望むのは意図的なバトルではなく“速い者が抜ける車”。新燃料開発は「GTより尖ったことができる」【JRP上野社長インタビュー/後編】

『SUPER FORMULA NEXT50(スーパー・フォーミュラ・ネクストゴー)』を掲げ、この先の50年も持続可能なモータースポーツ業界を目指し、次世代に向けた技術開発や、新たなコンテンツ発信などに力を入れ始めている全日本スーパーフォーミュラ選手権。今回は、シリーズプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長に、改革の真意や現在の課題、目指している『フォーミュラレース像』など、多岐にのぼる話題について聞いた(取材は第3戦予選前に実施)。

“ドライバーズファースト”というスローガンやデジタルプラットフォームなどについて触れた前編に続き、この前編では主に次世代車両開発について聞く。

“ドライバーズファースト”は「ファンにとっても幸せ」。スーパーフォーミュラ改革の真意を聞く【JRP上野社長インタビュー/前編】

『SUPER FORMULA NEXT50(スーパー・フォーミュラ・ネクストゴー)』を掲げ、この先の50年も持続可能なモータースポーツ業界を目指し、次世代に向けた技術開発や、新たなコンテンツ発信などに力を入れ始めている全日本スーパーフォーミュラ選手権。今回は、シリーズプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長に、改革の真意や現在の課題、目指している『フォーミュラレース像』など、多岐にのぼる話題について聞いた(取材は第3戦予選前に実施)。

 この前編では、すべての取り組みのベースとなる“ドライバーズファースト”というスローガンと、アプリや動画配信などを通じた取り組みについて触れる。

「オートポリスだからこそ」の収穫を得る。タイヤも複数種類をトライ/次世代車両開発テスト

 5月18〜19日、大分県日田市のオートポリスで、全日本スーパーフォーミュラ選手権のこの先の50年を見据えた次世代車両の第3回開発テストが行われた。富士スピードウェイでの第1回、鈴鹿サーキットでの第2回に続き、石浦宏明と塚越広大のふたりが2日間合計8時間を走り込み、さまざまなテストを行った。

B-Max Racing Team初のスーパーフォーミュラ勝利に組田龍司総代表も喜び「最高のひと言につきる」

 4月25日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦。レースはウエットコンディションのなか、松下信治(B-Max Racing Team)が劇的な逆転スーパーフォーミュラでの初優勝を飾った。そしてこの優勝は、2017年からスーパーフォーミュラに挑んできたB-Max Racing Teamにとっても初めての国内最高峰フォーミュラでの優勝となった。チームの組田龍司総代表にレース後、喜びの声を聞いた。