契約延長のペレス「チームとして僕たちは大きな勢いをつけた」僚友フェルスタッペンとの関係が成長の助けに

 セルジオ・ペレスはF1第7戦モナコGPで勝利を収めた興奮のなかでレッドブルとの新契約を明かしたが、正式に発表されたのはつい先日の5月31日(火)のことだ。チェッカーフラッグを受けた直後、ペレスは無線で次のようにチームに伝えた。

「契約は早すぎたかもね!」

 レース後、ペレスは自身の大胆な発言を詳しく説明しようとはしなかったが、契約が合意に達したのは明らかだった。

【動画】WRC8冠王者の功績を振り返る映像作品『セバスチャン・オジエ 最後のシーズン』日本語版が公開

「フランス人ラリードライバーは如何にしてその伝説を築いたのか」、それを紐解いていくドキュメンタリー作品『セバスチャン・オジェ – 最後のシーズン –』の日本語吹き替え版が、Red Bull TV(レッドブルTV)で無料公開されている。

 WRC世界ラリー選手権において、2021年に前年から2年連続、自身通算8度目となるワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・オジエ。同年限りでWRCのレギュラードライバーを引退した彼は、誰もが認める“レジェンド”ドライバーのひとりだ。

「レッドブルはマックスを勝たせる努力をしなかった」ヨス・フェルスタッペンがチームの戦略に強い不満を示す

 マックス・フェルスタッペンの父ヨスは、F1モナコGP決勝でのレッドブルの戦略に不満を抱いている。ヨスは、レッドブルは完全にセルジオ・ペレスに有利な戦略を取り、息子を勝たせるための努力をしなかったと述べている。

 モナコGPのグリッドは、フロントロウにはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢が並び、2列目にペレスとフェルスタッペンが続いた。ウエットコンディションでスタートした決勝の序盤は、この4台はグリッドと同じ順位で周回していた。

レッドブルF1、セルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長「僕たちはとてもうまくいっている」

 F1世界選手権に参戦するオラクル・レッドブル・レーシングは5月31日、チームのドライバーであるセルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長したことを発表した。

 2021年シーズンからレッドブルF1に加入したペレスは、アゼルバイジャンGPでの優勝をはじめとする4度の表彰台を獲得し、最終戦アブダビGPではチームメイトであるマックス・フェルスタッペンのタイトル獲得に大きく貢献した。

ペレスとフェルスタッペンの差は「ゼロに等しい」とレッドブルF1代表。タイトル獲得の可能性は“同じ程度”だと語る

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2022年F1第7戦モナコGPを制したセルジオ・ペレスについて、今シーズンのタイトル争いではチームメイトのマックス・フェルスタッペンに肩を並べたと語った。

 自身の完璧なドライビングとチームの適切な戦略とが相まって、ペレスはF1キャリアで3度目の優勝と25ポイントを獲得した。これにより、ドライバーズランキングではシャルル・ルクレール(フェラーリ)からわずか6ポイント差、フェルスタッペンからは15ポイント差の3番手につけた。

2022年F1第7戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第7戦モナコGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

レッドブル&HRC密着:3番手からピットストップ戦略でフェラーリ勢を逆転。首位を守り切り快挙を達成したペレス

 セルジオ・ペレスがF1モナコGPで感涙の初優勝を遂げた。もちろん、この勝利がフェラーのが犯したミスに助けられたことは間違いない。ただし、そのミスを誘発させたのがレッドブルであり、ペレスの走りだったことも確かだ。

 1-2体制で走行していたレース序盤のフェラーリに揺さぶりをかけたのが、ペレスの1回目のピットインだった。ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへ交換したのを見て、フェラーリはドライバーごとに戦略が分かれた。先頭を走行していたシャルル・ルクレールは2周後にピットインしたのに対して、2番手のカルロス・サインツはステイアウト。

レッドブル、フェラーリとの差を36点に広げる「チェコの勝利は素晴らしい。マックスに近づいてきた」と代表/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスが優勝、マックス・フェルスタッペンは3位表彰台を獲得した。コンストラクターズ選手権では、レッドブルは40点を獲得、ライバルであるフェラーリへのリードを36点に拡大した。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 チームにとっても、チェコにとっても、素晴らしい一日だ。彼は週末を通して好調だった。この勝利に値する仕事をしてきた。

 素晴らしいチームワークであり、ふたりのドライバーがそれぞれフェラーリに勝ったのは最高の結果だ。

フェルスタッペン3位「理想的な結果ではないが、思いがけずポイントリードを拡大できたのはうれしい」/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3位を獲得した。タイトル争いのライバル、シャルル・ルクレールは4位に終わったため、フェルスタッペンは、ドライバーズ選手権のポイントリードを9点に拡大した。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位
4番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト→ハード→ミディアム

ペレスがメキシコ人ドライバー初のモナコウイナーに「母に捧げる勝利。夢がかなった」レッドブル/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスはキャリア3勝目を挙げた。この勝利により、ペレスはメキシコ人F1ドライバーとしては最も成功したドライバーとなった。モナコGPをメキシコ人ドライバーが制したのはペレスが初めて。

 序盤はグリッドと同じ3番手を走行していたペレスだが、ウエットコンディションからドライタイヤのコンディションへと路面が変化するなか、タイヤ交換期間を経て、トップに立つことに成功。終盤はタイヤが苦しくなり、後続を抑えて走る展開となったが、最後まで首位を守り切って、今季初優勝を飾った。