苦戦のポルシェ、“最後のル・マン”で4年ぶりのクラス優勝を切望。新燃料と新タイヤがカギか

 WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスに参戦するポルシェGTチームは、911 RSR-19で挑んだ過去2回のル・マン24時間レースで1回の表彰台しか獲得できていない。ドライバーのリヒャルト・リエツとミカエル・クリステンセンは、このル・マンにおける困難な状況に終止符を打つことを望んでいる。

 ポルシェは2018年にクラス優勝を果たして以来、勝利から遠ざかっており、とくに2019/20シーズンに現行車両の『-19』を投入して以降、ル・マンでは苦戦を強いられてきた。

日本で慣れ親しんだゼッケン『37』でDTMへ。「残念だった」ニック・キャシディの2022年初陣

 2022年はABB FIAフォーミュラE世界選手権の活動をメインにしながらも、WEC世界耐久選手権、およびDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも出場するニック・キャシディ。DTMでは、アルファタウリカラーに塗られたAFコルセのフェラーリ488 GT3を駆り、フル参戦する予定だ。

 ただし、ポルトガルのポルティマオで開催された開幕ラウンドはフォーミュラEのモナコ戦へ参戦のために欠場。シーズン第2ラウンドとなるラウジッツリンク戦が、キャシディの2022年DTM初戦となった。

5連覇目指すトヨタ、“ル・マン向けシェイクダウンテスト”をスパで実施

 6月のル・マン24時間レースで総合5連覇を目指すトヨタGAZOO Racingは今週、ベルギーのスパ・フランコルシャンで2日間の“シェイクダウンテスト”を行っている。

薄氷の勝利だったフェラーリ。FCYが燃料切れの危機を「救った」とカラド/WEC第2戦スパ

 5月7日(土)に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースで、LMGTEプロクラスを制したAFコルセのジェームス・カラドは、最終スティントでのフルコースイエロー(FCY)が51号車フェラーリ488 GTE Evo(カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)のクラス優勝に貢献したと述べた。

 カラドとピエール・グイディのフェラーリはレース終盤、クラス3番手から2番手に順位を上げてきた、ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)に背後につかれたが、この追撃を振りきり世界タイトル防衛のための初勝利を得た。

ブランズハッチでのスプリント開幕戦、AFコルセとアコーディスが勝利/GTWCヨーロッパ第2戦

 5月1日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)の2022年シーズン第2戦がイギリス、ブランズハッチで開催された。今季最初のスプリントレースでは、シルバーカップにエントリーしているAFコルセの53号車フェラーリ488 GT3 Evo(ユリース・ド・ポー/ピエール-アレクサンドル・ジョン組)が総合優勝。同日午後に実施されたレース2はアコーディスASPチームの89号車メルセデスAMG GT3(ラファエル・マルチェッロ/ティムール・ボグスラフスキ組)がポール・トゥ・ウインを飾っている。

 二輪レース界の“レジェンド”ことバレンティーノ・ロッシが2021年限りでのMotoGP引退後、四輪レーサーとしてフル参戦デビューするということで“ロッシ・フィーバー”に湧いたGTWCヨーロッパ第1戦イモラ。それから1カ月後のブランズハッチで迎えた今季第2戦は、週末に60分レースを2度行うスプリントカップ開幕戦の舞台となった。