スクーデリア・フェラーリは、2022年F1第7戦モナコGP決勝中、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがピット出口とコースを仕切るイエローライン右側にい続けるという規則を守らなかったとして抗議を行った。スチュワードは調査した結果、この抗議を却下した。これにより、ペレスの優勝、フェルスタッペンの3位は維持された。
レースディレクターのイベントノートには、「ドライバーはイエローラインの右側を維持しなければならない」と記されている。一方、FIA国際モータースポーツ競技規則には、「ラインを越えてはならない」という表現が使われている。
調査は、国際モータースポーツ競技規則を基準として行われた。ペレスについては、タイヤはラインの左側のターマックに触れていないと認められた。フェルスタッペンは左フロントおよびリヤタイヤの一部をイエローラインの左側のターマックに乗せていたことが確認された。
しかしタイヤの大部分がイエローライン上に残っていたため、フェルスタッペンのマシンはラインを越えていなかったとみなされた。ラインを越えたとみなされるためには、イエローラインの左側にタイヤのすべてが出ている必要があると、スチュワードは述べている。
そのため、ペレスもフェルスタッペンも、規則違反は行っていないと判断され、フェラーリの抗議は却下された。これに伴いF1モナコGP正式結果が発行され、ペレスの優勝とフェルスタッペンの3位が確定した。