望むのは意図的なバトルではなく“速い者が抜ける車”。新燃料開発は「GTより尖ったことができる」【JRP上野社長インタビュー/後編】

『SUPER FORMULA NEXT50(スーパー・フォーミュラ・ネクストゴー)』を掲げ、この先の50年も持続可能なモータースポーツ業界を目指し、次世代に向けた技術開発や、新たなコンテンツ発信などに力を入れ始めている全日本スーパーフォーミュラ選手権。今回は、シリーズプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長に、改革の真意や現在の課題、目指している『フォーミュラレース像』など、多岐にのぼる話題について聞いた(取材は第3戦予選前に実施)。

“ドライバーズファースト”というスローガンやデジタルプラットフォームなどについて触れた前編に続き、この前編では主に次世代車両開発について聞く。

ドゥカティのホルヘ・マルティン、2022年イタリアGPで363.6km/hの最高速度を記録

 5月29日、ムジェロ・サーキットで行われた2022年MotoGP第8戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝中にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が363.6km/hの最高速度を記録した。

 MotoGPは、年を追うごとにマシンが速くなっており、ストレートで車高を下げるライドハイトデバイスが登場したこともあり、最高速度のトップ10記録は過去2年間に樹立された。

2022年F1第7戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第7戦モナコGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

2022年F1第7戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第7戦モナコGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だ。

ベッテル10位「マシンについて学び、アップデートのセットアップを最適化できた」アストンマーティン/F1第7戦

 2022年F1モナコGP決勝で、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは10位だった。

■セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム)
決勝=10位
9番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト→ハード

 何が起きてもおかしくない状況でありながら、僕にとってはクリーンで明快なレースだった。どうにか1ポイントを獲得できたのは上出来だったと思う。このモナコで、特に乾いたラインが1本しかない時に、順位を上げていくのは難しいものだからね。レースの展開を考えると、これ以上のポジションでのフィニッシュは無理だったと思うよ。