F1 開幕3戦で見えたレッドブルRB18の問題点。このマシンになにが起こっているのかを検証した

[F1情報]この3戦で見えたレッドブルRB18の問題点。このマシンになにが起こっているのかを検証した

3戦を終えた新F1シーズン。前年度のチャンピオンでありながら2度のリタイアでポイントを失ったマックスとレッドブル。一体レッドブルマシンに何が起きているのか? 元F1メカニック津川哲夫が私的解説する。

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【F1チーム代表の現場事情:ハース】シャシーもドライバーも足りない…綱渡りのような週末をしのぎ切ったシュタイナー

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回はハース代表ギュンター・シュタイナーのオーストラリアGPの週末を追った。

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 大規模なレギュレーション変更が行われた今年、F1チーム関係者は誰もが慌ただしくシーズンスタートを迎えたはずだが、そのなかでもこの数カ月を最もせわしなく過ごしていたのは、ハースの代表ギュンター・シュタイナーであろう。

レッドブルF1のPUプロジェクトは順調「最初の自社製エンジンのダイナモテストを年内に行う」とホーナー代表

 レッドブル・パワートレインズは、2022年末までに自社開発のF1エンジンをダイナモで作動させる予定であると、レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーが明かした。2026年にF1に新世代パワーユニットが導入されることが決まっており、これに向けてレッドブルは準備を進めている。

 レッドブルは、パートナーのホンダが2021年末でF1活動を終了した後にそのパワーユニットを引き継いで使用し、新レギュレーション導入に向けて自身のパワーユニットを開発・製造するため、自社のパワーユニット部門レッドブル・パワートレインズを立ち上げた。2025年までF1パワーユニット開発が凍結されるため、レッドブルはその間、ホンダが開発したパワーユニットを使い続け、2026年に自社のパワーユニットをデビューさせる計画だ。

【動画】ペレスがRSCのツーリングカーをドライブ。パワーと音に笑顔も「全開にするのが怖かった」

 2022年F1第3戦オーストラリアGPを前に、現地の人気シリーズRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップのマシンをテストドライブしたレッドブルのセルジオ・ペレス。慣れないツーリングカーを相手に奮闘する彼の姿をレッドブルが公開した。

トラブルに悩むレッドブルF1。問題が続けば冷静なフェルスタッペンも「文字通り時限爆弾になる」とマルコ

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンについて、以前よりも冷静で落ち着いたドライバーに進化したとはいえ、これ以上レースでのリタイアが続けば爆発寸前の時限爆弾にもなり得ると語った。

 F1の2022年シーズン、フェルスタッペンは最初の3戦中2戦でリタイアを余儀なくされたが、いずれも優勝したシャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ2番手を走っていたときのことだった。ルクレールは、第3戦オーストラリアGP終了時点でメルセデスのジョージ・ラッセルに34ポイント差をつけてドライバーズランキングのトップに立っている。

F1技術解説:第3戦(4)速さを発揮しつつあるアルピーヌの実験的新パーツ

 2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「圧勝したフェラーリF1-75。対レッドブルの優位性はどこにあるのか」第2回「レッドブルのセッティング失敗と信頼性の欠如」第3回「ポーパシングやオーバーウエイト。複合的な問題への対策を模索するメルセデス」に続く今回は、オーストラリアで速さを見せたアルピーヌとマクラーレンのアップグレードを紹介する。

初のF1開催まであと3週間。マイアミ・インターナショナル・オードトロームの準備は「最終段階に入った」とCEO

 マイアミが初のグランプリ開催を祝うまであと3週間足らずとなったが、マイアミGPのCEOを務めるリチャード・クレガンによると、F1会場は現在「95%が完成」しているという。

 5月8日、マイアミ・インターナショナル・オードトロームは、2022年F1世界選手権の第5戦を開催する。このレースは、F1とパートナーのフロリダ州マイアミ市が数年間かけて作り上げているものだ。

ルノーPUは「トップから10馬力以内のところにいる」とアルピーヌF1代表。開発スタッフの努力を称賛

 アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、ルノーのエンジンが現在「トップから10馬力以内に迫っている」ことについて、ビリー-シャティヨンの同僚たちによる開発上の努力を称賛した。

 アルピーヌが期待外れの2021年シーズンを過ごした理由は、その大部分がルノーのパワーユニットの弱さによるものだった。昨年は改善が意図的に制限されていたため、ルノーのエンジニアたちは2022年に向けた大規模な開発の実施に集中していたのだ。

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第3戦】力不足のマシンで良い仕事をした。今は焦って攻めすぎないことが重要

 2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っていく。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第3戦オーストラリアGPについて語ってもらった。

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 人生のなかでは、能力があって、勤勉で、積極的な人間が、きちんと物事を進めてもうまくいかないことがある。挑戦し続けて、どれだけ頑張っても、目指している結果が手に入らず、その理由も分からないということは、珍しいことではない。