“ゼロ・サイドポッド”コンセプトを追求か断念か。岐路に立つメルセデスF1、フィルミングデーでアップデートの確認

 メルセデスF1チームが、F1第6戦スペインGPを前にした5月18日、フランスのポール・リカールでフィルミングデー走行を実施した。メルセデスは、スペインでW13に導入する予定のアップデートの確認を行い、データ収集をしたものと考えられている。

 今回の走行についてメルセデスは詳細は明かしていないが、当日はジョージ・ラッセルがW13のステアリングを握ったようだ。

F1アゼルバイジャンGPに向け、FIAがバクー市街地コースのピットエントリー改修を要請。安全性の向上を図る

 バクー市街地サーキットは、来月開催されるF1第8戦アゼルバイジャンGPに向けてピットレーンを改修し、昨年のレースで起きたドラマを踏まえて、安全性を向上するつもりだ。

 ドライバーは、コンクリートバリアでコースと区切られているピットエントリーをフルスピードで通りすぎるが、エントリーの一部はコースに対し非常にオープンな角度になっており、問題が発生した場合にドライバーたちは無防備な状態になってしまう。

アルピーヌF1離脱が囁かれるアロンソ、ベッテルの後任としてアストンマーティン加入の噂が再燃

 2022年限りでのBWTアルピーヌF1チーム離脱が囁かれるフェルナンド・アロンソが、セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームに加入するとの噂が広まっている。

 2021年のF1復帰以来アルピーヌからの参戦を続けるアロンソだが、現在は彼の来シーズンの去就に注目が集まっている。アロンソは「あと2、3年」の現役続行を望んでいるが、それがアルピーヌからの参戦になるかは不透明だ。

フェラーリF1、スペインの大型アップグレードで0.3秒以上の向上か。ウイング、フロアに加えサイドポッドも変更へ

 フェラーリはF1スペインGPで、シーズン初の大型アップグレードをF1-75に施す予定であり、その内容は、新しいリヤウイング、フロア、そして修正版のサイドポッドであると考えられている。

 5月13日にイタリア・モンツァサーキットで、フェラーリはフィルミングデー走行を行った。周囲の道路を封鎖して、マシンが見られないよう対策が取られたが、結局はファンが撮影した写真が出回ることになった。

アルファロメオF1、スペインGPで投入予定のアップグレードに自信「我々は再び中団トップに立つだろう」

 アルファロメオF1は、2022年F1第6戦スペインGPで投入するアップグレードパッケージによってパフォーマンスのレベルが一段階上がると考えており、チームとしてはさらなる開発作業も進めているという。

 新たなF1規則が導入された2022年、アルファロメオは下位グループから抜け出すことに成功した。序盤の5戦で、チームは直近2シーズンの合計を上回るポイントを獲得しているが、これは新たに加入したバルテリ・ボッタスに頼るところが大きいと言える。

FIA会長、元レースディレクターのマシに新たな職務を与える可能性を示唆。F1レースコントロールの調整も継続

 FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、解任された元F1レースディレクターのマイケル・マシは今もFIAに雇用されており、今後新たな職務が与えられる可能性があると述べている。

 マシは昨シーズンの最終戦アブダビGPで、リスタートの際に規則に則らず独自の手順でセーフティカー運用を行った。これによって2021年のF1のタイトルを争っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)が不利な状況に陥り、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がタイトルを獲得。FIAの取った手順に批判が集まったことを受け、マシはF1のレースディレクターを退任した。

F1技術解説:第5戦(3)金曜にトップタイムも失速。メルセデスが持ち込んだ3つの空力アップグレード

 2022年F1第5戦マイアミGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回「アップデートなしでフェラーリに勝利。レッドブルRB18が持つふたつのアドバンテージ」第2回「新ウイングの導入を中止しつつ最高速向上を図ったフェラーリ」に続く第3回では、苦戦し続けるメルセデスが導入したアップデートに焦点を当てる。

F1モナコGPの将来は未だ決まらず。チーム代表らは「時代の流れについていくことが必要」と変化を求める

 2022年のモナコGP開催が近づくなか、有名なモナコ公国市街地でのレースの将来については、いまだ何のニュースもない。

 モナコ自動車クラブとF1の間の契約は終了するが、すべてのレースのなかでも最も開催権料が低いこの有名なグランプリに対し、2023年カレンダーの枠が保証されていないことが、この数週間ほのめかされている。