2023年カレンダー入りも噂されるインディアナポリス。他レースを削ってでも『耐久戦』を開催か/IMSA

 2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権について「あらゆるスケジュールの選択肢を検討」していると語ったIMSA代表のジョン・ドゥーナンは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)における耐久レースをカレンダーに追加することを否定していない。

 これは4月、シリーズに4戦あるミシュラン・エンデュランス・カップに5番目のレースを追加することについて「現時点では不可能」であることをドゥーナンが示唆したことを受けての展開だ。

“ワクチン接種必須”のカナダ戦に揺れるIMSAのパドック。複数チームが参加見送りか

 IMSA会長のジョン・ドゥーナンは、カナダにおける新型コロナウイルスワクチン接種の義務化によって複数のチームや関係者の参加に影響が出そうな状況ではあるものの、カナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク(CTMP/通称モスポート・パーク)でのイベントを予定通り進めると再確認した。

 7月1〜3日、CTMPにおいて開催される『シボレー・グランプリ』は、ウェザーテック・スポーツカー選手権のDPi、LMP3、GTD Pro、GTDクラスが参加するレースと、ミシュラン・パイロット・チャレンジ、IMSAプロトタイプチャレンジシリーズで構成されるイベントとなる予定だ。これは、新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、IMSAにとって初めての米国外への遠征となる。

2024年のル・マン参戦を目指すランボルギーニ、LMDh始動後もGTレースは継続の見込み

 ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナは、同ブランドのLMDhプログラムが、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの既存のカスタマーレース活動を補完するものになることを示唆した。

 これは5月17日に、2024年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でLMDhのデビューを目指すとしたランボルギーニの発表に関連するものだ。

ランボルギーニ、LMDhプログラムを正式発表。WECとIMSAへの2024年投入目指す

 ランボルギーニは5月17日、同社が2024年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーで総合優勝を争うことを可能にするLMDhカーを開発すること発表した。

 共通仕様のハイブリッドシステムを組み込み、パワートレイン全体で500kWを発揮する新しいプロトタイプカーの開発は、ランボルギーニのモータースポーツ活動をまとめるスクアドラ・コルセのレーシング部門が担う予定だ。

“アキュラ不敗”のミド・オハイオ、キャデラックがポール獲得もWTR10号車が逆転勝利/IMSA第5戦

 アメリカ・オハイオ州のミド・オハイオ・スポーツカーコースで5月14~15日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2022年シーズン第5戦が行われ、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が運営するコニカミノルタ・アキュラARX-05の10号車アキュラ(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組)が優勝した。

 近年、ホンダの北米ブランドであるアキュラがタイトルスポンサーを務めてきたイベントは、2022年からサポートブランドがレクサスに替わり、新たに『レクサス・グランプリ・アット・ミド・オハイオ』として開催されることになった。

バッサー・サリバン、『レクサスGP』で2台目のRC F GT3をGTDに追加投入/IMSA

 バッサー・サリバン・レーシング(VSR)は、今週末5月14~15日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦『レクサス・グランプリ・アット・ミド・オハイオ』で、2台のレクサスRC F GT3をGTDクラスにエントリーさせる。

 先週水曜に発表された同ラウンドのエントリーリストによると、VSRのドライバーであるジャック・ホークスワースは、ミド・オハイオでの今季第5戦においてブロンズドライバーのリチャード・ハイスタンドとペアを組み、ゼッケン17番をつけたレクサスRC F GT3でプロ・アマのGTDクラスに出場する。

オリバー・ジャービス、ミド・オハイオ戦は「MSRとアキュラにとって非常に重要」/IMSA

 メイヤー・シャンク・レーシングのオリバー・ジャービスは、5月14~15日にオハイオ州のミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催される『レクサス・グランプリ』が、所属チームとアキュラにとって「非常に重要」な1戦になると考えている。

 それはチームのホームレースであることと同時に、2台のアキュラARX-05によって繰り広げられているDPiチャンピオンシップの戦いについても言えるものだ。

コルベット、GTEプロの存続が困難な2023年の活動について「あらゆる道を模索」/WEC

 ゼネラルモーターズ(GM)のスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、コルベット・レーシングは2023年のWEC世界耐久選手権に参加する可能性について「あらゆる道を模索している」という。

 シボレーのファクトリーチームは来年もWECのグリッドに残ることに興味を持っているが、何かにコミットする以前にACOフランス西部自動車クラブからLMGTEプロクラスの延長計画についてさらに話を聞きたいと考えている。その間、同ブランドはLMGTEアマでの取り組みのために、チームをどのように進化させることができるかを“模索”している。

ミシュランとIMSAがテストへのタイヤ供給制限を確認。サプライチェーン問題を受けレースを優先へ

 IMSAは、ミシュランのレースタイヤの在庫をプライベートテストよりも公認イベント用に優先的に供給させる予定だ。これは世界的な出来事によって、最近多くのサプライヤーが影響を受けているサプライチェーンの問題により、レースタイヤの供給量が制限されることが予想されるための措置である。

 ミシュラン・モータースポーツが5月6日(金)にアナウンスしたこの変更は、フランスのタイヤメーカーとIMSAが共同で合意したものであり、ウェザーテック・スポーツカー選手権をはじめ、ミシュラン・パイロット・チャレンジ、プロトタイプ・チャレンジ、さらにポルシェカレラカップ・ノースアメリカのチームに影響を与えることになる。

ポルシェ、2023年のLMDhカー展開は計8台。うち4台をカスタマーに割り当てると発表

 ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、ドイツのブランドがLMDhカーのデビューイヤーとなる2023年に4台のワークスカーに加えて、最大4台のLMDhカスタマーカーを割り当てる計画であると述べた。

 ポルシェは2020年12月に新しいプロトタイプカー・プログラムを発表して以来、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップクラスに参戦する独立チーム向けのカスタマーマシン販売に関心を持ち続けている。