2022年F1第6戦スペインGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=5位
後方から挽回できたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。懸命に取り組み、素晴らしい仕事をして、これだけの改善をもたらしてくれたチームに感謝している。
レース中、マシンの感触はとても良かった。トップグループのペースに近づけたのは素晴らしいことだよ。
スタート直後にタイヤがパンクしたのはついてなかったね。それでも僕は諦めなかった。それが今の僕たちだ。
今日は予報よりも気温がずっと高くなり、誰にとっても厳しいレースになった。終盤にはマシンを冷やすために、スロットルをあまり開けないようにして走らなければならなかった。ストレートではエンジンにフレッシュエアを送り込んでクールダウンするため、リフトしなければならなかったんだ。
最後方から上がってきたというのに、サインツにポジションを譲らなければならず、本当に悔しかった。一時は30秒もの遅れを取っていた。ほとんど無人の地だよ。そんなに後方を走っているのは、恐ろしい気分だった。それでも諦めずに、プッシュし続けて、良くなることを信じて、前に進み続けるしかない。
僕たちのマシンはまだバウンシングが出ているけれど、コーナーだけで、ストレートでは出なくなった。以前と比べるとそれほどひどくない。チームの皆は懸命に努力してくれている。いずれはこの問題を解決できると信じているよ。
今回、序盤に問題に見舞われなかったら、どの位置でフィニッシュできただろうね。トップグループの一部のマシンに近いペースがあると分かったのはいいことだ。
(最後方に落ちた時)チームからは、8位でフィニッシュできるかもしれないと言われた。8位は素晴らしい結果には思えないよね。でも少なくともポイント圏内には入ってやろうと思った。そしたら実際には4位争いができたのだから、すごくうれしい。今後のレースでもこういう状態が続くといいね。
■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 決勝=4位
本当に辛い日曜になった。望んでいたのとはほど遠い結果だ。ターン4で突風にあおられ、コースオフして、マシンがダメージを負った。その後は、ダウンフォース不足で、とても苦しんだ。あちこちでタイヤが滑る状況で走らなければならなかったんだ。
挽回するために全力を尽くし、4位を獲得した。状況を考えれば悪くはない結果だ。でも理想にはほど遠い。
シャルルのことは残念だった。彼はレースをリードしている時にリタイアしなければならなかったんだ。でも僕たちはモナコでより強くなって戻って来るよう、チーム一丸となって取り組んでいく。
今日一番ポジティブだったことは、グランドスタンドに大勢の観客が詰めかけて、僕たちを応援してくれたことだ。ここまで来て、応援してくれたすべてのファンに心から感謝したい。次にまた頑張るよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ジョージ・ラッセル 決勝=3位
本当にきついレースだったよ! 表彰台に立ち、チームにこの結果を持ち帰ることができて、とても誇らしい気持ちだ。皆は懸命に取り組んでくれている。休むことなく働いてくれているブラックリーとブリックスワースの皆にこの結果を捧げたい。
マックスを抑えるために全力を尽くした。あの何周かはとても楽しかったよ! ミラーにレッドブル2台が映っていた時、彼らを前に出さないために、マシンの力をすべて出し切ろうと努力した。
終盤の数周は真のサバイバルレースで、とてもきつかった。ギャップをコントロールしながら走らなければならなかったんだ。
バルセロナのファンのみんな、本当にありがとう。週末を通して最高の雰囲気だった。今、F1への支持が高まっているから、ここで走れてとてもうれしかった。
(フェルスタッペンとのバトルについて語り)満足いくレースができた。真の戦いができたんだ。もちろん、マックスはDRSのトラブルを抱えてたので気の毒だったと思う。でも彼を手こずらせることができたんじゃないかな。結局は彼らの方がペースが良かったけどね。
■オラクル・レッドブル・レーシング
セルジオ・ペレス 決勝=2位
素晴らしいリザルトだ。僕たちはコンストラクターズ選手権をいまやリードしている。もちろん僕は優勝したかった。でも現実的になる必要がある。チームのリザルトをうれしく思うよ。
つい感情的になって無線でフラストレーションを示した。でも、レースについていくつか理解するために、チームと話す必要があるのは当然のことだ。コース上を走っているときには、状況の全体像がつかめないことがある。だから、レースを理解するために物事の報告を行うのは普通のことだよ。
今のチームの勢いはこれ以上ないほど素晴らしい。最高のチームだよ。団結も固い。今日のレースは、チームオーダーに左右されたわけではない。僕のレースを大きく変えたのは、異なるタイヤ戦略を採ったことだ。結局はマックスの方がうまくいった。チームにとっても良いことだった。ふたりともジョージ(・ラッセル)を抜くことができたんだからね。
今日は優勝できた可能性があった。でも2ストップをうまく実行するのは難しく、3回ストップの方が優れた戦略だった。
でも強力なレースができたと思う。レースペースとマネジメントはとても良かったし、ミスをしなかったことも重要だった。今の勢いをモナコにつなげ、来週末も力を発揮したい。
■オラクル・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=優勝
チェコと共に1-2でレースをフィニッシュできて、最高の気分だ。序盤は苦労したけれど、最終的に良い結果になったよ!
ターン4でコースオフしてしまった。完全にリヤのコントロールを失ったんだ。チームから無線で突風の影響だと言われた。いくつかポジションを落とし、アタックしようと思った時に、DRSが作動しなくなった。あの時には腹を立てていたけれど、その後、気持ちを落ち着けて、より大きな視点を持ってレースに集中することにした。
ジョージ・ラッセルとのバトルはタフだった。特にDRSがなかったので厳しかったね。トップの位置を争っているので、大きなリスクは冒したくなかった。忍耐強く戦うしかなかった。
DRSになぜトラブルが起きたのか、僕ははっきりしたことは知らないので、これから調査していく。最終的には何も失ったものはなかった。
僕たちはいい軌道に乗っている。チームとしてそれを誇りに思うことができるよ。でも、壊れやすいものがあるから、これからも努力を続けて、すべての問題を解決する必要がある。
(コースオフとDRSトラブルについて語り)最初の30周はすごくフラストレーションが溜まった。ターン4でコースオフした時は、コーナーに向けてブレーキングを遅らせていたわけでもなく、スピードを出し過ぎていたわけでもなかったので、突然のことで驚いた。今日はとても風が強かったんだ。
DRSのトラブルで(ラッセルを)つかまえることができず、いらいらしていた。バトル自体はクールだったけどね。でも今となっては笑顔で思い返すことができる。あの時は苛立っていたけれど。
無線で叫んでも、何もやれることはなかった。ライトがついて、作動音が鳴ったら、パドルを押す。それで開かないんだから、明らかにトラブルだった。ストレートで50回も押しても開かなかった。縁石を避けたり、縁石に乗ったり、少し遅く開こうとしたり、いろいろしてみたけど、結局は壊れていたんだ。
僕たちは確かにチャンピオンシップをリードする立場になったが、信頼性を可能な限り高める必要がある。パフォーマンスももっと向上させなければならない。今日のレースはチームにとってポジティブなものではあったけどね。