2022年F1エミリア・ロマーニャGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンは予選13番手、ジョージ・ラッセルは予選11番手だった。メルセデスが2台揃ってQ2で敗退したのは、2012年日本GP以来のこと。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「我々のマシンはタイヤに熱を十分入れることができず、それが今日マイナスに働いた。長めに走るプランに移ったものの、赤旗が出たために、必要な周回数を走ることができず、雨が降り出して、タイムを更新するチャンスがなくなった。それで11番手と13番手にとどまることになったのだ」
「このサーキットはオーバーテイクが難しいので、土日は厳しい状況になると思うが、1ラップペースよりはレースペースの方が優れていることは分かっている。そしてスプリントとメインレースがあることで、挽回のための時間をいつもより多く得られる」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP1 18番手(1分36秒464:ウエットタイヤ/17周)
予選 13番手(Q1=15番手1分20秒470:ソフトタイヤ/Q2=13番手1分21秒138:ソフトタイヤ)
あまりいい予選ではなかった。もちろんがっかりしている。ファクトリーで皆が頑張ってくれているため、前向きな気持ちでここに来た。ところが物事がうまくまとまらなかった。
今日はチームとしてのパフォーマンスが足りなかったと思う。スプリントレースで順位を上げるためにできる限りの力を尽くす。難しいレースになるだろうが、何が起こるかは分からないよ。ポジションを上げることが可能かもしれない。今のところ、毎週末、救出作業に当たっているような状況だ。
(予選敗退後にトト・ウォルフ代表と口論しているような映像が流れたことについて、何を話していたのかと聞かれ)全部内々の話だから、公表したくはない。今はこういう状況だけど、これからも努力し続けるだけだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP1 10番手(1分34秒262:インターミディエイトタイヤ/21周)
予選 11番手(Q1=12番手1分20秒383:ソフトタイヤ/Q2=11番手1分20秒757:ソフトタイヤ)
この数戦、タイヤに熱を入れることに苦労している。常に2周目にタイムが大幅に良くなるんだ。オーストラリアではアルピーヌやマクラーレンとの違いが明らかだった。彼らは1周目からタイムを出せるが、僕たちは高速で連続走行して、良いタイムが出るのは3周目とか5周目だった。
今日は赤旗が何度も出る展開になって残念だ。でも、望ましくない状況であったとしても、スプリントフォーマットであればチャンスが出てくる。理想的とはいえないけれど、明日、ポジションを上げるチャンスはあるよ。新世代F1マシンでのスプリントレースは面白くなりそうだ。前のマシンにぴったりついていくことができるからね。とはいえ、スプリントの周回数ではタイヤのデグラデーションが出てこないし、そうなるとライバルとの戦いにおいてタイヤをアドバンテージにすることはできないだろう。
でも日曜にレースがあるから、上を目指していくだけだよ。