【GT500車両技術詳細・ホンダ編】タイプSへのベースモデル変更で各部の最適化を狙う

 GT-RからZへ、NSXはタイプSへ。新規車種の参戦にともない、空力開発の一部が解禁された。エンジン開発においても、「燃費の良いエンジンがパワー競争も制する」先進的環境のもと、日夜の進化が続く。2022年シーズン、トヨタ、ホンダ、ニッサンの勢力図は大きく動くことが予想される。

 ここでは、メーカーの開発担当者への取材から、今季の主役たる2022年型GT500車両の開発要点に迫ってみたい(取材は開幕前に実施)。前回のトヨタ編に続き、今回はホンダ編をお届けする。

ホンダ 2022スーパーGT第2戦富士 レースレポート

大波乱の富士。最後まで好位置につけたARTA NSX-GTが表彰台の頂上に  5月3日(火)~4日(水)、富士スピードウェイ(静岡県)で2022年度スーパーGTシリーズ第2戦が開催され、GT500クラスに5台の2022年 …

2枚刃から4枚刃。3メーカーのフリックボックスを間近でチェック【GT500開発最新事情とアプローチ/第1戦岡山】

 2014年から採用されている現行GT500の空力規定は、フラットボトムを起点にした高さ275mmまでの範囲と前後のホイールハウスを囲むエリアを“デザインライン”として定め、トヨタ、ホンダ、ニッサンの参戦3社合意のもと、空力開発の自由度を維持するべく外観から視認可能な部分のみ開発を許可する方針を採用している。