【F1チーム代表の現場事情:ハース】シャシーもドライバーも足りない…綱渡りのような週末をしのぎ切ったシュタイナー

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回はハース代表ギュンター・シュタイナーのオーストラリアGPの週末を追った。

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 大規模なレギュレーション変更が行われた今年、F1チーム関係者は誰もが慌ただしくシーズンスタートを迎えたはずだが、そのなかでもこの数カ月を最もせわしなく過ごしていたのは、ハースの代表ギュンター・シュタイナーであろう。

F1技術解説:第3戦(4)速さを発揮しつつあるアルピーヌの実験的新パーツ

 2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「圧勝したフェラーリF1-75。対レッドブルの優位性はどこにあるのか」第2回「レッドブルのセッティング失敗と信頼性の欠如」第3回「ポーパシングやオーバーウエイト。複合的な問題への対策を模索するメルセデス」に続く今回は、オーストラリアで速さを見せたアルピーヌとマクラーレンのアップグレードを紹介する。

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第3戦】力不足のマシンで良い仕事をした。今は焦って攻めすぎないことが重要

 2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っていく。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第3戦オーストラリアGPについて語ってもらった。

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 人生のなかでは、能力があって、勤勉で、積極的な人間が、きちんと物事を進めてもうまくいかないことがある。挑戦し続けて、どれだけ頑張っても、目指している結果が手に入らず、その理由も分からないということは、珍しいことではない。

フェルスタッペンのリタイア原因はポーパシングによる燃料パイプの破損。PUは無事とレッドブルF1ボス

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、F1オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンがリタイアした原因についての調査結果を明かした。また、パワーユニット(PU)は無事であり、再使用可能であると示唆した。

 フェルスタッペンは決勝で2番手を走行中にマシントラブルに見舞われ、コース脇でストップした。レース直後の段階で、チームは燃料漏れが起きたとの見解を示し、詳細な調査を行うとしていた。

F1技術解説:第3戦(3)ポーパシングやオーバーウエイト。複合的な問題への対策を模索するメルセデス

 2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「圧勝したフェラーリF1-75。対レッドブルの優位性はどこにあるのか」第2回「レッドブルのセッティング失敗と信頼性の欠如」に続く今回は、不振に陥ったメルセデスが抱える問題点について考察する。

F1技術解説:第3戦(2)レッドブルのセッティング失敗と信頼性の欠如

 2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「圧勝したフェラーリF1-75。対レッドブルの優位性はどこにあるのか」に続く第2回では、パフォーマンスにも信頼性にも苦しんだレッドブルの週末を振り返る。

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 レッドブルはオーストラリアGPの初日から、リヤタイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)に悩まされた。そのためリヤウイングを立てることを決断。RB18の伝統である純粋なストレートスピードの優位性が損なわれた(決勝日の最高速は、フェラーリよりわずか4km/hしか速くなかった)。

【動画】F1第3戦に実物大のレゴ製マクラーレンMCL36が登場。制作過程1900時間のタイムラプス

 2022年F1第3戦オーストラリアGPのレースウイークに登場し、関係者と観客の注目を集めた実物大のレゴ製マクラーレン『MCL36』。アメリカCBSの人気ドキュメンタリー『Inside Edition』がYouTubeに公開した動画では、この一風変わったマシンが制作される過程をタイムラプスで見ることができる。

F1技術解説:第3戦(1)圧勝したフェラーリF1-75。対レッドブルの優位性はどこにあるのか

 2022年F1第3戦オーストラリアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。今回は圧勝したフェラーリF1-75の優位性について考察する。

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■異なるサーキット特性への順応性が高いフェラーリF1-75

 前戦サウジアラビアではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に敗れたシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、第3戦オーストラリアGPではフェラーリの優位性を見事に証明した。予選では序盤3戦で最大のギャップとなる0.286差をつけたF1-75は、あらゆるコーナーで速く、優れたパワーとバランス、そしてタイヤの持ちの良さも備えていた。

【全ドライバー独自採点/F1第3戦】完璧なルクレールと大健闘のアルボン。ベッテルは4度の王者らしからぬ走り

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。

 2022年F1第3戦オーストラリアGPでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションから全ラップをリードし、ファステストラップも記録するというグランドスラムを達成。また、予選、決勝ともにセーフティカーが出動、これが何人かのドライバーに運・不運をもたらした。オーストラリアGPでのそれぞれのドライバーたちの戦いぶりを、バスコンセロス氏が振り返る。

アストンマーティンF1、メルボルンでの複数回のクラッシュがAMR22の開発にも影響か。スペアパーツも不足

 アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、散々だったF1第3戦オーストラリアGPの週末によってAMR22の開発が遅れる可能性があると述べている。

 アストンマーティンは、満身創痍でメルボルンを後にした。アルバートパーク・サーキットでふたりのドライバーが喫した複数回のクラッシュのせいで、クレートは破損したパーツで一杯になった。