薄氷の勝利だったフェラーリ。FCYが燃料切れの危機を「救った」とカラド/WEC第2戦スパ

 5月7日(土)に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースで、LMGTEプロクラスを制したAFコルセのジェームス・カラドは、最終スティントでのフルコースイエロー(FCY)が51号車フェラーリ488 GTE Evo(カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)のクラス優勝に貢献したと述べた。

 カラドとピエール・グイディのフェラーリはレース終盤、クラス3番手から2番手に順位を上げてきた、ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)に背後につかれたが、この追撃を振りきり世界タイトル防衛のための初勝利を得た。

トヨタを上回る一時総合首位。「ちょっと驚いたが、最終的には“別クラス”だった」とLMP2優勝のフラインス/WEC第2戦

 WEC世界耐久選手権第2戦、“スパ・ウェザー”に翻弄された6時間レースの中盤、LMP2クラスのチームWRT31号車オレカ07・ギブソンが、本来“格上”であるハイパーカークラスのトヨタやグリッケンハウスを従え、レース中盤に総合トップを走った。

 このとき、31号車をドライブしていたロビン・フラインスは、背後のハイパーカークラスの車両がギャップを詰めて来なかったことについて「少し驚いた」と語っている。

『スリック→カットスリック→スリック』終盤のタイヤ選択ミスで表彰台を失ったグリッケンハウス/WEC第2戦スパ

 5月7日にベルギーのスパ・フランコルシャンで決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レース。初のポールポジションからスタートしたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH。レース終盤に入るまではいいレースができていたが、無線のミスコミュニケーションによって「悪夢と化した」と、チーム代表は語っている。

トヨタ8号車をリタイアに追い込んだ「絶望的な」ハイブリッドトラブル。赤旗中に発見も解決できず/WEC第2戦スパ

 5月7日に行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースの決勝序盤、8号車トヨタGR010ハイブリッドに発生したハイブリッドシステムのトラブルについて、トヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンがレース直後に状況を説明。チームは赤旗中断中のグリッド上で不具合を認識し対応にあたったが、最終的にはそれを解決することができず、リタイアに追い込まれたという。

赤旗3回、スパ・ウェザーに翻弄され大荒れのレースに【動画】2022年WEC第2戦スパ 決勝ハイライト

 5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ6時間レースが行われ、3回の赤旗中断に加え、セーフティカー(SC)、フルコースイエロー(FCY)が度々導入される悪天候の難コンディションのなか、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が今季初優勝を飾った。度重なるクラッシュや8号車トヨタのリタイアなど、数多くのドラマが起きた今レースのハイライト動画がシリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。

トヨタ、得意のWECスパで可夢偉組7号車が今季初優勝。8号車に発生の問題は「徹底的に精査し解決する」

 5月7日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースがベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、ハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が今季初優勝を挙げた。一方、もう1台のトヨタGR010ハイブリッドである8号車(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)はハイブリッドシステムのトラブルに見舞われ、当時首位を走りながらリタイアとなっている。

 シリーズのハイライトであるル・マン24時間レースの“前哨戦”に位置づけられているWECスパは、サーキットがチームの拠点であるドイツ・ケルンから近いことから、トヨタにとっては“第2のホームレース”とされているイベントだ。

大荒れスパ・ウェザー。LMP2が一時首位に立つも、トヨタ7号車が逆転で今季初優勝/WEC第2戦決勝レポート

 5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ6時間レースが行われ、3回の赤旗中断に加え、セーフティカー(SC)、フルコースイエロー(FCY)が度々導入される悪天候の難コンディションのなか、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が今季初優勝を飾った。

【順位結果】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン 決勝

 5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでWEC世界耐久選手権第2戦『トタルエナジーズ・6アワーズ・オブ・スパ・フランコルシャン』の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が優勝。僚機8号車トヨタが車両トラブルで姿を消すなか、“スパ・ウェザー”に翻弄された波乱のレースで2022年シーズン初優勝を飾った。

 予選2番手から6時間レースをスタートした36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が総合2位につけ、総合3位表彰台はLMP2クラスを制した31号車オレカ07・ギブソン(WRT)が獲得した。ポールシッターの708号車グリッケンハウス007 LMH(グリッケンハウス・レーシング)は総合9位/ハイパーカークラス3位となっている。

平川が立ち向かうスパ・ウェザーと“グラベルのプレッシャー”。武器は「レベルの高さ」と可夢偉【第2戦決勝直前インタビュー】

 WEC世界耐久選手権2022年第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースは5月7日、決勝日を迎えた。現地時間13時(日本時間20時)のスタートを前に、トヨタGAZOO Racingのチーム代表兼7号車GR010ハイブリッドのドライバー、小林可夢偉と、8号車の平川亮が、リモート形式で日本メディアのインタビュー取材に応えた。

 この日は現地時間午前9時30分からリモート取材が予定されていたが、サーキット周辺の大渋滞に巻き込まれた可夢偉と平川のパドック到着が遅れ、開始時間が10分ほど押すというハプニングから始まった。

プラ、グリッケンハウスの仕事を称える。予選3&4番手のトヨタは硬めのタイヤを使用/WEC第2戦スパ

 オリビエ・プラは、アメリカのLMH(ル・マン・ハイパーカー)コンストラクターであるグリッケンハウス・レーシングがWEC世界耐久選手権第2戦スパの予選で初めてポールポジションを獲得した後、チームとそのパートナーによる「素晴らしい仕事ぶり」を称賛した。

 ベテランのフランス人ドライバーは、5月6日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたWEC第2戦の予選で708号車グリッケンハウス007 LMHを駆り、2分02秒771のファステストタイムを記録。ロマン・デュマ、ピポ・デラーニとシェアするハイパーカーを、翌日に行われるスパ6時間レースの決勝グリッド最前列に導いている。