LMGTEプロは2022年での終了が決定。2024年以降のWEC/ル・マンはGT3プロアマを新設へ

 FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは、6月10日に開かれたル・マン24時間の年次記者会見において、2023年のWEC世界耐久選手権でLMGTEプロクラスを廃止することを明らかにした。

 これにより来季のWEC/ル・マンでは、GTEカテゴリーが既存のLMGTEアマクラスに一本化されることになった。

ル・マン走行初日にGTEクラスのBoPが変更。フェラーリに3つの調整が入る/WEC

 WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの走行初日である6月8日(水)に、LMGTEプロおよびLMGTEアマクラスのマシンを対象とした最新BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が発表され、フェラーリとポルシェがこの対象となっている。

 フェラーリ488 GTEエボは、ル・マンでのトラックアクションが始まる際に発行された最新のBoPリストに従い、3つのパラメーターの調整を受けることになった。

コルベット、GTEプロの存続が困難な2023年の活動について「あらゆる道を模索」/WEC

 ゼネラルモーターズ(GM)のスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、コルベット・レーシングは2023年のWEC世界耐久選手権に参加する可能性について「あらゆる道を模索している」という。

 シボレーのファクトリーチームは来年もWECのグリッドに残ることに興味を持っているが、何かにコミットする以前にACOフランス西部自動車クラブからLMGTEプロクラスの延長計画についてさらに話を聞きたいと考えている。その間、同ブランドはLMGTEアマでの取り組みのために、チームをどのように進化させることができるかを“模索”している。

薄氷の勝利だったフェラーリ。FCYが燃料切れの危機を「救った」とカラド/WEC第2戦スパ

 5月7日(土)に決勝が行われたWEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースで、LMGTEプロクラスを制したAFコルセのジェームス・カラドは、最終スティントでのフルコースイエロー(FCY)が51号車フェラーリ488 GTE Evo(カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)のクラス優勝に貢献したと述べた。

 カラドとピエール・グイディのフェラーリはレース終盤、クラス3番手から2番手に順位を上げてきた、ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)に背後につかれたが、この追撃を振りきり世界タイトル防衛のための初勝利を得た。