8月にカップシリーズ初参戦のキミ・ライコネン「準備に時間を割きたかった」/NASCAR

 北米最高峰NASCARカップシリーズへの参戦を表明しキミ・ライコネンは、デビュー戦を予定する8月のワトキンス・グレンよりも早く、実戦でドライブする可能性はあったと認めつつ、できるだけ競争力を高めるため「エントリーを急がないことを選択した」と語り、将来的にさらに多くのイベント参戦が実現するかどうかについても、含みを持たせる言葉を残した。

 新興チームながら今季2022年はつねに優勝戦線に絡む活躍を演じるトラックハウス・レーシングは、ダニエル・スアレスと今季“台風の目”ロス・チャスティンの2台体制でカップシリーズに参戦。そのチャスティンはすでにシーズン2勝を飾っている。

F1を引退したライコネンがレースに復帰へ。NASCARカップ・シリーズへのスポット参戦が決定

 2007年F1チャンピオンで、2021年末でF1から引退したキミ・ライコネンが、アメリカのストックカーレーシングシリーズ、NASCARカップ・シリーズへのデビューを果たすことが発表された。8月のワトキンズ・グレン戦にスポット参戦する。

 現在42歳のライコネンは、チーム・トラックハウスのシボレー・カマロZL1のステアリングを握り、8月21日にNASCARカップのロードコースレースに参加する。

ノリス、20歳差の元F1王者ライコネンには「僕から言葉をかけたことはなかったと思う」と振り返る

 マクラーレンのランド・ノリスは、F1でキミ・ライコネンと競い合った3年間、彼とはひと言も話さなかったと語った。

 F1ドライバーたちは互いに親しく言葉を交わすことはあっても、F1のような強い緊張感と冷徹さが求められるスポーツのなかで友人同士にはなりにくい。しかし、厳しい条件をくぐり抜けた20人の精鋭スポーツマンという選ばれし者たちであり、互いの基本的な関心事に共感し合える個人でもある彼らは、連帯意識をもった特別な関係性で結ばれている。