F1のドライバーズ選手権で首位に立っているレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今週末の第8戦アゼルバイジャンGPに向けバクーを訪れることを楽しみにしていると語ったが、その一方で「やり残した仕事がある」とも述べた。
2021年のアゼルバイジャンGPでは、フェルスタッペンはそのシーズン3度目の優勝に向けてレースで圧倒的なリードを保っていたが、メインストレートでタイヤがパンクし、チェッカーフラッグまであと6周のところでウォールに激突した。フェルスタッペンのライバルであるルイス・ハミルトン(レッドブル)もレースのリスタート後に不運に見舞われ、やはりバクーを手ぶらで去ることになった。その日のレッドブルを救ったのは、セルジオ・ペレスだった。
2022年F1シーズンの第8戦を前に、フェルスタッペンはドライバーズ選手権でシャルル・ルクレール(フェラーリ)に9ポイント、ペレスに15ポイントの差をつけている。
「バクーに戻るのを楽しみにしている。昨年あそこでやり残した仕事があるからね」とフェルスタッペンはレッドブルのアゼルバイジャンGPプレビューで語った。
「大きなブレーキングゾーンがあるトリッキーなコースで、ランオフは狭い。適正なウイングレベルを見つけられるかという点では、最善のセットアップをマシンに施すのが難しい」
「また、これまで少し不足していた予選での1ラップのパフォーマンスをもっと引き出せるかどうか見るのもおもしろいだろう」
チームメイトのペレスは、前戦モナコでの最高の勝利と、レッドブルとの新たな2年契約を携えてバクーに向かう。
「将来が決まったことで、レース優勝と世界タイトル獲得という第一の目標に100%集中できる」とペレスは述べた。
「ハードワークがいつもこのように報われるのはすごいことだ。2年前の僕はF1でシートがなかったけれど、今は最高のチームにいる。僕はただこのチャンスを喜び、とても感謝しているとしか言いようがない」
「今、僕はキャリアでも最高の瞬間にいると思う。そして常に完璧を求めるチームのためにドライビングしている。僕にとってもどのドライバーにとっても完璧に合うことだ」
今週末、ペレスは自身とチームのために、2戦連続の優勝または2年連続でバクーで勝利を飾るチャンスがある。
「モナコでチームとして達成したことを考えて、今もとても興奮している。僕の家族と母国にもたらされた喜びを目にしたことが、僕を大いにやる気にさせている」
「それでも、感動は脇に置いて、次のレースであるアゼルバイジャンに集中しなければならない。チャンピオンシップの戦いは本当に接戦だ。僕たちは完全に集中する必要がある。昨シーズン、チームとの初めてのバクーでのレースで獲得した特別な勝利は、素晴らしい喜びをもたらしてくれた」
「僕はストリートサーキットが好きだ。なぜならドライバーが違いを生むことができるからね。もちろん限界まで進もうとするとミスをしやすい。でも結局のところそうすることで必要な競争力を生み出すコンマ数秒を稼ぐことができるんだ」