FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは、6月10日に開かれたル・マン24時間の年次記者会見において、2023年のWEC世界耐久選手権でLMGTEプロクラスを廃止することを明らかにした。
これにより来季のWEC/ル・マンでは、GTEカテゴリーが既存のLMGTEアマクラスに一本化されることになった。
FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは、6月10日に開かれたル・マン24時間の年次記者会見において、2023年のWEC世界耐久選手権でLMGTEプロクラスを廃止することを明らかにした。
これにより来季のWEC/ル・マンでは、GTEカテゴリーが既存のLMGTEアマクラスに一本化されることになった。
キャデラックは6月9日、近日中に発表される予定であるLMDhカーの最新レンダリングを公開した。同時に、ハイブリッドシステムと連動する搭載エンジンも明らかにされ、5.5リットルDOHC V8の採用がアナウンスされた。
ゼネラルモーターズ(GM)のブランドは、ル・マンのレースウイーク中にキャデラックDPi-V.Rの後継モデルとして2023年のWEC世界耐久選手権、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する次世代プロトタイプ・レーシングカーに関する詳細情報を提供した。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に出場しているウェイン・テイラー・レーシング(WTR)とメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の両チームは、これまでアキュラの新型LMDh車両『ARX-06』でフランスの耐久クラシックに挑戦することを目標としていたが、ともに2023年のル・マン24時間レースへの出場を断念した。
FIA国際自動車連盟のスポーツ部門副議長を務めるロバート・リードは、ル・マン24時間レースとF1のスケジュール衝突を緩和するために、とくに2023年に迎えるエンデュランス・クラシックレースの100周年に向けて、「非常に協力的」であると語った。
2019年以来、3年ぶりに伝統的な6月中旬の日程に戻る今年のル・マンは、バクーで開催されるF1アゼルバイジャンGPとのバッティングを起こす。この日程衝突は2016年に続き2度目だ。
ゼネラルモーターズ(GM)のスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、コルベット・レーシングは2023年のWEC世界耐久選手権に参加する可能性について「あらゆる道を模索している」という。
シボレーのファクトリーチームは来年もWECのグリッドに残ることに興味を持っているが、何かにコミットする以前にACOフランス西部自動車クラブからLMGTEプロクラスの延長計画についてさらに話を聞きたいと考えている。その間、同ブランドはLMGTEアマでの取り組みのために、チームをどのように進化させることができるかを“模索”している。
ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、ドイツのブランドがLMDhカーのデビューイヤーとなる2023年に4台のワークスカーに加えて、最大4台のLMDhカスタマーカーを割り当てる計画であると述べた。
ポルシェは2020年12月に新しいプロトタイプカー・プログラムを発表して以来、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップクラスに参戦する独立チーム向けのカスタマーマシン販売に関心を持ち続けている。