マン24時間レースとF1のスケジュール衝突を緩和するために、とくに2023年に迎えるエンデュランス・クラシックレースの100周年に向けて、「非常に協力的」であると語った。

 2019年以来、3年ぶりに伝統的な6月中旬の日程に戻る今年のル・マンは、バクーで開催されるF1アゼルバイジャンGPとのバッティングを起こす。この日程衝突は2016年に続き2度目だ。

ランボルギーニ、ウラカン GT3 EVO2を公開! 2023年デイトナ24時間でデビュー 【動画】

Lamborghini Huracan GT3 EVO2 2022年末からカスタマーにデリバリー 最新型の「ウラカン GT3  EVO2」は、2019年にFIAホモロゲーションを受けた現行のウラカン GT3&n […]

ロータス エミーラのカスタマー向けレーシングカー「GT4」、ヘセルのテストトラックで初披露 【動画】

Lotus Emira GT4 顧客向けVIPイベントにおいてパフォーマンスの一端を誇示 ロータスは、ヘセルのテストトラックで行われたVIP向けのイベントにて、エミーラ GT4の走行シーンを初披露した。ステアリングを握っ […]

【利権と闘争】FIAの拒否権発動に衝撃受けるF1ボス。スプリントをめぐる関係者たちの思惑

 autosport web/F1速報公式サイトで長年連載してきた「ホンダF1甘口コラム」「ホンダF1辛口コラム」の「辛口」パートの執筆者ニック・リチャーズ氏が、F1の政治問題をテーマにするコラムをスタート。独自のシニカルな視点で時事に切り込む。

────────────────────────────────

 楽園のようなイギリスの片田舎でのんびりした時間を過ごしていた時、2023年F1スプリントレースの開催数を倍増するというプランに、FIAが拒否権を発動したと聞いて、私は椅子から転げ落ちそうになった。

 FIA会長が、商業権保有者の意向に背いたのを見たのは、1990年代初頭以来のことだ。当時はジャン-マリー・バレストルとバーニー・エクレストンが時たま衝突していた。それ以降、そういう状況にお目にかかることはなかったが、約30年たった今、モハメド・ビン・スライエムFIA会長が、ステファノ・ドメニカリF1 CEOの計画にストップをかけたのだ。これには本当に驚いた。

F1レースディレクターふたりがコロナ陽性か。マイアミGPのため代役探しが必要になる可能性

 今年FIA F1レースディレクターに就任したニールス・ヴィティヒとエドゥアルド・フレイタスのふたりともが、COVID-19の検査で陽性であることが判明したと、『Sky Sports News』や『RacingNews365.com』など複数のメディアが伝えている。

 昨年までF1レースディレクターを務めたマイケル・マシが、アブダビGPでレギュレーションに反する行動をとったことがタイトルの行方に影響、これが問題視された後、FIAは新たなレースディレクターをふたり指名し、ひとつの役割をシェアさせることを決めた。

スプリント開催数拡大にFIAが同意せず。F1側に追加支払いを要求か

 F1スプリントに関して、F1とチームは2023年には合計6戦に増やすことで合意したものの、FIAがこの動きにブレーキをかけた。

 4月26日にF1委員会会合が開催され、その議題と結果について、FIAが公表した。この会合でスプリントに関する話し合いが行われたことが分かっており、これについてFIAの声明には次のように記されている。

「先週末のエミリア・ロマーニャGPで2022年シーズンの3回のスプリントの最初のイベントが開催され、ファンやステークホルダーに好評だった。そのため、F1とチームは、2023年シーズンには2022年と同じフォーマットでのスプリントイベントを6回に拡大することを支持した」

FIA、次世代F1パワーユニット導入に伴うシャシー変更計画を発表。パワー低下対策で小型化・軽量化とドラッグ削減目指す

 FIA F1委員会会合が4月26日に開催され、FIAがその議題と決定事項について発表した。そのなかには、2026年に導入される予定の次世代パワーユニット(PU)と、同年のシャシーレギュレーションについての計画が含まれていた。

 F1パワーユニットレギュレーションは、2026年に大幅に変更される予定となっており、「1.6リッターV6エンジンの存続」「電気出力を350kWに引き上げ」「MGU-Hの廃止」「パワーユニットに関するコスト上限の導入」という事項がすでに発表されている。