5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ6時間レースが行われ、3回の赤旗中断に加え、セーフティカー(SC)、フルコースイエロー(FCY)が度々導入される悪天候の難コンディションのなか、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が今季初優勝を飾った。
【順位結果】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン 決勝
5月7日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでWEC世界耐久選手権第2戦『トタルエナジーズ・6アワーズ・オブ・スパ・フランコルシャン』の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が優勝。僚機8号車トヨタが車両トラブルで姿を消すなか、“スパ・ウェザー”に翻弄された波乱のレースで2022年シーズン初優勝を飾った。
予選2番手から6時間レースをスタートした36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が総合2位につけ、総合3位表彰台はLMP2クラスを制した31号車オレカ07・ギブソン(WRT)が獲得した。ポールシッターの708号車グリッケンハウス007 LMH(グリッケンハウス・レーシング)は総合9位/ハイパーカークラス3位となっている。
【途中経過】トヨタ8号車がトラブルにより序盤リタイア。レースは悪天候により2度目の赤旗中断に/WEC第2戦
ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われているWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースは、スタートから2時間が経過した時点で2度目の赤旗が提示され、レースが中断している。
中断時点の暫定トップには、LMP2クラスのWRT31号車オレカ07・ギブソン(ショーン・ゲラエル/ロビン・フラインス/レネ・ラスト)がつけている。
平川が立ち向かうスパ・ウェザーと“グラベルのプレッシャー”。武器は「レベルの高さ」と可夢偉【第2戦決勝直前インタビュー】
WEC世界耐久選手権2022年第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースは5月7日、決勝日を迎えた。現地時間13時(日本時間20時)のスタートを前に、トヨタGAZOO Racingのチーム代表兼7号車GR010ハイブリッドのドライバー、小林可夢偉と、8号車の平川亮が、リモート形式で日本メディアのインタビュー取材に応えた。
この日は現地時間午前9時30分からリモート取材が予定されていたが、サーキット周辺の大渋滞に巻き込まれた可夢偉と平川のパドック到着が遅れ、開始時間が10分ほど押すというハプニングから始まった。
“190km/h”という足かせの余波。LMH時代のハイブリッドは「したたかに使う」【トヨタGR010開発の裏側(2)】
6月11日〜12日に決勝レースが行われるル・マン24時間に向け、トヨタGR010ハイブリッドのエンジンやモーター、バッテリーなどのハイブリッドシステムを送り出す『出荷式』をトヨタ自動車東富士研究所(静岡県裾野市)で見学。その後、ハイブリッドシステムの開発に携わる2名の技術者から話を伺う機会を得た。
佐藤真之介氏(GRパワトレ開発部 主幹)は主にエンジンの開発を担当、立松和高氏(GRパワトレ開発部 主幹)はモーターやインバーター、電池などのいわゆる“電気もの”を担当する。
前編に続き、この後編では主に“電気”に関わる部分について、開発の裏側を聞いた。
プラ、グリッケンハウスの仕事を称える。予選3&4番手のトヨタは硬めのタイヤを使用/WEC第2戦スパ
オリビエ・プラは、アメリカのLMH(ル・マン・ハイパーカー)コンストラクターであるグリッケンハウス・レーシングがWEC世界耐久選手権第2戦スパの予選で初めてポールポジションを獲得した後、チームとそのパートナーによる「素晴らしい仕事ぶり」を称賛した。
ベテランのフランス人ドライバーは、5月6日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたWEC第2戦の予選で708号車グリッケンハウス007 LMHを駆り、2分02秒771のファステストタイムを記録。ロマン・デュマ、ピポ・デラーニとシェアするハイパーカーを、翌日に行われるスパ6時間レースの決勝グリッド最前列に導いている。
スタート直後の1コーナーは混乱必至? FEドライバーが将来のシートを物色かetc.【WEC第2戦・予選日Topics】
5月6日金曜日、フリープラクティス2&3、そして予選のセッションが終了したWEC世界耐久選手権の2022年第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース。7日土曜日に行われる決勝(日本時間20時スタート)を前に、予選日のパドックから走行2日目の各種トピックスをお届けする。
■トヨタのハイブリッド使用コーナーは“3カ所のみ”
トヨタ、接戦となった予選で2列目確保「エキサイティングなレースが期待できる」と可夢偉/WEC第2戦
5月6日(金)、WEC世界耐久選手権第2戦の予選がベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が総合3番手、チームメイトのセバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車が総合4番手につけた。この結果、2台のトヨタGR010ハイブリッドは、7日(土)に開催されるスパ・フランコルシャン6時間レースの決勝をセカンドロウからスタートすることになっている。
6日午後に行われたフリープラクティス3回目を7号車が総合トップ、僚友8号車が総合2番手タイムという良いかたちで終え、同日18時40分に実施された予選に臨んだトヨタ勢。可夢偉とハートレーがそれぞれアタッカーを務めたこの予選では、ハイパーカークラスを戦う4台のマシンが0.4秒の中に入る激戦となった。
グリッケンハウスがチーム初のPP獲得【動画】2022年WEC第2戦スパ 予選ハイライト
ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されているWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースは、5月6日(木)に予選が行われ、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHがファステストラップを記録して初のポールポジションを獲得した。その予選の模様を収めたハイライト動画が、シリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。また、同チャンネルではTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッドのオンボード映像で丸1周、改修が行われたスパ・フランコルシャンのトラックを確認することができる動画も視聴可能となっている。
「簡単になった」オー・ルージュと、新グラベルのリスク。改修後のスパを走行したWECドライバーたちの声
WEC世界耐久選手権の第2戦に出場しているドライバーたちは、スパ・フランコルシャン・サーキットのオー・ルージュ周辺の改修、トラックサイドのグラベル、部分的に行われた再舗装など、オフシーズンに行われたサーキットの変更について意見を寄せている。