レッドブルF1代表、フェルスタッペンとルクレールの争いは「激化する」と予想。メルセデスの復活にも警戒

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、今シーズンのコース上におけるシャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の間のライバル関係は、何度か最高のレースを生み出しているが、ホーナーはある時点で緊張が「高まる」だろうと予想している。

 フェルスタッペンはルクレールに対し、優勝回数では3対2でリードしている。フェルスタッペンは今年これまでに完走した3戦ではすべて優勝を飾ってきた。しかしフェラーリは信頼性に優れており、今週末のF1第6戦スペインGPを前にルクレールはドライバーズ選手権でフェルスタッペンに19ポイント差をつけて首位に立っている。

レッドブルF1がシーズンの好スタートを切ったのは「チーム全体が驚異的な仕事をした証」と代表。今後も接戦を覚悟

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、レッドブルがF1のトップで戦うと常に期待しているが、今シーズン開幕当初からRB18がいいパフォーマンスを発揮していることは意外だったという。

 現世界王者のマックス・フェルスタッペンは、バーレーンでの開幕戦ではフェラーリのシャルル・ルクレールに引き離されていた。そして終盤にダブルリタイアとなったことは、レッドブル・レーシングにとってさらなる痛手となった。

【動画】フェルスタッペンと角田裕毅が水陸両用車レースで直接対決。ずぶ濡れバトルの勝敗は

 2022年F1第5戦マイアミGPを前に、フロリダで水陸両用車でのレースに挑んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と角田裕毅(アルファタウリ)。ふたりの直接対決の行方はいかに。

 AMAスーパークロスチャンピオンのジェット・ローレンス、東京五輪にも出場したスケートボーダーのザイオン・ライトとともに、フロリダ州ネープルズにやってきたフェルスタッペンと角田。4人がここで挑戦するのは、1949年から続くこの街の名物『スワンプ・バギーレース』だ。

F1技術解説:第5戦(1)アップデートなしでフェラーリに勝利。レッドブルRB18が持つふたつのアドバンテージ

 2022年F1第5戦マイアミGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回では、アップデートを導入しなかったレッドブルがフェラーリに勝利した理由を探る。

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 セバスチャン・ベッテルが4連覇を果たした2010年から2013年、レッドブルのマシンはライバルたちよりもコーナーで速く、ストレートで少し遅いという明らかな傾向があった。それが今季のRB18は、真逆の選択になっている。第4戦エミリア・ロマーニャや今回のマイアミで見たように、エイドリアン・ニューウェイ設計のマシンは、トップスピードが強力な武器になったのだ。

フェラーリF1の違法テストカー疑惑をFIAは否定も、ライバルは“完全な透明性”を求める

 ピレリF1タイヤテストにおいてフェラーリが違法なパーツ交換を行ったのではないかという疑いが持ち上がった後、FIAが問題なしという判断を下した。しかしマクラーレンは、その説明に完全には納得しておらず、FIAに対し「完全な透明性」を求めている。

 エミリア・ロマーニャGP後の4月26日、27日に、イモラでピレリが2023年のF1タイヤテストを実施し、フェラーリ、アルファタウリ、アルファロメオ、アルピーヌの4チームが参加した。

「ペレスはリタイア寸前だった」とレッドブルF1代表。テクニカルトラブル連発への懸念は打ち消す

 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、F1マイアミGP決勝でセルジオ・ペレスは、センサートラブルによりリタイアした可能性があったと明かした。

 ペレスはレース中、突然のパワーロスを訴えた。エンジンのシリンダーセンサーの不具合により、いくつかのシステムがシャットダウンされたことが原因であったが、ペレスはなんとか4位でフィニッシュすることができた。

レッドブル&HRC密着:ターン1でイン側を選択。グリップの低い走行ラインでミスなく追い抜きを決めたフェルスタッペン

 初開催のF1マイアミGPの決勝レース、最大のハイライトは9周目のメインストレートでの攻防だった。

 8周目の17コーナーを立ち上がって、トップを走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)のスリップストリームに入ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。その後、DRS作動区間に入った2台のギャップはさらに詰まり、テール・トゥ・ノーズの戦いとなった。

レッドブル代表「フェラーリがステイアウトしてくれて本当にラッキーだった」/F1第5戦決勝

 2022年F1マイアミGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは優勝、セルジオ・ペレスは4位を獲得した。コンストラクターズ選手権において、首位フェラーリと2位レッドブルとの差はわずか6点に縮まった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 非常に戦術的なレースだった。うまくやるために、持てる力をすべて出し切った。セーフティカー出動時にフェラーリがピットに入らなかったことは、我々にとって本当にラッキーだった。

ペレス、センサートラブルで30馬力をロス「表彰台に上れる速さがあっただけにがっかり」レッドブル/F1第5戦決勝

 2022年F1マイアミGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは4位を獲得した。ペレスは途中から、センサーのトラブルでパワーロスに見舞われていたという。

 チームは、「20Kwほどと推定されるパワーロス」だったとして(チーム代表クリスチャン・ホーナーは「約30馬力」と言及)、次のように説明している。

F1第5戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第5戦マイアミGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だ。