レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1特有の雰囲気と地元マイアミのカラーとムードが相まって、F1第5戦マイアミGPの週末は“かなりクレイジー”なものになるだろうと考えている。
マイアミは活気に満ちた鮮やかな輝きを、F1世界選手権第5戦にもたらすだろう。参戦者同様、ファンにとっても節目のイベントとなることへの期待が高まっている。
フェルスタッペンは前戦エミリア・ロマーニャGPで圧倒的な勝利を収めてフロリダに向かう。チームメイトのセルジオ・ペレスとともに、ほぼ完璧なワン・ツー・フィニッシュをレッドブルにもたらしたのだ。F1キャリアでの22勝目を飾ったことで、フェルスタッペンはドライバーズ選手権でフェラーリのシャルル・ルクレールとの差を27ポイントまで縮めた。
フェラーリとレッドブルの両チームは今週末、アップグレードではないにしても様々な改良をマシンに施すはずであり、ルクレールとフェルスタッペンの間でさらなる激戦が繰り広げられることを示している。また、予想外のドライバーが、誰もが初めて走行するサーキットで序列を変える可能性もある。
「今週末はかなりクレイジーになると思うよ!」とフェルスタッペンは、レッドブルのマイアミGPプレビューで語った。
「マイアミでのレースを楽しみにしている。シミュレーターでコースを走行したし、実際にコースを訪れることはなくても、できるだけの練習と準備をしてきた」
現世界王者のフェルスタッペンは、アメリカで開催されるグランプリのもうひとつの会場であるオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)をとても気に入っている。来年3レース目のラスベガスが追加されるまでは、アメリカの生活様式を味わうもうひとつのチャンスとなる。
「オースティンでレースをするのは大好きだし、今年他の州でもレースができるのは楽しいことだ」とフェルスタッペンは述べた。
「F1がアメリカで大きくなっていくのを見るのはエキサイティングだね。F1とチームは、アメリカでF1を宣伝するために熱心に取り組んでいる。ここでますます多くのレースを開催し、徐々に人気を高めているんだ」
「マシンが(先行車を)追いやすくなり、互いにオーバーテイクがしやすくなったことも、役に立つと思う。より多くのチームが優勝を争っているしね。それがファンにとって最も重要なことだと思う」
セルジオ・ペレスはチームメイトのマイアミへの熱意に同調した。ヒスパニックの歴史があることで、ペレスは自然とマイアミに魅力を感じている。
「今週マイアミに行くことに興奮しているよ。アメリカでカレンダーがさらに拡大するのは素晴らしいことだ。僕の家からずっと近くなるし、いつかはそこに住むかもしれないからね!」とペレスは語った。
「F1にとっても素晴らしい市場だ。レースにはたくさんのラテン系アメリカ人とメキシコ人が来ると確信している。だから多くの応援があることを期待しているよ。チームにとっては、コース内外でとても重要なレースになるからね」
マイアミ・インターナショナル・オードトロームをレッドブルのシミュレーターで走行したペレスは、5.412kmのコースレイアウトには、素晴らしいレースを生み出すあらゆる特性があると考えている。
「接戦のレースは展開が難しいが、チームはマックスと僕がドライビングに集中できるように素晴らしい仕事をしている」
「超ロングストレートがあるし、レースをするのに素晴らしい場所になるポテンシャルがある。すべてのチームにとって、適切なダウンフォースレベルを選ぶことが最大の課題になると思うよ」
「僕は今では毎レースでポールポジションと表彰台を争っているが、それはプッシュと集中を続けるのに大きなモチベーションになる。毎週レースウイークであってほしいよ。そしてマイアミで何ができるか楽しみにしている」