4月22日、2022年FIA F3の第2戦イモラの公式予選がイモラ・サーキットで開催され、ウエット路面のなか、ゼイン・マロニー(トライデント)が最速タイムを記録。24日に行われる決勝レース2のポールポジションを獲得。マロニーはFIA F3デビュー2戦目で初のポール獲得となった。
名門ガリー・ロドリゲスのプジョー308が“聖地”マウントパノラマで2勝/TCRオーストラリア第3戦
4月15~17日に“聖地”バサーストで開催された2022年TCRオーストラリア・シリーズ第3戦は、名門ガリー・ロドリゲス・モータースポーツから参戦するアーロン・キャメロン(プジョー・スポール・GRMチーム・バルボリン/プジョー308 TCR)が、オープニングと最終ヒートを制してマウントパノラマ2勝を獲得。今季デビューの新鋭ベイリー・スウィーニー(HMOカスタマーレーシング/ヒョンデ[旧ヒュンダイ]i30 N TCR)も、レース2でシリーズ初優勝を挙げている。
先月の第2戦フィリップアイランドでは、長年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで活躍したファビアン・クルサード(スタン・スポーツ・ウォール・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)がTCR初優勝からの連勝を飾り、この第3戦に向け参戦契約の延長に合意していた。
Next-Gen初のダートオーバル戦、トヨタのカイル・ブッシュが待望の今季初優勝/NASCAR第9戦
1970年代以来のリバイバルとして、昨季に引き続き実施されたブリストルでのダートオーバル戦、2022年のNASCARカップシリーズ第9戦『Food City Dirt Race』が4月16~17日の週末に開催され、舗装時代から同地通算8勝を記録する相性の良さを誇るカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、ファイナルラップ最終ターンの逆転劇で今季初優勝。グリッドに並ぶ現役ドライバーでも最多勝となるキャリア通算60勝に到達するとともに、新車両規定“Next-Gen”での自身初勝利を手にした。
2021年のトライアルに続き、今季もブリストル・モータースピードウェイのダートトラックに見参したカップシリーズの一行は、このトリッキーな0.5マイルのグラベルサーフェースで新規定車両がどんなハンドリングを見せるか。誰もが「未知数」と語るなか、各車の走行で「路面状況の改善が進んだその先」を見据えた難しいセットアップを強いられることとなった。
初挑戦の“アストンマーティンF1アンバサダー”ジェシカ・ホーキンスがTCR UK開幕戦で初優勝
創設以来最大となる、年間エントリー登録30台を集めたTCR UKの2022年シーズンが開幕。4月16~18日にオールトンパークで争われた2ヒートでは、今季よりBTCCイギリス・ツーリングカー選手権からのスイッチを決めたクリス・スマイリー(リスタート・レーシング/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)と、アストンマーティンF1チームのアンバサダーも務めるジェシカ・ホーキンス(エリア・モータースポーツ・ウィズ・ファストR/セアト・クプラTCR)がシリーズ初参戦で初優勝を飾っている。
2018年に創設され、以降の3年間はツーリングカー・トロフィーと名称を変えるなど、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響も受け、一時は1桁台の参戦台数に落ち込む存続の危機にさらされたシリーズは、ふたたびTCR UKのシリーズ名を採用する2022年に向け、史上最大のグリッド台数を集める活況を見せている。
コロネルを軸にジロラミら加入のコムトゥユーは3台体制へ。オリオラも古巣復帰/TCRヨーロッパ
リージョン選手権最高峰となるTCRヨーロッパ・シリーズの2022年シーズンに向け、参戦チームの陣容が続々と確定。アウディ陣営として参戦するコムトゥユー・レーシングは、第2世代RS3 LMSへのスイッチと併せて50歳を迎えたトム・コロネルの継続起用を発表し、昨季はホンダ陣営のPSSレーシングから参戦したフランコ・ジロラミ、ヴィクトール・ダビドフスキー両名の移籍加入をアナウンスした。
また2021年にシリーズデビューを飾ったマット・オモラは、引き続きヤニク・モータースポーツからのエントリーながら、旧型となるヒョンデ(ヒュンダイ)i30 N TCRからエラントラN TCRへのスイッチを決定。さらに創設初年度のTCRサウスアメリカ・シリーズで初代王者に輝いたぺぺ・オリオラは、古巣ブルタル・フィッシュ・レーシングチームと再契約を結び、名門ターゲット・コンペティションは2019年にともにタイトルを獲得したジョシュ・ファイルズを招集するなど、強力なエントリーリストが明らかになった。
BMW、新型M4 GT4をニュルブルクリンクに投入へ。4月23日開催のNLS第2戦でデビュー
BMWが開発中のカスタマーレーシングカー『BMW M4 GT4』は今週末、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第2戦でのレースデビューを予定している。
2023年に既存のM4 GT4に代わって、ドイツメーカーが展開するカスタマーGTカーのラインアップに加わる“G82レンジ”の新しいM4は、23日(土)に“聖地”ニュルブルクリンクで行われる『第53回アデナウアー・ルンダトレッケン・トロフィー』に参加することが決まっている。
ヒョンデが2年目に向け5名の陣容を発表。チェコンとキャツバーグが参戦枠をシェア/ETCR
TCR規定派生の電動ツーリングカー選手権PURE ETCRとして2021年に創設初年度のシーズンを終え、2022年はFIA eツーリングカー・ワールドカップへと進化を果たすETCRに向け、ヒョンデ・モータースポーツ(旧ヒュンダイ・モータースポーツ)がヴェロスターN ETCRをドライブする5名のドライバー陣容を発表。初代王座を争ったジャン-カール・ベルネイとノルベルト・ミケリスに加え、移籍加入のタイトル候補ミケル・アズコナの3人を軸に、ケビン・チェコンとニッキー・キャツバーグが最後のシートをシェアする体制を採る。
創設初年度に先立ちシリーズの“メートル原器”として先行開発が進められたヒョンデ(旧ヒュンダイ)・ヴェロスターN ETCRだが、同車を投入したヒョンデ陣営はタイトル争いに絡んだベルネイに加え、トム・チルトン、アウグスト・ファーフス、ジョン・フィリピのドライバー陣を擁して戦うも、初代王者の称号はゼングー・モータースポーツXクプラとマティアス・エクストロームに譲る結果となった。
WTCR、カレンダー再改訂で2戦が代替。チーム・エングストラーはリキモリカラーのシビックを披露
当初の計画では、この4月にチェコ共和国のアウトドローモ・モストで開幕する予定だった2022年のWTCR世界ツーリングカー・カップは、度重なるカレンダー改訂を強いられてきたが、すでに中止が決定しているロシアのソチ戦と併せて2戦の代替イベント開催地を発表。ツーリングカーにはお馴染みのトラックであるイタリアのバレルンガと、初開催地となるフランスはアノー・デュ・ハンが組み込まれ、これで全10戦のカレンダーが復活した。
また2022年からホンダ陣営へのスイッチを表明していたドイツの“古豪”チーム・エングストラーは、ティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシが引き続きドライブするFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRの2022年仕様を公開した。チームと長年のタッグを組むオイル潤滑油企業『LIQUI MOLY(リキモリ)』をメインとした新鮮なカラースキームが披露されている。
BTCC開幕前最後の公式テストは王者サットン最速。共通ハイブリッドの運用ガイドラインも公開
2022年に史上初の共通ハイブリッド機構を導入するBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、ドニントンパーク、クロフトと続いた公式プレシーズンテストの締め括りとして、4月13日のスラクストンでシーズンラウンチを兼ねた恒例の“メディアデイ”を実施。午前、午後と通常どおり設定された開幕前最後のセッションでは、フォード陣営への電撃移籍を決めたディフェンディングチャンピオン、アシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)がこのオフ初のトップタイムを記録し、4月23~24日の開幕戦ドニントンに向け万全の準備体制を整えた。
各陣営とも、新シーズンに向けたお披露目会も兼ねる最後の公式テストが、今季は高速トラックのスラクストンを舞台に開催された。
開幕戦不振により“ノーウエイト”のシボレーが躍動。今季初勝利の王者が連勝/STC2000第2戦
南米発の「世界最速FFツーリングカー選手権」を称するアルゼンチンのスーパーTC2000(STC2000)第2戦が4月9〜10日に開催され、開幕戦で予選最速をマークしながら、本戦のレースでは2ヒートともに星を落としていたシボレーYPFチームの王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が、戦績に応じて搭載されるウエイトに苦しむライバル陣営を尻目に快走。土曜のスプリント、日曜のファイナルで連勝を飾りキャリア通算27勝目を手にしている。