アルピーヌ・ジュニアドライバーのドゥーハンがF1初テストへ。ピアストリは今年2回目の走行

 アルピーヌF1チームは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで育成ドライバーのためのF1テストを実施している。5月11日と12日にはリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが走行、15日にはアルピーヌ・アカデミードライバーのジャック・ドゥーハンがF1マシンに初めて乗る予定だ。

 ピアストリは4月にはアメリカ・オースティンにおいて、2021年型A521で2日間にわたるテストを行っている。カタールでの同マシンでの走行についてピアストリは「カタールでの2日間のテストは有意義なものだった」と語った。

フェラーリF1、スペインでの大型アップデートを前に、モンツァでフィルミングデー走行を実施

 スクーデリア・フェラーリが、5月13日、イタリア・モンツァで、フィルミングデー走行を実施、シャルル・ルクレールがF1-75で走行した。

 第5戦終了時点でフェラーリとルクレールは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権でそれぞれ首位に立っている。しかしこの2戦、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに敗北を喫し、リードは大幅に減ってしまった。

アルピーヌCEO、予想以上に多発している信頼性の問題は「極端なポーパシングの直接的な結果」と明かす

 アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、現在チームは予想以上に多くの信頼性の問題に直面しており、問題のほとんどはポーパシングによるものだと明かした。

 アルピーヌのシーズンスタートは、一連の異常な信頼性の問題に苦しめられており、フェルナンド・アロンソはチームメイトのエステバン・オコンよりも頻繁にメカニカルトラブルに見舞われている。このことは彼らのチャンピオンシップの順位にも表れており、オコンが24ポイントを獲得しているのに対し、ベテランのアロンソはたったの2ポイントしか獲得できていない。アロンソは、第3戦オーストラリアGPではセカンドロウからのスタートが確実視されていたが、予選Q3でのアタック中にマシンが完全にシャットダウンし11コーナーでクラッシュ。それ以外にもアロンソの走行を危険にさらす小さな不具合があった。

ルクレール、フィオラノでジル・ビルヌーブの『フェラーリ312T4』をドライブ

 F1のドライバーズ選手権で首位につけているシャルル・ルクレールは最近、フェラーリの最も伝説的なドライバーのひとりである偉大なジル・ビルヌーブが1979年のレースで優勝した『フェラーリ312T4』をドライブした。

 言うまでもないが、ルクレールが生まれたのは、ビルヌーブがその派手なドライビングスタイルでファンやライバルを魅了し、多くの人々に愛されていた時代から15年後の1997年のことだ。

F1マイアミGP主催者、コースレイアウトのへの批判を受けて改善を検討「必要に応じて改修を進める」

 F1マイアミGPプロジェクトの責任者を務めるトム・ガーフィンケルは、初開催のグランプリが終了した時点で、「コースをよりよくするために必要な改修はすべて行う用意がある」と語った。

 ガーフィンケルの発言は、週末の終わりに数人のF1ドライバーがコースレイアウトを批判したことを受けてのものだ。マイアミ・インターナショナル・オートドロームは、ハードロック・スタジアムの駐車場跡に建設されたもので、最後にかなりスピードが落ちるセクションがある。なかでもシケインに設けられた縁石は、F1の標準からすればかなり高くなっている。

メルセデスを悩ますポーパシング。『タラレバ』でホンダNSX-GT開発者に聞く解決法とフロア開発の難しさ

 フェラーリ、レッドブルが白熱したトップ争いを繰り広げるなか、5戦目を終えても未勝利でいっこうに結果が向上しないメルセデス陣営。F1界トップクラスの資金&開発力と最新シミュレーター技術で近年最強マシンを作り続けたメルセデスが、なぜここまでの低迷に……と、疑問に思う方も多いはず。そのメルセデスの低迷の一番の原因でもある今季のマシン、W13のポーパシング(バウンシング)の原因と解決法にはどのようなアプローチが必要なのか。ホンダで長年、スーパーGTに参戦するNSX-GTの空力&車体開発を担当してきた徃西友宏エンジニアに聞いた内容が興味深かった。

マグヌッセン、母国デンマークの企業とシミュレーターを開発「シムレーサーにF1のスリルを届ける手伝いができる」

 ハースのケビン・マグヌッセンは、アンドレ・エリクセンが設立した野心的なデンマーク企業『Asetek SimSports』社と緊密に協力し、F1マシンの実際の感覚を再現するシムレーシング製品の開発を行っている。

「F1マシンを再現していると主張するシミュレーター機器がたくさんあるが、それらは的を外している。なぜならF1のレース経験がない人たちが設計しているからだ」とマグヌッセンは語った。

苦戦中のハミルトンに対し元チームメイトのアロンソがコメント。実力を認めつつも「F1とはそういうもの」

 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、2022年シーズンのF1でルイス・ハミルトン(メルセデス)が苦戦を続けている理由は「最速のマシン」を持っていないからだと指摘し、ハミルトンの実力を認めつつも、F1ではマシンが良くなければ結果が残せないという考えを示した。

 ハミルトンは2022年シーズン苦戦を続けている。開幕5戦で表彰台に登ったのは1度のみで、ドライバーズランキングはマイアミGP終了時点で6位。フェラーリやレッドブルといった昨シーズンまでのライバルとは大きく水を開けられている。

アンドレッティがF1参戦プランを推し進めるなか、F1オーナーは11番目のチームの“必要性”に懐疑的

 マイケル・アンドレッティがF1参戦を目指しているなか、F1のオーナー、リバティ・メディアのCEOグレッグ・マッフェイは、F1がエントリー数を拡大する“緊急の必要性”はないと発言した。

 アンドレッティは現在、自らのチームを立ち上げてF1に参戦するプロジェクトを進めつつ、FIAが正式な見解を示すのを待っている。

 F1マイアミGPの週末、アンドレッティは、FIA会長モハメド・ビン・スライエムやF1のCEOステファノ・ドメニカリと話し合いを行い、その結果、有望な兆候が見られたと語った。

タイの孤児院の子供と団結するため髪を赤く染めたアルボン、2度の入賞を達成「僕たちも僕自身も上り調子」

 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンはF1第5戦マイアミGPで今シーズン2回目のトップ10フィニッシュを果たしたが、この見事な結果には、ウイリアムズの彼のクルーたちが持ち合わせている、進歩していくためのあらゆる意志が伴っていた。

 先月のオーストラリアGPに先立ち、アルボンは髪を赤く染めた。それは彼が訪れたタイの孤児院の子供たちと連帯するためだった。子供たちはリバプールFCのファンであり、髪を赤く染めていたのだ。