トップチェッカーも無情のペナルティ降格。DENSO脇阪寿一監督「触ったらダメと言わなかった僕の責任です」【第2戦富士GT500決勝】

 レース直後、「複雑……ですよ」と第一声を発した後、珍しく肩を落とす39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの脇阪寿一監督。予選Q1では前の車両に引っかかってしまい、予選14番グリッドからスタートした39号車だったが、決勝では2度の赤旗中断という荒れた展開のなかでトップを奪い、そのままチェッカー。しかし、ペナルティが課されて13位に終わるという波瀾万丈なレースとなった。寿一監督がこの週末を振り返る。

“不得意な鈴鹿”にハマるインパル「いつもどおりの感触ではない」と平川亮/第3戦予選

 鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ第3戦予選。ランキングリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)がここ鈴鹿でも速さを発揮してポールポジションを奪った一方、開幕ラウンドの富士で野尻と勝利を分けあった平川亮(carenex TEAM IMPUL)は予選12番手と低迷し、明暗が分かれる結果となった。

 予選後、複雑な表情を浮かべながらミックスゾーンに現れた平川、そしてQ1を落ちを喫したチームメイトの関口雄飛に、混迷の現状を聞いた。

細部にこだわる関口雄飛、4年目の経験が活きる中山雄一【GT500新コンビのファーストインプレッション/39号車DENSO GR Supra】

 毎年、スーパーGTのGT500クラスでは各陣営ともにドライバーの入れ替えなど体制変更を行うチームが多く、2022年もGT500クラス15台のうち8台でペアが変更となった。コンビが変わると、セッティングの方向性やドライビンススタイルなど“相性”の部分も気になってくるもの。

 近ごろのスーパーGTはタイム差が非常に拮抗しており、ほんのわずかな差で順位が決まってしまうため、コンビネーションの良さも勝つためには欠かすことができない要素となる。そこで、今シーズン新たなぺアを結成ドライバーたちに、パートナーの印象や相性などを聞いていく。

 今回は脇阪寿一監督率いるDENSO KOBELCO SARD GR Supraだ。2022年シーズンは前年のGT500王者である関口雄飛が加入し、中山雄一とペアを組んで戦う。

2番手DENSO中山雄一「想像以上に教えてくれました」。関口雄飛の的確な助言で渾身のアタックを完遂

 岡山国際サーキットで開幕した2022年誌のスーパーGT。GT500クラスの予選は、トヨタGRスープラ勢がフロントローを独占し、14号車ENEOS X PRIME GR Supraがポールポジションを獲得した。昨年も優勝した実績を持つ大嶋和也と山下健太が、2年続けて岡山でライバルを圧倒する速さをみせたが、そこに食らいつく勢いで2番グリッドを獲得したのが、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraだ。