走行2日目を前にハイパーカークラスのBoP変更。アルピーヌが出力増/ル・マン24時間

 フランスのサルト・サーキットで開催されているWEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間レースでは、9日木曜の走行を前に、ハイパーカークラスのBoP(性能調整)変更が行われ、アルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソンの最大出力が増やされた。

『スリック→カットスリック→スリック』終盤のタイヤ選択ミスで表彰台を失ったグリッケンハウス/WEC第2戦スパ

 5月7日にベルギーのスパ・フランコルシャンで決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レース。初のポールポジションからスタートしたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH。レース終盤に入るまではいいレースができていたが、無線のミスコミュニケーションによって「悪夢と化した」と、チーム代表は語っている。

プラ、グリッケンハウスの仕事を称える。予選3&4番手のトヨタは硬めのタイヤを使用/WEC第2戦スパ

 オリビエ・プラは、アメリカのLMH(ル・マン・ハイパーカー)コンストラクターであるグリッケンハウス・レーシングがWEC世界耐久選手権第2戦スパの予選で初めてポールポジションを獲得した後、チームとそのパートナーによる「素晴らしい仕事ぶり」を称賛した。

 ベテランのフランス人ドライバーは、5月6日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたWEC第2戦の予選で708号車グリッケンハウス007 LMHを駆り、2分02秒771のファステストタイムを記録。ロマン・デュマ、ピポ・デラーニとシェアするハイパーカーを、翌日に行われるスパ6時間レースの決勝グリッド最前列に導いている。

グリッケンハウスがチーム初のPP獲得【動画】2022年WEC第2戦スパ 予選ハイライト

ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されているWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースは、5月6日(木)に予選が行われ、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHがファステストラップを記録して初のポールポジションを獲得した。その予選の模様を収めたハイライト動画が、シリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。また、同チャンネルではTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッドのオンボード映像で丸1周、改修が行われたスパ・フランコルシャンのトラックを確認することができる動画も視聴可能となっている。

グリッケンハウス、予定していたエンジンの改造を中止「信頼性を確認する時間がなかった」/WEC

 グリッケンハウス・レーシングは、今週末に行われるWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースに向けたLMHエンジンの改造を中止し、この計画の再開が早くてもル・マン24時間レース後になることを明らかにした。

 ハイパーカークラスに参戦しているアメリカのコンストラクターは、セブリングでのシーズン開幕戦で、WECで新採用された2022年用の持続可能燃料に合わせたエンジンパッケージの変更をピポ・モチュール社と取り組み始めたことをSportscar365に明かしていた。

第2戦スパのBoP発表。アルピーヌの出力が削減、トヨタの“190km/h以上”は変わらず/WEC

 WEC世界耐久選手権は、5月7日に決勝が開催される第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース向けのBoP(性能調整)を4月27日付で発表した。

 WECコミッティーのブルテンによれば、ハイパーカークラスでは3月の開幕戦セブリング1000マイルレースで総合優勝を飾ったアルピーヌ・エルフ・チームのアルピーヌA480・ギブソンにおいてBoPに変更が加えられている。