トップチェッカーのアウディにレース後ペナルティ。最終ピット作業でのエンジン不停止で/ニュル24時間

 2022年のニュルブルクリンク24時間レースでトップチェッカーを受けたアウディスポーツ・チーム・フェニックスの15号車アウディR8 LMS GT3 EvoⅡ(ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・ファントール/フレデリック・バービシュ/ロビン・フラインス)に対し、ピットストップの際に違反があったとして5000ユーロ(約68万円)の罰金と32秒のタイムペナルティが科せられた。

アウディが6度目の栄冠。名門フェニックス、史上最多タイ周回数で2022年のニュル24時間を制す

 5月28~29日、ドイツ・ニュルブルクリンクでADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)の決勝レースが行われ、アウディスポーツ・チーム・フェニックスの15号車アウディR8 LMSエボII(ケルビン・ファン・デル・リンデ/ドリス・ファントール/フレデリック・バービシュ/ロビン・フラインス組)が総合優勝を飾った。

 現地28日(土)16時のスタート時は気持ちの良い青空が広がっていた“聖地”ニュルブルクリンク。しかし、翌29日(日)はときおり雨が落ち、ところによって路面濡らしていく同地らしい天候のなかでの戦いとなった。

王者マンタイ、序盤リードのTFスポーツがクラッシュ。12時間時点の首位はシューベルト/ニュル24時間

 5月28日(土)にスタートが切られたADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)は、レース折り返しの12時間が経過。現在の総合トップはイェッセ・クローン駆るシューベルト・モータースポーツの20号車BMW M4 GT3だ。

 晴天に恵まれたニュルブルクリンク24時間の決勝日。気温13度、路面はドライというコンディションのなか、レースは例年どおり3つのグループに分かれてスタートが切られた。その先頭グループでは、前日のトップ・クオリファイでポールポジションを獲得した26号車フェラーリ488 GT3エボ(オクタン126)がトップを守りグランプリコースから北コース“ノルドシュライフェ”へと入っていく。

ニュル24時間、決勝当日朝にBoP変更。フロントロウに並んだフェラーリとBMWが重量増

 ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に、丸1日にわたって長く厳しい戦いが繰り広げられるADACトタルエナジーズ24時間レース。“ニュルブルクリンク24時間”としてよく知られている耐久レースは、今年50回目の節目の大会として現地5月28日(土)16時にスタートが切られた。

 この日の朝にBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)がアップデートされ、予選上位につけたフェラーリとBMWのGT3カーの最低重量が変更された。

ファーフスのBMWを抑え、ルートヴィヒ駆る“伏兵”フェラーリがニュル24時間のポール獲得

 5月27日、ドイツ・ニュルブルクリンクで、ADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)の決勝グリッドを決定するトップクオリファイ1、および同2が行われ、ルカ・ルートヴィヒがドライブしたオクタン126の26号車フェラーリ488 GT3エボ(ルートヴィヒ/ビヨン・グロスマン/サイモン・トルマー/ジョナサン・ヒルスキ組)がポールポジションを獲得した。

 前日に実施された予選1/2と、27日(金)に行われた予選3回目を経て迎えたトップクオリファイ。同セッションに進んだ30台あまりの車両をふたつのグループに分けるかたちで行われたこの予選の前半は、ニック・キャツバーグ駆る98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)が8分11秒039というタイムをマークし、ゲットスピード・パフォーマンスの4号車メルセデスAMG GT3など4台とともにトップクオリファイ2への進出を決める。

【動画】マニュアル・トランスミッションの運転方法を知らないとこうなる?ポルシェ911 GT3にてアクセルを異常に吹かし「一発でクラッチが飛びそうだ」と話題に

| 誤ってローンチコントロールを作動させた説などいろいろな見方があるようだが真相は不明 | ただ、クラッチ操作はちゃんとできているようで車両はギクシャクしていない さて、先日はフォードGTのオーナーが …

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ニュル24時間:ローヴェのBMW M4が夜間走行でトップタイム。2度の予選で最速に

 ローヴェ・レーシングが走らせる98号車BMW M4 GT3が、5月26日(木)に行われたADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)の予選セッション1に続き、同日夜に実施されたセッション2でもトップタイムをマーク。シェルドン・ファン・デル・リンデが8分15秒867をマークし、“ノルドシュライフェ”を含むニュルブルクリンクの夜間走行で最速となった。

 BMWのワークスドライバーであるファン・デル・リンデは、木曜午後にチームメイトのニッキー・キャツバーグが総合トップタイムを記録した後、3時間におよんだ夜のセッションをリードした。

メルセデスAMGの新型GT3車両は2025年登場か。現行車に“2度目のEvo”投入予定はなし

 メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者が、2025年に登場する可能性があるニューモデルを含めた、この先のGT3レースの見通しを説明した。

 ステファン・ヴェンドルは先週末にオーストラリアのバサーストで行われたIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの12時間レースの際、現行のメルセデスAMG GT3 Evoが、2024年の終わりまで主力のGTレース車両として継続される予定であると語っている。

 さらにヴェンドルは、2024年シーズンをもって現行Evoモデルのホモロゲーション期間が終了することについて、メルセデスAMGにとって後継車両を投入する「いいチャンスになるかもしれない」と新型車の導入を示唆した。

バサースト12時間:メルセデスAMG勢がIGTC開幕戦を席巻。サンエナジー1、9年ぶり2勝目飾る

 5月15日、オーストラリアの“聖地”マウント・パノラマ・サーキットで、2022年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦『リキモリ・バサースト12時間』が行われ、優勝したサンエナジー1・レーシングの75号車メルセデスAMG GT3(ジュール・グーノン/ルカ・ストルツ/ケニー・ハブル/マーティン・コンラッド組)を先頭に2台のメルセデスAMG GT3が続き、メルセデス陣営が表彰台を独占した。

 バサースト12時間、スパ24時間、インディアナポリス8時間、そしてキャラミ9時間の計4イベントで構成されるIGTCが3カ月遅れで開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で2021年は開催中止となったバサースト12時間は、今年2年ぶりのシリーズ復帰を果たしたが、2022年もパンデミックの影響を受けて開催日程が例年の2月初旬から5月13~15日の週末に移されていた。