平川が立ち向かうスパ・ウェザーと“グラベルのプレッシャー”。武器は「レベルの高さ」と可夢偉【第2戦決勝直前インタビュー】

 WEC世界耐久選手権2022年第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースは5月7日、決勝日を迎えた。現地時間13時(日本時間20時)のスタートを前に、トヨタGAZOO Racingのチーム代表兼7号車GR010ハイブリッドのドライバー、小林可夢偉と、8号車の平川亮が、リモート形式で日本メディアのインタビュー取材に応えた。

 この日は現地時間午前9時30分からリモート取材が予定されていたが、サーキット周辺の大渋滞に巻き込まれた可夢偉と平川のパドック到着が遅れ、開始時間が10分ほど押すというハプニングから始まった。

トヨタ、接戦となった予選で2列目確保「エキサイティングなレースが期待できる」と可夢偉/WEC第2戦

 5月6日(金)、WEC世界耐久選手権第2戦の予選がベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が総合3番手、チームメイトのセバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車が総合4番手につけた。この結果、2台のトヨタGR010ハイブリッドは、7日(土)に開催されるスパ・フランコルシャン6時間レースの決勝をセカンドロウからスタートすることになっている。

 6日午後に行われたフリープラクティス3回目を7号車が総合トップ、僚友8号車が総合2番手タイムという良いかたちで終え、同日18時40分に実施された予選に臨んだトヨタ勢。可夢偉とハートレーがそれぞれアタッカーを務めたこの予選では、ハイパーカークラスを戦う4台のマシンが0.4秒の中に入る激戦となった。

改修後のスパでトヨタGR010ハイブリッドが初走行。初日は決勝に向けた準備に専念/WEC第2戦

 3月に行われた開幕戦から約1カ月半のインターバルを経て、WEC世界耐久選手権は第2戦スパ・フランコルシャンのレースウイークを迎えた。その初日となった5月5日(木)は15時30分からフリープラクティス1回目(FP1)が行われ、2台のトヨタGR010ハイブリッドでハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車が総合8番手/クラス2番手、セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組8号車は総合13番手/クラス3番手につけた。

 トヨタが過去9戦中6勝を挙げているWECスパの舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットは、昨年秋からコースの改修工事が実施され1周7.004kmのコースレイアウトには変更はないものの、一部のセクションで再舗装が行われるとともに、コース外のランオフエリアが改良されている。

トヨタ、ル・マンの前哨戦スパで今季初優勝を目指す。小林可夢偉「上位争いができると期待」/WEC

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、5月5日から7日にかけてベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催される、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースでの今季初勝利を目指し、トヨタGR010ハイブリッド7号車と8号車の2台体制で同レースに挑む。

 今年3月にアメリカ・フロリダ州のセブリングで行われた2022年シーズン開幕戦は、今回と同様に2台のハイパーカーを走らせたチームにとって厳しい戦いとなった。ディフェンディングチャンピオンであるマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組7号車は、スタートから3時間過ぎに激しいクラッシュを喫しリタイアに。7号車はこのアクシデントによってシャシーが損傷したため、第2戦スパでは新車が投入される予定だ。

【特別取材】トヨタGR010の“極秘”心臓部も目の当たりに。ル・マン向けエンジン出荷式&開発ベンチに潜入

 それは、想像以上に“熱”のこもった“イベント”だった。

「トヨタ東富士研究所で、ル・マン向けのエンジン出荷式を取材しませんか」

 トヨタGAZOO Racing(TGR)の担当者からそんなお誘いをいただいたのは4月上旬。以前から、そのような“儀式”が行われていることはリリースされる写真を通じて知ってはいたが、取材が許される類のものではないと思っていた。しかも今回はエンジンベンチ室も見学することができ、目の前で走行シミュレーションまでしてくれるという。

山本尚貴、坪井翔が手にした復調の兆し「洗い出しができた」KCMGも前進見せる【第3戦予選あと読み】

 鈴鹿サーキットで行われた2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦公式予選。野尻智紀(TEAM MUGEN)が第2戦富士に続いて、2戦連続でポールポジションを奪い、“王者の速さ”が随所で目立った1日となったが、後方ではそんなトップ野尻を追うべく“復調の兆し”をみせているドライバーも多数いた。