グリッケンハウスが僅差の争いを制し初ポール。トヨタは3&4番手/WEC第2戦スパ予選レポート

 5月6日(金)、WEC世界耐久選手権2022年第2戦『スパ・フランコルシャン6時間レース』の公式予選が、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで行われ、ハイパーカークラスに参戦するグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(オリビエ・プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ)がポールポジションを獲得した。

【順位結果】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン 予選

 5月6日(木)、WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャンのLMGTE予選、およびハイパーカー&LMP2予選がベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、オリビエ・プラがアタッカーを務めた708号車グリッケンハウス007 LMH(プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ組)が、7日(金)に開催される決勝6時間レースのポールポジションを獲得した。グリッケンハウス・レーシングのPP奪取は、2021年のWECハイパーカークラス参入以来、初めてのことだ。

予選を前にトヨタが1-2。小林可夢偉がファステスト【タイム結果】2022年WEC第2戦スパ FP3

 5月6日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの予選前最後のセッションとなる、フリープラクティス3回目(FP3)が行われ、小林可夢偉のドライブで2分03秒225を記録したTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が総合トップに立った。

 7号車トヨタは、現地14時から開始された60分間のセッション序盤にファステストラップをマークすると、走行時間内に1度だけフルコースイエローが出されたFP3の終了までタイムボードの最上段を譲らず。予選を前にした現時点で、今週末最速のクルマとなっている。

『スパで強いポルシェ911』。その理由をファクトリードライバーが三者三様に“推察”/WEC第2戦

 WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスにポルシェGTチームから出場するケビン・エストーレ、リヒャルト・リエツ、ミカエル・クリステンセンは、ポルシェ911 RSR-19がスパ・フランコルシャンのサーキット特性に適合していることが、同サーキットにおける近年の好結果を説明している、と述べている。

 ポルシェGTチームは近年、スパ6時間レースで好成績を収めており、とくに92号車は過去2回の大会でクラス優勝を果たし、2018年と2019年には表彰台を獲得している。

開幕戦の勝利後、BoP変更を予測していたアルピーヌ。WECスパは異なるアプローチで臨む

 アルピーヌは、スパで適用されるハイパーカーBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)で最大パワーが抑制されることを「予測」し、今週末のWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャンの6時間レースに向けて彼らのLMP1マシンを最適化するために、パワーと燃料マネジメントに関して多くの作業を行ったという。

 アルピーヌ・エルフ・チームを運営するシグナテック社のチーム代表であるフィリップ・シノーは、開幕戦セブリングで優勝した後、第2戦スパを前にBoPが変更されることをある程度予測することができたと述べた。

トヨタ7号車の新モノコックが“シェイクダウン”。ポルシェLMDhをテストした8人etc.【WEC第2戦・初日Topics】

 5月5日木曜日、フリープラクティス1のセッションで幕を開けたWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース。開幕戦のアメリカからベルギーへと移り、“欧州での開幕”を迎えたWECのパドックから、走行初日のトピックスのお届けする。

■新モノコック導入のトヨタと、“元に戻した”アルピーヌ

【タイム結果】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン FP2

 WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間は予選日の5月6日(金)、現地9時05分から90分間のフリープラクティス2回目(FP2)が行われ、チーム・ペンスキーの5号車オレカ07・ギブソン(デイン・キャメロン/エマニュエル・コラール/フェリペ・ナッセ組)が2分04秒443のファステストラップをマーク。終盤の赤旗提示により予定時刻より7分短くなった当該セッションにおいて、前日のFP1に続いてLMP2カテゴリーのマシンが最速ラップタイムを記録した。

■2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース フリープラクティス2回目結果

改修後のスパでトヨタGR010ハイブリッドが初走行。初日は決勝に向けた準備に専念/WEC第2戦

 3月に行われた開幕戦から約1カ月半のインターバルを経て、WEC世界耐久選手権は第2戦スパ・フランコルシャンのレースウイークを迎えた。その初日となった5月5日(木)は15時30分からフリープラクティス1回目(FP1)が行われ、2台のトヨタGR010ハイブリッドでハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が総合8番手/クラス2番手、セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車は総合13番手/クラス3番手につけた。

 トヨタが過去9戦中6勝を挙げているWECスパの舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットは、昨年秋からコースの改修工事が実施され1周7.004kmのコースレイアウトには変更はないものの、一部のセクションで再舗装が行われるとともに、コース外のランオフエリアが改良されている。

エンジン屋が「やきもきする」LMH規定。重要度高まる“ドライバビリティ”【トヨタGR010開発の裏側(1)】

 6月11日〜12日に決勝レースが行われるル・マン24時間に向け、トヨタGR010ハイブリッドのエンジンやモーター、バッテリーなどのハイブリッドシステムを送り出す『出荷式』をトヨタ自動車東富士研究所(静岡県裾野市)で見学。その後、ハイブリッドシステムの開発に携わる2名の技術者から話を伺う機会を得た。

初日はLMP2勢がトップ4独占。トヨタ7番手、LMH最上位はグリッケンハウス/WEC第2戦スパ

 WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間が5月5日(木)に開幕し、同日15時30分から行われたフリープラクティス1回目で、ロビン・フラインス駆るWRT31号車オレカ07・ギブソンが全体のファステストラップを記録した。

 地元ベルギーチームのLMP2マシンをドライブするフラインスは、昨秋から大改修が行われてきたスパ・フランコルシャン・サーキットでのオープニング・セッション序盤で2分05秒475のベストタイムをマーク。このタイムが終始FP1のトップを維持した。