レッドブルF1代表がインフレの影響を深刻視「予算上限額を引き上げなければ、7チームが4戦を欠場する事態に」

 レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、世界的に進むインフレのなか、現在のF1バジェットキャップに従っていくと、2022年シーズンを終える前に使える予算がなくなるチームがいくつかあり、一部チームが数戦を欠場せざるを得なくなる可能性があると警告している。

 F1の予算制限は2021年には1億4500万ドル(約183億円)で、2022年には1億4000万ドル(約177億円)に引き下げられた。さらに今年は厳しいインフレのなか、エネルギーコストの上昇などがチームに大きな負担を与えている。

F1 Topic:前戦の裁定をめぐってFIAを批判したアロンソ、スペインでスライエム会長と会談

 競技中の宝飾品着用禁止をめぐって国際自動車連盟(FIA)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が対立を深めるなか、2022年F1第6戦スペインGPではFIAとフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の間にも、亀裂が走った。前戦マイアミGPのレース後に科されたペナルティに対して、アロンソが自分にペナルティを科したスチュワードの決定に不満を述べたからだ。

 マイアミGPのレース終盤、ミック・シューマッハー(ハース)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)の前を走っていたアロンソは、シケインでミスをしてショートカットする形でレースを続行。それによって一時的にアドバンテージを得て、逃げ切ったと判断された。審議はレース後に持ち越され、9位でフィニッシュしたアロンソには5秒加算のペナルティが科され、11位に降格した。

ストロール「ターン1でのガスリーとの接触が原因で難しいレースになった」:アストンマーティン F1第6戦決勝

 2022年F1第6戦スペインGPの決勝レースが行われ、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは11位、ランス・ストロールは15位だった。

2022年F1第6戦スペインGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第6戦スペインGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

2022年F1第6戦スペインGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第6戦スペインGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、角田裕毅(アルファタウリ)だ。

アロンソ、最後尾から入賞「優勝したような気分。ファンにショーを見せることができてよかった」アルピーヌ/F1第6戦

 2022年F1スペインGP決勝で、アルピーヌのフェルナンド・アロンソは9位、エステバン・オコンは7位だった。

 アロンソは予選で17番手だったが、パワーユニット交換を行ったペナルティでグリッド後方からのスタートとなった。

■フェルナンド・アロンソ(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=9位
20番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

ノリス、扁桃炎に苦しみながら8位獲得「暑さもあって、今までで一番きついレースだった」マクラーレン/F1第6戦

 2022年F1スペインGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは8位入賞を果たした。チームによると、ノリスはこの週末はずっと体調が良くなかったということで、レース前にかなり調子が悪そうな様子が見られていた。過酷な暑さのなか、レースを走り切った後、ノリスは、マクラーレンのチームドクターの元に向かった。チームによると、ノリスは扁桃炎にかかっているということだ。

ボッタス6位「アップグレードの効果を確認。戦略を誤ったのは残念だった」アルファロメオ/F1第6戦

 2022年F1スペインGP決勝で、アルファロメオのバルテリ・ボッタスは6位入賞を果たした。

■バルテリ・ボッタス(アルファロメオ・F1チーム・オーレン)
決勝=6位
7番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ミディアム

「本当に悔しい」ガスリー、マシンダメージとペナルティで13位。ストロールには謝罪/F1第6戦決勝

 2022年F1スペインGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは13位で完走を果たした。ランス・ストロール(アストンマーティン)と接触した件で、ガスリーは5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科された。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=13位
14番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト

ハミルトン、19番手から挽回し5位「トップ勢に近いペースで走れた。パンクがなければどこまで行けたかな」/F1第6戦

 2022年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5位を獲得した。スタート直後、ケビン・マグヌッセン(ハース)が仕掛けてきた際に接触、ハミルトンのタイヤはパンクし、ピットに戻らなければならず、1周目に19番手まで後退、トップとの差は50秒以上に広がってしまった。

 しかしレースペースは非常に良く、51周目にはその時点でのファステストラップを記録、セーフティカー出動がないなかで、60周目には4番手に浮上した。ジョージ・ラッセルの後ろのその位置でフィニッシュするかに思われたが、メルセデスの2台に水漏れの問題が発生、確実に完走するためにペースを落とすようチームから指示され、いったん抜いたカルロス・サインツ(フェラーリ)に抜き返されて、5位でチェッカーを受けた。