ポルシェvsアウディでまさかの“兄弟同士討ち”「感情に支配され、脳が働かなくなった」と兄/ニュル24時間

 ローレンス・ファントールとドリス・ファントールの兄弟は、2022年ニュルブルクリンク24時間レースの決勝序盤で接触、ローレンスがクラッシュしてリタイアに追い込まれたティアガルテンでの出来事をともに後悔しているが、互いに「恨みはない」と語っている。

 兄・ローレンスが駆る昨年覇者のマンタイ・レーシング1号車ポルシェ911 GT3 Rと、弟・ドリスがドライブするアウディスポーツ・チーム・フェニックスの15号車アウディR8 LMS GT3 エボⅡは、5月28日にスタートしたレースの序盤、ポジションを争うなかでサイド・バイ・サイドの状態に。

 軽い接触の後、ローレンスのポルシェはスピン状態に陥って右側のバリアへと激しくクラッシュ。コースを横切ったところで停止し、マンタイのニュル24時間“防衛戦”は、レース開始3時間半というところで早々に幕を閉じた。

同門対決はコニカミノルタ・アキュラに軍配。WTRがラグナ・セカで今季初優勝/IMSA第4戦

 5月1日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第4戦『ヒュンダイ・モントレー・スポーツカー・チャンピオンシップ』の決勝レースがウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われ、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)60号車アキュラARX-05との同陣営対決を制した、コニカミノルタ・アキュラARX-05の10号車アキュラDPi(リッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組)が2022年シーズン初優勝を飾った。

 強豪ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)が走らせる10号車アキュラは、前日4月30日に行われた予選でポールポジションを獲得。快晴の空の下、定刻15時10分にスタートが切られた5月1日の決勝でもテイラーがホールショットを奪う。その背後で3番手からスタートしたキャデラック・レーシング02号車キャデラックDPi-V.Rが60号車アキュラに並びかけるも、60号車のオリバー・ジャービスが2番手を守った。

DTM開幕直前テストが終了。初日はアウディ、最終日はポルシェのオルセンが最速マーク

 4月26日から27日にかけて、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の第2回プレシーズンテストが開幕戦の舞台であるポルトガル、アルガルベ・サーキットで行われ、初日はアプト・スポーツラインのリカルド・フェラー(アウディR8 LMS)が、最終日はSSRパフォーマンスのデニス・オルセン(ポルシェ911 GT3 R)がトップタイムをマークした。2日間の総合ベストタイムはオルセンの1分41秒378だ。

 今週末の4月30日(土)と5月1日(日)に開催される2022年シーズン開幕戦ポルティマオを直前に控えた26日、今季2度目のDTM公式テストがシーズン開幕の地で行われた。このテストには30台のGT3マシンと31人のドライバー集結。ABBフォーミュラE世界選手権との日程重複により、第1戦を欠場するニック・キャシディもレッドブル・アルファタウリ・AFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをドライブしている。

ポルシェのGTDプロに対する姿勢は、IMSA GTPが始まる2023年も「まったく同じ」

 ポルシェは、IMSA DTPでのLMDhプログラムを開始する2023年も、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスへ参加を希望するカスタマーチームをサポートすることに前向きであり、その姿勢を崩さないつもりだ。

 ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、Sportscar365に対し、ドイツのメーカーはトップレベルのGTカスタマーレースのために掲げている「非常に明確な哲学」に従い続けており、これはLMDhの到着によって中断されることはないだろうと語った。