ガスリー、17番グリッドから11位「リスクを冒して戦った。これこそF1と思ったよ!」アルファタウリ/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは11位で完走した。2周目にウエットタイヤからインターミディエイトに交換するというギャンブルをし、何度かコース上でオーバーテイクを成功させて、順位を上げていった。レース中盤から12番手を走行、その位置でフィニッシュした後、エステバン・オコン(アルピーヌ)のペナルティに伴い、ガスリーはひとつポジションを上げた。

サインツ2位「戦略は完璧だったが、アウトラップのロスで勝利に届かなかった」フェラーリ/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは2位を獲得した。

 ファーストスティントはグリッド位置と同じ2番手を走行、首位を走るチームメイト、シャルル・ルクレールとは異なり、チームがウエットタイヤからインターミディエイトへの交換を提案した際に、スリックタイヤに直接換えることを希望し、ステイアウト。それによってルクレールの前に出たが、レッドブルはインターミディエイトで非常に速く、サインツは、アウトラップで周回遅れのマシンに引っかかったこともあり、セルジオ・ペレスの後ろに落ちてしまった。

レッドブル&HRC密着:3番手からピットストップ戦略でフェラーリ勢を逆転。首位を守り切り快挙を達成したペレス

 セルジオ・ペレスがF1モナコGPで感涙の初優勝を遂げた。もちろん、この勝利がフェラーのが犯したミスに助けられたことは間違いない。ただし、そのミスを誘発させたのがレッドブルであり、ペレスの走りだったことも確かだ。

 1-2体制で走行していたレース序盤のフェラーリに揺さぶりをかけたのが、ペレスの1回目のピットインだった。ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへ交換したのを見て、フェラーリはドライバーごとに戦略が分かれた。先頭を走行していたシャルル・ルクレールは2周後にピットインしたのに対して、2番手のカルロス・サインツはステイアウト。

レッドブル、フェラーリとの差を36点に広げる「チェコの勝利は素晴らしい。マックスに近づいてきた」と代表/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスが優勝、マックス・フェルスタッペンは3位表彰台を獲得した。コンストラクターズ選手権では、レッドブルは40点を獲得、ライバルであるフェラーリへのリードを36点に拡大した。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 チームにとっても、チェコにとっても、素晴らしい一日だ。彼は週末を通して好調だった。この勝利に値する仕事をしてきた。

 素晴らしいチームワークであり、ふたりのドライバーがそれぞれフェラーリに勝ったのは最高の結果だ。

フェルスタッペン3位「理想的な結果ではないが、思いがけずポイントリードを拡大できたのはうれしい」/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3位を獲得した。タイトル争いのライバル、シャルル・ルクレールは4位に終わったため、フェルスタッペンは、ドライバーズ選手権のポイントリードを9点に拡大した。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位
4番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト→ハード→ミディアム

ルクレール、ピット戦略で勝利を失い激怒「最悪の日。間違った選択をした」フェラーリ/F1第7戦決勝

 2022年F1モナコGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは4位でフィニッシュした。

 雨のなかでスタートした決勝を、ルクレールはポールポジションからリードし、順調にレースを進めていた。しかし路面コンディションがウエットから次第に乾いていくなか、タイヤ交換の戦略によって、ルクレールは首位を失った。

ペレスがメキシコ人ドライバー初のモナコウイナーに「母に捧げる勝利。夢がかなった」レッドブル/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスはキャリア3勝目を挙げた。この勝利により、ペレスはメキシコ人F1ドライバーとしては最も成功したドライバーとなった。モナコGPをメキシコ人ドライバーが制したのはペレスが初めて。

 序盤はグリッドと同じ3番手を走行していたペレスだが、ウエットコンディションからドライタイヤのコンディションへと路面が変化するなか、タイヤ交換期間を経て、トップに立つことに成功。終盤はタイヤが苦しくなり、後続を抑えて走る展開となったが、最後まで首位を守り切って、今季初優勝を飾った。

角田裕毅、11番グリッドから17位に落胆「ペースはまずまずだった。何が起きたのか分からない」/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17位でフィニッシュした。

 序盤はウエットタイヤで11番手を維持して走行し、6周目にインターミディエイトに交換。これにより18番手に落ち、そこからポジションアップを目指していくことになった。最後の赤旗後はミディアムで15番手を走行。64周のレースの56周目にソフトタイヤに履き替え、最後尾に落ちた。

フェラーリがレッドブル2台が規則違反と抗議もFIAは却下。ペレスの優勝&フェルスタッペンの3位が確定/F1第7戦

 スクーデリア・フェラーリは、2022年F1第7戦モナコGP決勝中、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがピット出口とコースを仕切るイエローライン右側にい続けるという規則を守らなかったとして抗議を行った。スチュワードは調査した結果、この抗議を却下した。これにより、ペレスの優勝、フェルスタッペンの3位は維持された。

 レースディレクターのイベントノートには、「ドライバーはイエローラインの右側を維持しなければならない」と記されている。一方、FIA国際モータースポーツ競技規則には、「ラインを越えてはならない」という表現が使われている。

雨と赤旗で波乱のモナコをペレスが初制覇。ルクレールはピットストップの不運に泣き4位【決勝レポート/F1第7戦】

 2022年第7戦モナコGPの決勝が行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスが優勝した。2位はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)となっている。アルファタウリの角田裕毅は17位だった。

 降雨の予報が出ていたモナコGP決勝日。各マシンがグリッドに向かうレコノサンスラップの時点では完全ドライ路面だった。ところがスタート15分前に雨粒が落ち始め、すぐに本格的な降りとなった。とはいえこのまま雨が降り続けるのか、路面がどこまで濡れているのか、最適なタイヤは何なのか、レースが始まってみるまで誰にもわからない。