熱中症、シューズが溶けたとの報告も「真冬でもめちゃくちゃ暑い」ラリー1カーの過酷な車内/WRC

 暑さとダスト(砂埃)が選手たちを襲った。5月19日から22日にかけて開催されたWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは、“WRC新時代”を象徴するラリー1カーによる最初のグラベル(未舗装路)イベントとなった。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の3連勝で幕を閉じた同イベントだが、その会期中は日中の気温が30度を超える日もあり、ドライバー/コドライバーたちから暑さや車内に入り込んでくるダストに関するコメントも聞かれた。このことについて、今戦で総合4位となった勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は新しい車両規定がこの問題に「大きく影響している」と述べた。

モンスター・フォードvsレッドブル・ホールデン直接対決は、2勝のウォーターズに軍配/RSC第5戦

 5月21~22日に開催された2022年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第5戦、恒例の『ウィントン・スーパースプリント』は、予選から火花を散らしたキャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)と、レッドブル・アンポル・レーシングの王者“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が直接対決を演じ、3ヒート中2勝を飾った6号車モンスターエナジー・マスタングに軍配の上がる結果となった。

 シリーズのアイコン的トラックにも位置付けられるビクトリア州はウィントン・モーターレースウェイに集結した一行は、プラクティスからタイヤ摩耗の早さに悩まされながらも、上位勢がコースレコード更新のペースを披露。土曜レース1に向けた予選では、今季も選手権首位を堅持するSVGが1分18秒264を記録し、意外なことに自身初のウィントン最前列を手にすると同時に、週末の対抗馬となりそうな宿敵ウォーターズを0.042秒差で退けた。

メルセデスF1は「調子を取り戻した」とフェラーリ代表。一方トップとの差については“昨年のフェラーリのよう”と語る

 F1第6戦スペインGPでメルセデスはパフォーマンスを復活させて称賛を浴びたが、フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、メルセデスのマシンがトップ集団のライバルたちにいまだ大きく差をつけられていると主張している。

 メルセデスはバルセロナでアップグレードパッケージから大きな恩恵を受け、シーズン当初からW13に影響を及ぼしていた慢性的なポーパシングの問題の大部分を、ようやく解決することができた。

ベッテル、F1スペインGP後にバルセロナでバッグを盗まれる。AirPodsを頼りに追跡も試みるも見つからず

 アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは先日のF1第6戦スペインGP後、宿泊していたホテルの外でクルマの窓から盗まれた私物のバッグを探しに、バルセロナの街に出た。

 泥棒がバッグを持って逃げた後、頭の切れるベッテルはスクーターを借り、iPhoneと、バッグに入っていたAirPodsが発するGPS信号を使って、バッグを追跡しようと試みた。