【F1第5戦無線レビュー(1)】「パワーを失っている。3秒は遅くなった」PU関連のトラブルに悩まされたペレス

 2022年のF1第5戦は初開催となったマイアミGP。予選ではフェラーリがフロントロウを独占するも、決勝レースでは序盤にシャルル・ルクレールがマックス・フェルスタッペンに逆転を許した。後方では、今季初のQ3進出を果たした角田裕毅がスタート直後からペースが伸びず苦戦。マイアミGP前半を無線とともに振り返る

アルピーヌF1離脱が囁かれるアロンソ、ベッテルの後任としてアストンマーティン加入の噂が再燃

 2022年限りでのBWTアルピーヌF1チーム離脱が囁かれるフェルナンド・アロンソが、セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームに加入するとの噂が広まっている。

 2021年のF1復帰以来アルピーヌからの参戦を続けるアロンソだが、現在は彼の来シーズンの去就に注目が集まっている。アロンソは「あと2、3年」の現役続行を望んでいるが、それがアルピーヌからの参戦になるかは不透明だ。

フェラーリF1、スペインの大型アップグレードで0.3秒以上の向上か。ウイング、フロアに加えサイドポッドも変更へ

 フェラーリはF1スペインGPで、シーズン初の大型アップグレードをF1-75に施す予定であり、その内容は、新しいリヤウイング、フロア、そして修正版のサイドポッドであると考えられている。

 5月13日にイタリア・モンツァサーキットで、フェラーリはフィルミングデー走行を行った。周囲の道路を封鎖して、マシンが見られないよう対策が取られたが、結局はファンが撮影した写真が出回ることになった。

F1技術解説:第5戦(3)金曜にトップタイムも失速。メルセデスが持ち込んだ3つの空力アップグレード

 2022年F1第5戦マイアミGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「アップデートなしでフェラーリに勝利。レッドブルRB18が持つふたつのアドバンテージ」第2回「新ウイングの導入を中止しつつ最高速向上を図ったフェラーリ」に続く第3回では、苦戦し続けるメルセデスが導入したアップデートに焦点を当てる。

パワーユニット部門に積極的な設備投資を行うアルピーヌF1「次の世代の開発に備えている」と責任者

 BWTアルピーヌF1チームのパワーユニット部門責任者であるブルーノ・ファミンは、新体制のもとでチームが正しく機能していることを強調し、アルピーヌがパワーユニット部門において積極的な設備投資を行っていることを明かした。

「新規則導入後100戦以内にチャンピオンシップを争う」という目標を掲げるアルピーヌは、チーム力の向上を目指し、2022年に大幅な組織体制の変更を行った。

F1技術解説:第5戦(2)新ウイングの導入を中止しつつ最高速向上を図ったフェラーリ

 2022年F1第5戦マイアミGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「アップデートなしでフェラーリに勝利。レッドブルRB18が持つふたつのアドバンテージ」に続く第2回では、用意してきた新リヤウイングを使用しなかったフェラーリの、レッドブルへの対抗策について語る。

ウイリアムズF1、今週末の第6戦スペインGPのFP1でニック・デ・フリースを起用へ

 5月16日(月)、ウイリアムズ・レーシングは、今週末にバルセロナ-カタロニア・サーキットで開催されるF1第6戦スペインGPのフリー走行1回目において、ニック・デ・フリースを起用すると発表した。

 現在27歳でオランダ出身のデ・フリースは、2012年よりシングルシーターでのキャリアをスタートし、2014年にはユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0やフォーミュラ・ルノー2.0 NECなどでタイトルを獲得。2019年にはARTグランプリから参戦したFIA F2でチャンピオンに輝いた。

「無線で叫んでも意味がない」角田裕毅が明かした2年目の変化。チームとポジティブな会話で次のステップへ

 角田裕毅(アルファタウリ)が、2021年にたびたび話題になった無線での言動について、2022年はある変化があったことを明かした。

 角田は2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPで予選16番手から着実に順位を上げ、7位フィニッシュでポイントを獲得。2年目となるシーズンの成長を印象づけた。

『The Race』によると、第4戦終了後に「次のステップに進んだ」と自らのドライビングを振り返った角田は、その一環として無線に対するアプローチの仕方が変わったことを明らかにした。

ベッテルがBBCの討論番組に出演、“大量のガソリンを食う”F1への非難に意見。環境問題への取り組みなどについても語る

 セバスチャン・ベッテルは先日の木曜日、毎回200万人以上が視聴する『BBC』の時事問題討論番組『クエスチョン・タイム』に出演し、大量のガソリンを消費するという非難に対する意見を述べ、普段の環境問題への取り組みや地球の未来に向けた考えを述べた。

 トピックは環境問題についてで、ベッテルはプログラムの司会者であるフィオナ・ブルースからの招待を受け入れた。ベッテルはレーシングドライバーとして活動していることで、彼の環境問題への取り組みが真剣なものか疑念が生じるだろうと認識していたが、いつものように正面からのアプローチで難しい話題に対峙。偽善的と呼ばれるリスクを冒しながら、ベッテルは以下のように説明した。