史上最長レース距離の混沌フィニッシュを、トヨタのデニー・ハムリンが制す/NASCAR第14戦

 インディアナポリスと並ぶ“聖地”シャーロット・モータースピードウェイで開催されたNASCARカップシリーズ第14戦『Coca-Cola 600』は、予選でキャリア通算34度目のポールウイナーとなったデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、2度の延長戦によりカップシリーズ史上最長のレース距離となった決勝で今季2勝目を獲得。この勝利により、ハムリンは現在のNASCARで“Crown Jewel Race(クラウン・ジュエル・レース)”と呼ばれる3大イベント、栄光の『Daytona 500』と『Southern 500』、そして今回の『Coca-Cola 600』の全タイトルを手にした。

Next-Gen初のダートオーバル戦、トヨタのカイル・ブッシュが待望の今季初優勝/NASCAR第9戦

 1970年代以来のリバイバルとして、昨季に引き続き実施されたブリストルでのダートオーバル戦、2022年のNASCARカップシリーズ第9戦『Food City Dirt Race』が4月16~17日の週末に開催され、舗装時代から同地通算8勝を記録する相性の良さを誇るカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、ファイナルラップ最終ターンの逆転劇で今季初優勝。グリッドに並ぶ現役ドライバーでも最多勝となるキャリア通算60勝に到達するとともに、新車両規定“Next-Gen”での自身初勝利を手にした。

 2021年のトライアルに続き、今季もブリストル・モータースピードウェイのダートトラックに見参したカップシリーズの一行は、このトリッキーな0.5マイルのグラベルサーフェースで新規定車両がどんなハンドリングを見せるか。誰もが「未知数」と語るなか、各車の走行で「路面状況の改善が進んだその先」を見据えた難しいセットアップを強いられることとなった。