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 2022年F1マイアミGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは6位、ジョージ・ラッセルは5位だった。

 ハミルトンはスタート直後、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と接触、8番手に落ちたが、6周目には6番手に戻り、その位置でフィニッシュした。

 12番グリッドからハードタイヤで長いスティントを走っていたラッセルは、5番手まで上がったところでセーフティカーが出動、有利にタイヤ交換を済ませることができた。ハミルトンのすぐ後ろでリスタートし、タイヤの違いから、ラッセルの方がペースが良く、すぐにオーバーテイク。しかしその際はコース外にはみ出したため、いったんハミルトンの後ろに下がった後、改めて追い抜き、5位をつかんだ。

 トト・ウォルフ代表は「セーフティカーは、ジョージには味方し、ルイスにとっては残念だった」と述べている。

2022年F1第5戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第5戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=6位
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 チームとして大量にポイントを稼げたのでよかった。この結果を受け入れて、さらに前に進もう。

 僕にとってはセーフティカーのタイミングがついてなかった。今は、運が向いてくるのを待っている。それまで懸命に努力し続けるだけだ。

 ジョージはハードタイヤでのファーストスティントで素晴らしい仕事をした。後から考えれば、今日のレースではハードタイヤの方が良いレースタイヤだったのかもしれない。ジョージは良い仕事をして、ポジションを挽回し、僕たちは5位と6位を獲得することができた。チームとしてたくさんポイントを獲れてよかったよ。

 ジョージとのバトルでは、僕は古いタイヤを履いていたから、やれることがあまりなかった。そのため少し無防備な状態だったけれど、ジョージは素晴らしい動きをしたし、とてもフェアだった。

 こういうポジションでも、レースであることに変わりはないし、視点が変わるよ。

 このコースは素晴らしいと思う。シケインは理想的とは言えないけれど、弱点はそこだけだ。

2022年F1第5戦マイアミGP ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第5戦マイアミGP ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトン(メルセデス)

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=5位
12番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

 正直言って、複雑な気分だよ。昨日のポジションを考えれば、良い結果だけれど、金曜の時点で「決勝は5位と6位になる」と言われていたら、トップからそんなに離れた位置なのかと、がっかりしただろう。

 僕らのマシンは決勝用としては速さがある。ただ、パフォーマンスを引き出す鍵がないんだ。そしてその理由を理解していないので、まだまだやるべきことが多いということだね。

 今日のレース終盤のことだけど、チームメイトとバトルをするときには、相手に敬意を示さなければならない。そして通常よりも多めにスペースを残さなければならないんだ。

 少しトリッキーな動きで、コースからはみだしてしまった。このサーキットはオフラインがダーティなんだ。でもコースから外れたのは明らかだったので、もう一度オーバーテイクをやり直さなければならなかった。楽しかったよ。僕たちの間には互いへの敬意があるからね。

 ルイスは今日はついてなかった。20周古いハードタイヤを履いていたのでは、やれることはあまりない。

 過酷なレースだった。すごく暑くて、汗だくになって、汗が目に入って痛かった。それについては対策を見つける必要があるね。