2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。
【角田裕毅F1第4戦密着】1年前のイモラとは見違えるレース結果に。成長の糧は「自信とレースウィークの組み立て」
1年前、イモラで角田裕毅(アルファタウリ)はもがいていた。
デビュー2戦目として迎えたエミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラは、角田がF1マシンで最も多くの周回を走り込んだサーキットだった。デビュー戦でいきなり入賞した角田は、2戦目のエミリア・ロマーニャGPでは、さらに多くのポイントを獲ろうと、目標を高く設定しすぎていた。
角田裕毅7位「ホームで入賞できて最高に嬉しい」代表は「エキサイティングなパフォーマンス」と称える/F1第4戦決勝
2022年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は7位を獲得した。
12番グリッドから1周目に10番手、5周目に9番手に上がり、タイヤ交換後も9番手を走行。後方のランス・ストロール(アストンマーティン)から仕掛けられた際にもポジションを守り、47周目にはケビン・マグヌッセン(ハース)を抜き、54周目にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)をかわし、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のピットストップにより6番手に浮上。63周のレースの62周目にルクレールに抜かれたが、7位でフィニッシュし、6点を獲得した。
【角田裕毅F1第4戦密着】FP2で好感触を得て臨んだスプリント。我慢強い走りで王者から順位を守り切る走りを披露
雨のなかでフリー走行1回目と予選が行われたF1第4戦エミリア・ロマーニャGP初日から一夜明けた土曜日のイモラは、青空が広がった。午後12時30分から開始されたフリー走行2回目は、ドライコンディションのなかで60分間のセッションが行われた。
金曜日に完全に乾いた路面でドライタイヤの走行を行っていないため、どのチームも数時間後にスタートとなるスプリントと、日曜日のレースに向けたロングランを精力的に行っていた。
角田裕毅、満足の12番手「スタートが成功、マシンも好調だった」メルセデスとの戦いをチームも絶賛/F1第4戦スプリント
2022年F1エミリア・ロマーニャGPの土曜スプリントで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は12番手を獲得した。角田は16番グリッドから1周目に13番手に上がり、後ろを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えきり、終盤、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の前に出て、12番手でフィニッシュした。
【角田裕毅F1第4戦密着】「中団に食い込めると思っていた」アップデート投入も16番手。雨で真のパフォーマンスは見えず
2022年のF1は4戦目を迎え、ヨーロッパラウンドが開幕した。その緒戦となるエミリア・ロマーニャGPは、角田裕毅が所属するアルファタウリにとって、重要なグランプリだ。エミリア・ロマーニャGPが行われるイモラから、チームのファクトリーがあるファエンツェまではわずか15kmしかなく、9月に開催されるイタリアGP以上にホームレースとしての意味合いが強いからだ。
そのホームレースにアルファタウリは、マシンをアップデートしてきた。
角田裕毅、0.004秒差で予選Q2進出を逃す「アップデートに期待していたが苦戦。土日に挽回したい」F1第4戦金曜
2022年F1エミリア・ロマーニャGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は予選16番手だった。Q1で15番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.004秒差でQ2進出を逃した。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは「予選のトラックコンディションはウエットとドライの境目だったが、すぐに路面が乾いていった」と予選を振り返った。
角田裕毅、“ホームレースのように感じる”イモラに臨む「スプリントにも自信を持っている」/F1第4戦プレビュー
アルファタウリの角田裕毅は、今シーズン最初のスプリントが行われる今週末のF1第4戦エミリア・ロマーニャGPに臨むにあたって、スプリントの経験があることと、開催場所がチームのホームトラックであることから、“はるかに大きな自信”を感じているという。
昨年、F1は3カ所の会場でスプリントのトライアルに成功した。今シーズンは、イモラ、レッドブルリンク、インテルラゴスで、土曜日の午後に30分のスプリントレースが開催される。
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第3戦】力不足のマシンで良い仕事をした。今は焦って攻めすぎないことが重要
2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っていく。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第3戦オーストラリアGPについて語ってもらった。
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人生のなかでは、能力があって、勤勉で、積極的な人間が、きちんと物事を進めてもうまくいかないことがある。挑戦し続けて、どれだけ頑張っても、目指している結果が手に入らず、その理由も分からないということは、珍しいことではない。
「角田にとって今年はとても良いシーズンになる」とアルファタウリF1代表。トレーニングにも真剣に取り組み大きく成長
アルファタウリのチーム代表フランツ・トストは、角田裕毅にとって、F1での2年目の今年は非常に良いシーズンになると考えている。角田はトレーニングにも真剣に取り組み、大きく進歩しているという。
トレーニングは好きではないという角田は、F1デビュー前、体力面について甘く見ていた部分があったと自身で認めている。F1デビューイヤーの2021年に体力不足を実感、そのため、今シーズンに備えてトレーニングを増やしたと、角田は開幕前に述べていた。