F1とFIA、スプリントを独立イベントにすることを検討か。決勝グリッドは予選で決めるべきとドライバーらが主張

 2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの週末では、初となる8番手までポイントが授与されるスプリントが行われた。勝ち取ることができるポイントが増えたことで(2021年は上位3人のみにポイント授与)、ドライバ―にとっては、スプリントでリスクを冒して追い越しをするさらなる動機が加わった。

 しかし、ケビン・マグヌッセン(ハース)によれば、まだ十分ではないという。

フェラーリ育成のシュワルツマン、イスラエルのライセンスで走行へ。ロシア企業との契約は中断

 フェラーリによると、FDA(フェラーリドライバーアカデミー)に所属するロシア人ドライバーのロバート・シュワルツマンは、イスラエルのライセンスを保持しており、フェラーリとの関係を継続するという。

 フェラーリは今年の後半に、シュワルツマンにFP1での走行を数回託す予定だが、これはFIAの新たな取り決めに準拠するためだ。今シーズンは、すべてのF1チームが少なくとも2回のプラクティスセッションで、ルーキーを起用しなければならない。

サインツの契約延長を喜ぶルクレール「長期にわたって仕事ができれば常に利点がある」と“継続”の重要性を主張

 シャルル・ルクレールは、フェラーリがカルロス・サインツとの契約を2024年末まで延長したことを「とても重要なこと」とし、フェラーリに安定と信頼がもたらされるだろうと述べている。

 フェラーリは4月21日にサインツとの契約延長を発表した。何よりもサインツが恩恵を受けることになるが、チームのドライバーラインアップがさらに強化されることにもなる。

一部ドライバーがDRSの使用タイミングに不満「もっと早く有効にしても安全だった」/F1第4戦

 2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPでDRSのアクティベーションを遅らせることにしたレースコントロールの判断は、その遅さから不利益を被ったと考える一部のドライバーから批判された。

 エミリア・ロマーニャGPのレースはダンプコンディションの下でスタートしたため、FIAのオフィシャルたちは規則で許可されているとおり、彼らの裁量でDRSを有効化するよう指示されていた。

2023年用F1タイヤテスト2日目:フェラーリ、アルファロメオ、アルファタウリが参加。角田裕毅が103周を走行

 イタリア・イモラでの2023年用F1タイヤテストが2日目を迎え、前日に引き続きアルファタウリとアルファロメオが走行、新たにフェラーリも加わった。

 ピレリの来シーズン用F1タイヤテストが、4月26日にスタートした。初日はアルファタウリ、アルファロメオ、アルピーヌが参加、2日目の27日にはアルファタウリの角田裕毅、アルファロメオのリザーブドライバー、ロバート・クビサ、フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツがスリックタイヤで周回を重ねた。

【SNS特集】F1エミリア・ロマーニャGP:レッドブル、シャンパンとトロフィーでフルハウス完成。「底が気になる」ベッテル

 今季初のスプリントフォーマットとなった第4戦エミリア・ロマーニャGPの舞台はイタリア、アウトドローモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ。絶好調の跳ね馬の活躍を見るために駆け付けた大勢のティフォシの目の前で、レッドブルF1マックス・フェルスタッペンがグランドスラムを達成してみせた。少しずつシーズンの勢力図が見え始めたイモラの週末をドライバーや関係者のSNSで振り返る。

レッドブルF1のニューウェイ「2022年タイトル争いはコストキャップに左右される」アップデートプランの最適化が重要に

 2022年F1のタイトルをめぐり、シーズン序盤からレッドブルとフェラーリが熾烈な戦いを繰り広げている。その勝敗を決めるのは、開発競争だけでなく、アップグレードのサイクルに関してコストキャップを適切に管理することであると、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは語った。

 レッドブルは、第4戦エミリア・ロマーニャGPで完璧な週末を過ごし、フェラーリより38ポイント多く獲得。コンストラクターズ選手権でもドライバーズ選手権でもフェラーリとの差を大きく縮めた。マックス・フェルスタッペンは現在、ポイントリーダーのシャルル・ルクレールを27ポイント差で追っている。

2023年用F1タイヤテストがスタート。イモラでアルピーヌ、アルファタウリ、アルファロメオが走行

 ピレリは2023年に向けたF1タイヤテストを4月26日にスタートした。今年初のタイヤテストは、第4戦エミリア・ロマーニャGP後のイモラで実施された。

 イモラでは、2日間のテスト日程のなかで、4チームが走行する予定となっている。初日26日にはアルピーヌのエステバン・オコン、アルファタウリのピエール・ガスリー、アルファロメオの周冠宇が参加した。オコンは122周、ガスリーは121周、周冠宇は120周をそれぞれ、2023年用タイヤで走りこんだ。

スプリント開催数拡大にFIAが同意せず。F1側に追加支払いを要求か

 F1スプリントに関して、F1とチームは2023年には合計6戦に増やすことで合意したものの、FIAがこの動きにブレーキをかけた。

 4月26日にF1委員会会合が開催され、その議題と結果について、FIAが公表した。この会合でスプリントに関する話し合いが行われたことが分かっており、これについてFIAの声明には次のように記されている。

「先週末のエミリア・ロマーニャGPで2022年シーズンの3回のスプリントの最初のイベントが開催され、ファンやステークホルダーに好評だった。そのため、F1とチームは、2023年シーズンには2022年と同じフォーマットでのスプリントイベントを6回に拡大することを支持した」

FIA、次世代F1パワーユニット導入に伴うシャシー変更計画を発表。パワー低下対策で小型化・軽量化とドラッグ削減目指す

 FIA F1委員会会合が4月26日に開催され、FIAがその議題と決定事項について発表した。そのなかには、2026年に導入される予定の次世代パワーユニット(PU)と、同年のシャシーレギュレーションについての計画が含まれていた。

 F1パワーユニットレギュレーションは、2026年に大幅に変更される予定となっており、「1.6リッターV6エンジンの存続」「電気出力を350kWに引き上げ」「MGU-Hの廃止」「パワーユニットに関するコスト上限の導入」という事項がすでに発表されている。