アメリカ・イリノイ州マディソン郡に位置するワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(WWTR)で初開催されたNASCARカップシリーズ第15戦『Enjoy Illinois 300』は、カイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)との激しい延長戦勝負を制したジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が今季2勝目をマーク。
史上最長レース距離の混沌フィニッシュを、トヨタのデニー・ハムリンが制す/NASCAR第14戦
インディアナポリスと並ぶ“聖地”シャーロット・モータースピードウェイで開催されたNASCARカップシリーズ第14戦『Coca-Cola 600』は、予選でキャリア通算34度目のポールウイナーとなったデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、2度の延長戦によりカップシリーズ史上最長のレース距離となった決勝で今季2勝目を獲得。この勝利により、ハムリンは現在のNASCARで“Crown Jewel Race(クラウン・ジュエル・レース)”と呼ばれる3大イベント、栄光の『Daytona 500』と『Southern 500』、そして今回の『Coca-Cola 600』の全タイトルを手にした。
「勘違い」で危うく勝利がフイに!? ライアン・ブレイニーが“オールスター戦”初制覇/NASCAR第14戦
テキサス・モータースピードウェイを舞台に開催された2022年NASCARカップシリーズのオールスター戦は、カイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が“エリミネーション・ブラケット”を制して予選ポールポジションを獲得すると、ダニエル・スアレス(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)がオールスター・オープンを制覇。
そしてアクシデント満載のオールスター・レースでは、チェッカー直前のコーションで「レースに勝ったと思っていた」と語ったライアン・ブレイニー(スチュワート-ハース・レーシング/フォード・マスタング)が、1度は外したサイドウインドウネットをなんとか半分ほど再固定し、リスタートを乗り越えオールスター初優勝を手にした。
トヨタ陣営が躍動、23XIレーシングのカート・ブッシュが“兄弟タッグ発動”で完全勝利/NASCAR第13戦
アメリカ・カンザス州の1.5マイル高速“トライ・オーバル”で開催されたNASCARカップシリーズ第13戦『AdventHealth 400』は、この日最多の116周をリードしたカート・ブッシュ(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が、最強の弟カイル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)や、23XI共同ファウンダーのデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)らのサポートを受け、最後の攻防でディフェンディングチャンピオンのカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)を撃破。移籍加入の新天地で今季導入の新車両規定“Next-Gen”での初優勝を飾るとともに、ハムリンと並ぶ共同創業者でもあるバスケット界の“伝説”マイケル・ジョーダンに捧ぐ勝利を手にした。
開幕前エキシビジョンを制していたジョーイ・ロガーノが「謝罪無用」の今季初勝利/NASCAR第12戦
アメリカ・サウスカロライナ州に位置するダーリントン・レースウェイで争われたNASCARカップシリーズ第12戦『Goodyear 400』は、開幕前に実施される伝統のエキシビジョン戦“Clash”こと『Busch Light Clash at the Coliseum』を制覇していたジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が、ポールポジション獲得から今季公式戦初勝利。レース後には、ホワイトフラッグ直前の攻防でプッシングされ、敢えなく今季3勝目を逃したウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)との“舌戦”も繰り広げられた。
Next-Gen初のダートオーバル戦、トヨタのカイル・ブッシュが待望の今季初優勝/NASCAR第9戦
1970年代以来のリバイバルとして、昨季に引き続き実施されたブリストルでのダートオーバル戦、2022年のNASCARカップシリーズ第9戦『Food City Dirt Race』が4月16~17日の週末に開催され、舗装時代から同地通算8勝を記録する相性の良さを誇るカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、ファイナルラップ最終ターンの逆転劇で今季初優勝。グリッドに並ぶ現役ドライバーでも最多勝となるキャリア通算60勝に到達するとともに、新車両規定“Next-Gen”での自身初勝利を手にした。
2021年のトライアルに続き、今季もブリストル・モータースピードウェイのダートトラックに見参したカップシリーズの一行は、このトリッキーな0.5マイルのグラベルサーフェースで新規定車両がどんなハンドリングを見せるか。誰もが「未知数」と語るなか、各車の走行で「路面状況の改善が進んだその先」を見据えた難しいセットアップを強いられることとなった。