2022年F1エミリア・ロマーニャGPの土曜スプリントで、メルセデスのルイス・ハミルトンは14番手、ジョージ・ラッセルは11番手だった。ふたりとも1周目に順位を下げ、その後、DRSトレインのなかで走り、ポジションを大幅に上げることができなかった。
トト・ウォルフ代表は「フリーエアのなかで走れば、ここ数戦同様にポジションを上げていくことができたのだろうが、DRSトレインのなか、隊列の後ろを走っているときには、我々のマシンはポジションを上げられるだけのパフォーマンスを発揮しなかった」と語った。
金曜予選敗退後にハミルトンと口論しているような様子が国際映像で公開されたことで、さまざまな憶測を呼んでいるが、これについてウォルフは『Sky F1』に対し「(ハミルトンとの間に)意見の対立は一切ない」とコメントした。
「我々はセッション全体について、激怒していたのだ。(その怒りを)彼は私に吐き出し、私も彼に吐き出した。つまり、完全に同じことを思っていたのだ」
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■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP2=4番手(1分19秒992:ソフトタイヤ/34周)
スプリント=14番手(13番グリッド/ソフトタイヤ)
今日はこういう結果になった。バックグラウンドでたくさんの作業が行われているが、結局のところ、僕たちは今年まだうまくやれていない。そしてそれを修正するために、全員が懸命に取り組んでいる。
僕たちのチームは困難な年月を何年も経験してきた。僕が一緒に働いているメンバーの大部分がこのチームに20年以上在籍して、そういう年月を乗り越えてきた人たちだ。2013年は最高の年ではなかったが、その後、素晴らしい時期を過ごしてきた。僕たちは団結し、互いのモチベーションを高めようとしている。
今はこういう状況だ。全員が懸命に取り組み、作業にあたっている。マシンを理解するため、そしてシーズンのなかで進歩を遂げていくために戦っている。それが今、僕たちが望むことができるすべてなんだ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP2=1番手(1分19秒457:ソフトタイヤ/32周)
スプリント=11番手(11番グリッド/ソフトタイヤ)
今日はあまり楽しくはなかったね。オーバーテイクが難しかったんだ。ペースは良かったけれど、ストレートでのスピードが足りなくて、ポジションを上げていくことができなかった。
スプリントレースは短いから、タイヤがデグラデーションを起こすところまでいかない。デグラデーションが起きれば、ドライバーやマシンの間にパフォーマンス差が生まれて、チャンスが出てくるんだけどね。
今日は珍しく、いいスタートを切ることができなかった。最近はスタートがうまくいっていたんだが。
明日は戦略が鍵になるだろう。ライバルたちと何か違うことをする必要がある。それによって戦うチャンス、ポジションを上げるチャンスが生まれるだろう。
タイヤのウォームアップが難しく、困難な週末になっている。明日は可能なことをうまく活用し、物事をうまくこなしていく必要がある。
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