もっと詳しく

 メルセデスEQフォーミュラEチームを買収し、来季からABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するマクラーレンについて、同チームのザク・ブラウンCEOはチャンピオンチームを引き継ぐかたちでの参戦にはメリットがあり、「迷いはなかった」と語った。

 マクラーレンは5月14日、今季限りで撤退を表明していたメルセデスEQフォーミュラEチームを買収し、2022/2023年“シーズン9”から電動フォーミュラーマシンで争われるフォーミュラEに参戦することを発表した。

 この買収により、マクラーレンはF1、インディカー、エクストリームEに続いて4つ目のシリーズに参戦することになる。フォーミュラEについては、現在メルセデスEQフォーミュラEチーム代表を務めるイアン・ジェームズが続投してチームを率いることになっている。

 さらに『The Race』の報道によれば、マクラーレンはF1やエクストリームEと同じウォーキングではなく、メルセデスの本拠地があるブラックリーにフォーミュラEのための新たな拠点を置く予定だと言い、現在のチーム体制が色濃く維持されることになりそうだ。

メルセデスEQフォーミュラEチーム代表のイアン・ジェームズ
メルセデスEQフォーミュラEチーム代表のイアン・ジェームズ

『GP Fans』によると、マクラーレン・レーシングを率いるブラウンも「イアン(ジェームズ)が来年やらなければいけないのはシャツを変えることぐらいだ」とこの点を認め、チャンピオンチームであるメルセデスを引き継いで参戦することにメリットがあったと語った。

「イアンは環境の整ったチームを率いているし、我々にとってはそれが魅力的だった」

「ワールドチャンピオンチームをそのまま一括して手に入れられるのだから、迷いはなかったよ」

 メルセデスEQフォーミュラEチームは、2020/2021年“シーズン7”においてニック・デ・フリースがドライバーズチャンピオンを獲得し、チームタイトルとの2冠を達成。今シーズンもストフェル・バンドーンがチャンピオンシップをリードしている。

ストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
ストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
ニック・デ・フリース(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
ニック・デ・フリース(メルセデスEQフォーミュラEチーム)
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウン(左)
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウン(左)