メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、今後モナコのレイアウトを調整してオーバーテイクを改善するという話は、「希望的観測」である可能性が高いと述べている。
ウォルフは、先日行われたF1第7戦モナコGPの後、ルイス・ハミルトンと同様に苛立っていた。ハミルトンは午後のほとんどを、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のリヤウイングを見詰めて過ごしたのだ。アロンソはレースのある段階では、7度の世界チャンピオンであるハミルトンより5秒遅かったものの、ハミルトンはアロンソを追い抜く道を見つけることができなかった。
モナコでは「トラックポジションがすべて」だとウォルフは強調し、モナコはコース上でのショーを改善するために、レイアウト変更を検討する必要があると述べた。
「5秒というのはまるでF2マシンのようだ。我々は調べる必要があるだろう」とウォルフは語った。
「ここは素晴らしい光景が見られる、最高の会場だ。いつだってここへ来るのはすごいことだ。しかしレイアウトを検討する必要があるかもしれない。基本的に、5秒遅れで走っているクルマをオーバーテイクできない場所なのだ」
モナコ自動車クラブとフォーミュラワン・マネジメントは、2023年以降のモナコGPの新しい契約についてまだ合意に至っていない。ウォルフはモナコの新契約の一環としてのレイアウト変更を歓迎しているが、期待を膨らませているわけではない。
「商業的な議論が行われると思うが、両者とも間違いなく妥協点を見つけるだろう。なぜなら我々はモナコが必要だし、モナコはF1を必要としている」とウォルフは述べた。
「トラックレイアウトについては、希望的観測かもしれない。これらのコース以外にどこを走行できるのか分からない。トンネルはすでに高速だが、何がなされ得るのか私には分からない」
「トンネルの後のシケインを取り除いて、ロングストレートを作ることができるかもしれない。そしてタバコか。確信はないが、タバコは速すぎるだろう」
「ブレーキングをする場所を追加することもできるかもしれないが、これでは手がかりなしに話しているトラックデザイナーのようだ」