レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、F1オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンがリタイアした原因についての調査結果を明かした。また、パワーユニット(PU)は無事であり、再使用可能であると示唆した。
フェルスタッペンは決勝で2番手を走行中にマシントラブルに見舞われ、コース脇でストップした。レース直後の段階で、チームは燃料漏れが起きたとの見解を示し、詳細な調査を行うとしていた。
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第4戦エミリア・ロマーニャGPを前に、マルコはオーストリアの放送局『ORF』に対し、故障はポーパシング(激しい縦揺れ)の影響で起きたとの見解を述べた。新世代F1マシンが導入された2022年、程度の差こそあれ多くのチームがポーパシング現象に悩まされている。
「(リタイアは)高圧燃料パイプが破裂したことが原因だ。おそらくバウンシングの影響だろう。テストベンチでシミュレーションしたが、例外的な力が作用した」とマルコは語った。
「我々は(ポーパシングを)うまくコントロールしてきたものの、それでも少し動きはある。これが燃料パイプ破損の一番の原因だと思われる」
停止したフェルスタッペンのマシンからは白煙が出ていたものの、「(パワーユニットは)すべてオーケーだ。何の問題もない」とマルコは述べ、シーズン中に引き続き使用することが可能であると示唆した。
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レッドブルにはシーズン序盤にトラブルが頻発し、開幕戦バーレーンで2台ともリタイア、オーストラリアではフェルスタッペンがリタイアしている。バーレーンとオーストラリアのトラブルは全く別物であり、問題は次戦エミリア・ロマーニャGPまでに解決できる見込みであると、マルコは述べている。
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一方、レッドブルは、イタリア・イモラでのエミリア・ロマーニャGPで大規模なマシンアップデートを行う予定はないようだ。スプリントフォーマットの週末であるため、テストを行う時間がほとんどないためだ。
「スプリントレース形式なので、さまざまなことを評価する時間がほとんどない」とチーム代表クリスチャン・ホーナーは言う。
「予選の前にプラクティスが1回しかないのだ。そのため、自信を持てるものをマシンに搭載する必要がある」