6月11日〜12日に決勝レースが行われるル・マン24時間に向け、トヨタGR010ハイブリッドのエンジンやモーター、バッテリーなどのハイブリッドシステムを送り出す『出荷式』をトヨタ自動車東富士研究所(静岡県裾野市)で見学。その後、ハイブリッドシステムの開発に携わる2名の技術者から話を伺う機会を得た。
初日はLMP2勢がトップ4独占。トヨタ7番手、LMH最上位はグリッケンハウス/WEC第2戦スパ
WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間が5月5日(木)に開幕し、同日15時30分から行われたフリープラクティス1回目で、ロビン・フラインス駆るWRT31号車オレカ07・ギブソンが全体のファステストラップを記録した。
地元ベルギーチームのLMP2マシンをドライブするフラインスは、昨秋から大改修が行われてきたスパ・フランコルシャン・サーキットでのオープニング・セッション序盤で2分05秒475のベストタイムをマーク。このタイムが終始FP1のトップを維持した。
【タイム結果】2022年WEC第2戦スパ・フランコルシャン FP1
5月5日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが開幕した。走行初日となった木曜のサーキットでは、現地15時30分からフリープラクティス1回目(FP1)が行われ、システムトラブルの影響により赤旗が出た関係で終了時間が15分延長されたセッションにおいて、WRTの31号車オレカ07・ギブソン(ショーン・ゲラエル/ロビン・フラインス/レネ・ラスト組)が2分05秒475のトップタイムをマークした。
31号車以下、総合トップ4をLMP2勢が占める結果となり、ハイパーカーは総合5番手につけた708号車グリッケンハウス007 LMH(グリッケンハウス・レーシング)が最上位に。TOYOTA GAZOO Racingは小林可夢偉組7号車トヨタGR010ハイブリッドが総合7番手、平川亮組の8号車トヨタGR010ハイブリッドは総合13番手となり、開幕戦ウイナーの36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が総合14番手で続いている。
大改修を受けたスパ、ポルシェの次戦ル・マンでの計画etc.【WEC第2戦・直前Topics】
開幕戦セブリングの終了から約1カ月半後の5月5日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースが幕を開ける。“ル・マンの前哨戦”に位置づけられる、今レースの走行初日を前に得られたトピックスをベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットのパドックからお届けする。
■サーキット改修後、初めて行われるメジャーレース
グリッケンハウス、予定していたエンジンの改造を中止「信頼性を確認する時間がなかった」/WEC
グリッケンハウス・レーシングは、今週末に行われるWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースに向けたLMHエンジンの改造を中止し、この計画の再開が早くてもル・マン24時間レース後になることを明らかにした。
ハイパーカークラスに参戦しているアメリカのコンストラクターは、セブリングでのシーズン開幕戦で、WECで新採用された2022年用の持続可能燃料に合わせたエンジンパッケージの変更をピポ・モチュール社と取り組み始めたことをSportscar365に明かしていた。
ル・マンの前哨戦、決勝は土曜開催/WEC第2戦スパ6時間【スケジュール&基本情報】
3月にアメリカ、セブリングで開幕したWEC世界耐久選手権の今季第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースが、5月5~7日にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される。
F1ベルギーグランプリや、“世界三大耐久レース”のひとつに数えられるスパ24時間などの開催地としてお馴染みのオールドトラックでの1戦は、スパが速度域の高いサーキット特性を持つことや、ル・マン24時間レースのひとつ前のラウンドであることから“ル・マンの前哨戦”に位置づけられている。
2022年ル・マン24時間のエントリーリスト更新。日本人5名を含む全62台のラインアップが確定
4月29日、ACOフランス西部自動車クラブは28日付で第90回ル・マン24時間レースの最新版エントリーリストを発表した。これにより6月11~12日に行われる伝統の1戦に出場する全62台のドライバーラインアップが確定した。
今回のアップデートは、LMGTEプロクラスのフェラーリ勢と未定だったLMGTEアマクラス、およびLMP2チームのラインアップ確定が主な内容となっている。
第2戦スパのBoP発表。アルピーヌの出力が削減、トヨタの“190km/h以上”は変わらず/WEC
WEC世界耐久選手権は、5月7日に決勝が開催される第2戦スパ・フランコルシャン6時間レース向けのBoP(性能調整)を4月27日付で発表した。
WECコミッティーのブルテンによれば、ハイパーカークラスでは3月の開幕戦セブリング1000マイルレースで総合優勝を飾ったアルピーヌ・エルフ・チームのアルピーヌA480・ギブソンにおいてBoPに変更が加えられている。
トヨタ、ル・マンの前哨戦スパで今季初優勝を目指す。小林可夢偉「上位争いができると期待」/WEC
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、5月5日から7日にかけてベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催される、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースでの今季初勝利を目指し、トヨタGR010ハイブリッド7号車と8号車の2台体制で同レースに挑む。
今年3月にアメリカ・フロリダ州のセブリングで行われた2022年シーズン開幕戦は、今回と同様に2台のハイパーカーを走らせたチームにとって厳しい戦いとなった。ディフェンディングチャンピオンであるマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車は、スタートから3時間過ぎに激しいクラッシュを喫しリタイアに。7号車はこのアクシデントによってシャシーが損傷したため、第2戦スパでは新車が投入される予定だ。
CDスポーツ、ル・マン24時間でのラインアップを発表。AsLMS王者のマシンはリジェ
2022年のル・マン24時間レースに参戦するCDスポーツが、同レースに出場する3名のドライバーラインアップを発表。ミケイル・イェンセンとクリストフ・クレスプ、シルバードライバーのスティーブン・パレットがLMP2プロ・アマクラスに挑むことがアナウンスされた。
今年の初めに全4レースで争われたAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズにおいて、LMP3クラスタイトルを獲得したCDスポーツ。この結果、ル・マン24時間レースへの自動招待枠を手に入れたチームは、『オレカ07・ギブソン』がエントリーの大部分を占めるLMP2クラスで唯一の例外となり、元ユーロインターナショナルの『リジェJS P217・ギブソン』を走らせる予定だ。