トヨタ、5連覇目指しル・マンに挑む。中嶋一貴TGR-E副会長が“父のクルマ”でトロフィーを返還へ

 トヨタGAZOO Racing(以下TGR)は、6月11日(土)から12日(日)にかけて開催される伝統の耐久レース、第90回ル・マン24時間レースで、チーム5連覇に挑む。

 2019年以来、3年ぶりに6月開催へと戻るル・マン24時間レースは、WEC世界耐久選手権の2022年第3戦として行われる。TGRはル・マン24時間レースで2018年に初勝利を飾って以来、決勝レース中の最速ラップタイムや予選でのコースレコードといった記録を塗り替えながら無敗記録を続けており、昨年はGR010ハイブリッドで、ハイパーカー時代を迎えて初めての優勝を勝ち取った。

アウディ、LMDh中断後もWRTによるGT3プログラム継続を期待。一方、チームはBMWと接触

 アウディスポーツは、アウディのLMDhプログラムが休止されたことにともない別のメーカーとのスポーツカーレースのプログラムを模索しているWRT(Wレーシング・チーム)とGT3カスタマーの関係を維持したいと考えている。

 今年4月、WRTのチーム代表であるヴァンサン・ボッセはSportscar365に対し、他のブランドとの話し合いを通じてプロトタイプレースに参加する野望を維持するための努力をしていると語った。

第90回ル・マン24時間のスターター、グランドマーシャル、“スピリット・オブ・ル・マン”をACOが発表

 ル・マン24時間レースのオーガナイザーであるACO(フランス西部自動車クラブ)は5月23日、6月11〜12日に決勝レースが予定されている第90回ル・マン24時間レースの名誉スターター、グランドマーシャル、および“スピリット・オブ・ル・マン”の受賞者を発表した。

5連覇目指すトヨタ、“ル・マン向けシェイクダウンテスト”をスパで実施

 6月のル・マン24時間レースで総合5連覇を目指すトヨタGAZOO Racingは今週、ベルギーのスパ・フランコルシャンで2日間の“シェイクダウンテスト”を行っている。

チーム・ペンスキー、ル・マン24時間限りで今季参戦を終了へ。「ポルシェLMDhに最大限の力を」/WEC

 WEC世界耐久選手権に参戦しているチーム・ペンスキーが、第3戦ル・マン24時間レース限りで今季のエントリーを終了し、残りのシーズンには出場しない方針であることを明らかにした。

 2023シーズン、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとしてWECのハイパーカークラスおよびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにポルシェLMDh車両で参戦する予定のチーム・ペンスキーは、世界選手権での経験を積むために2022年のWEC・LMP2クラスへと参戦。フェリペ・ナッセ/デイン・キャメロン/エマニュエル・コラールを擁し、第1戦セブリング1000マイル、第2戦スパ・フランコルシャン6時間の2イベントをここまで戦ってきた。

モンツァでWECデビューを果たすプジョー9X8、現在はホモロゲーションの最終段階に突入

 5月20日(金)にWEC世界耐久選手権第4戦モンツァで『プジョー9X8』をデビューさせることを発表したプジョーは、現在“リヤウイングレス”のル・マン・ハイパーカー(LMH)マシンが「ホモロゲーションの最終段階」にあることを明らかにした。

 今年7月のレースデビューが決まったプジョー9X8のレーシングバージョンは、2021年7月に公開されたコンセプトバージョンからいくつかの修正が加えられた状態で、先週金曜日にお披露目された。

プジョー9X8、WEC第4戦モンツァでのデビューが決定。ロシターがレースドライバーに

 プジョー・スポールは5月20日、ポルティマオ・サーキットでオンライン・プレゼンテーションを実施し、同ブランドのル・マン・ハイパーカー(LMH)である『プジョー9X8』が、7月10日に開催されるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァでレースデビューを果たすと発表した。

 2022年シーズンへの参加を表明しながら、現在までシリーズのトップカテゴリーであるハイパーカークラスに加わっていないプジョー。このフランスのメーカーは、ハイブリッド・プロトタイプカーの検証とホモロゲーションに向けた最終段階に焦点を当てているため、来月のル・マン24時間にも参加しないことをアナウンス済みだ。

J SPORTS、3カ月連続で耐久レースを生中継。ル・マン、ニュル、富士、スパ24時間を網羅

 5月20日、モータースポーツのレース中継や関連番組を放送しているスポーツ専門チャンネルのJ SPORTSは、“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レースを含む国内外の耐久レース計4戦を、5月から7月にかけて3カ月連続で生中継すると発表した。また、パソコンやスマートフォン、タブレット等で視聴できるJ SPORTSオンデマンドでの追加のライブ配信も決定している。

 J SPORTS/J SPORTSオンデマンドによってこの5月から3カ月連続で放送される耐久レースは、WEC世界耐久選手権のシーズンハイライトでありフランスを代表するクラシックレースである第3戦ル・マン24時間、その隣国ドイツで5月28~29日に開催されるニュルブルクリンク24時間(ADACトタルエナジーズ24時間レース)、日本唯一の24時間レースとして富士スピードウェイを舞台に争われるスーパー耐久シリーズ第2戦富士SUPER TEC 24時間レース、そしてル・マン24時間やデイトナ24時間と並んで“世界三大耐久レース”のひとつに数えられるスパ・フランコルシャン24時間レース(トタルエナジーズ・スパ24時間)の合計4イベントだ。

2022年WEC富士戦の開催実現度は「95〜99%」とシリーズCEO。2023年は1レース増の7戦を計画か

 WEC世界耐久選手権のCEOを務めるフレデリック・ルキアンは、9月に予定されている2022年第5戦富士6時間レースや、2023年以降のカレンダー構成について、現在の状況を説明した。

 ルキアンによれば、WECは早ければ2024年には従来の年間8戦のカレンダーへと戻すことを目標としており、世界的にロジスティクス(物流)の問題が続くなか、2023年に1イベントを増やして7戦とすることが、「良いステップ」になるという。