トヨタ勢を抑えヒョンデのヌービルがシェイクダウン最速。勝田は8番手/WRC第5戦イタリア

 6月2日、WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアのシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速タイムをマークした。

 前戦ポルトガルから第8戦フィンランドまで続くグラベル(未舗装路)ラリー5連戦の第2ラウンドとなる今戦のラリー・イタリア・サルディニア。その名のとおり地中海に浮かぶサルディニア島を舞台とする同イベントは、全体的にはハイスピードなステージでありがなら道幅が狭く、ミスに対する許容度が低い非常に難しいラリーだ。また、気温が30度を超えることが珍しくなく、選手やマシンにとって過酷な1戦でもある。

【動画】WRC8冠王者の功績を振り返る映像作品『セバスチャン・オジエ 最後のシーズン』日本語版が公開

「フランス人ラリードライバーは如何にしてその伝説を築いたのか」、それを紐解いていくドキュメンタリー作品『セバスチャン・オジェ – 最後のシーズン –』の日本語吹き替え版が、Red Bull TV(レッドブルTV)で無料公開されている。

 WRC世界ラリー選手権において、2021年に前年から2年連続、自身通算8度目となるワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・オジエ。同年限りでWRCのレギュラードライバーを引退した彼は、誰もが認める“レジェンド”ドライバーのひとりだ。

2戦ぶり復帰のラッピ「出走順もいいので表彰台を目指す」/2022WRC第5戦イタリア 事前コメント

 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズンにおける最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなった第4戦ポルトガルから1週間のインターバルを挟み、6月2日から5日にかけて、今季第5戦イタリアが地中海に浮かぶサルディニア島で開催される。この『ラリー・イタリア・サルディニア』の開幕に先立ち、最高峰クラスに参戦しているMスポーツ・フォードとヒョンデ(旧ヒュンダイ)、そしてトヨタの計3チームからドライバーたちの事前コメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

トヨタ、怒涛の4連勝なるか。WRC次戦イタリアは「ポルトガル以上に不利な条件になるはず」

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、6月2日から5日にかけてイタリア、サルディニア島を舞台に争われる今季第5戦イタリアに、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の計3台のトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦する。

 また、サテライトチームであるTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからは、選手権3番手につけている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が引き続き、トヨタGRヤリス・ラリー1で出場する予定だ。

開幕4戦3勝、“神童”と呼ばれたカッレ・ロバンペラは王者になれるか【WRC Topic】

 WRC世界ラリー選手権の2022年開幕戦モンテカルロこそ4位に終わったが、その後第4戦ポルトガルまで3連勝。WRC関係者の中には、早くもトヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季ワールドチャンピオンになるだろうと確信する者が多いが、その根拠とは?

 まず最初に、あらゆる路面で勝てることが証明された。第2戦スウェーデンはスノー、第3戦クロアチアはターマック(舗装路)、そして直近の第4戦ポルトガルはグラベル(未舗装路)。ロバンペラはそのすべてで優勝し、3戦で合計22回のステージ優勝を決めた。それは実施された全57ステージの約39%にあたる。

今季3度目のWRC参戦、セバスチャン・ローブがサファリ・ラリーに出場へ。第4戦ではリタイア

 シリーズ元9連覇王者にして、2022年の開幕戦ウイナーであるセバスチャン・ローブによる今季3度目のWRC参戦が発表された。ローブはイザベル・ガルミッシュとともにふたたびフォード・プーマ・ラリー1に乗り込み、世界ラリー選手権第6戦ケニアに出場する。

 Mスポーツ・フォードWRTは5月27日、ローブがみたびチームと協力してラリーに挑むことを発表。その舞台は昨年、19年ぶりにWRC復帰を果たした『ラリー・サファリ・ケニア』だ。

【動画】2022WRC第4戦ポルトガル ダイジェスト

 5月19日から22日にかけて、ポルトガルの北部の都市ポルトを中心に開催された2022年WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。

 今季初のグラベル(未舗装路)イベントとして行われたラリー・ポルトガルは、開幕戦を制したセバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)と同2位となったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の再登場に沸き立ったが、本格的なラリーがスタートしたデイ2で両者がデイリタイアとなる波乱が待ち受けていた。

勝田貴元、表彰台を逃すも選手権3番手に。オジエのWRC第6戦ケニア参戦が決定【SNSまとめ】

 戦前に注目された“ふたりのセブ”による再対決はまさかの両者リタイア、しかも2日続けて……という波乱が起こるなか、5月19~22日に開催されたWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは、TOYOTA GAZOO Racing WRT所属のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)とエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)による総合優勝争いと、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)対“仕事人”ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)の3位表彰台争いによって大いに盛り上がった。ここではそんなラリー・ポルトガルに関連したSNSの投稿を紹介していく。

■レジェンドたちがまさかの失態

勝田貴元、表彰台まであと一歩に迫る4位入賞「もっとペースを改善したい」/WRC第4戦ポルトガル

 5月19日から22日にかけて、ポルトガル北部の都市ポルトを中心に、2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権第4戦『ラリー・ポルトガル』が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加してWRCトップカテゴリーに出場している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、今季のベストリザルトに並ぶ総合4位でラリーを終えた。

 ラリー・ポルトガルは今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントだ。勝田は過去の大会に何度か出場し昨年は4位入賞を果たしたが、プラグイン・ハイブリッドシステムが搭載された、新世代のラリー1カーでのグラベルラリーは今戦が初めてとなり、新しいチャレンジとなった。

3連勝のロバンペラ「今回の勝利は自分でも予想外だった」/WRC第4戦ポルトガル デイ4後コメント

 WRC世界ラリー選手権は5月22日、2022年シーズン第4戦ポルトガルの競技最終日を迎え、デイ4のSS17~21が行われた。この前日にTOYOTA GAZOO Racing WRTのチームメイトを逆転し総合トップに躍り出たカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)との一騎打ちを制して優勝。今季3勝目を3連勝でマークしている。そんな『ラリー・ポルトガル』の全日程を終えた各チームからドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT